60歳を目前に控えて健康状態が気になる!
来年還暦を迎えるにあたり、健康管理を意識するようになりました。というのも、運動不足や体重増加の影響か、50歳を過ぎてから血圧が上がり始めたのです。高血圧は、心筋梗塞や脳卒中などのリスクがあるものの、自覚症状がないまま進行し、気づいたときには手遅れというケースも少なくないのだそう。
だからこそ、日々の血圧チェックが重要なのですが、「測るのが面倒」「外出先では計測が難しい」「測り忘れる」といった理由で、なかなか習慣化しにくいもの。そこで、血圧測定機能を備えたスマートウォッチなら手軽に管理できるのでは?と思い、「HUAWEI WATCH D2」を試してみました。
まず驚いたのは、その精度の高さ。従来のスマートウォッチは光学センサによる推定値を表示しますが、本機はバンド内蔵のミニカフで血圧を測定するため、家庭用血圧計に近い精度を実現しています。さらに、日本とEUの医療機器認証を取得しており、信頼性が高いのもグッド。
せっかくなので、自宅にある手首式血圧計と計測結果を比べてみたところ、ほぼ同じ数値が得られました。精度の高さはもちろん、何より、手首で測定するため上着を脱がなくていい点や、外出先でも測定できる点など、計測するまでのステップが低いのがうれしいですね。

血圧を測定中。病院でよくある血圧計のように、カフが膨らみ手首が締め付けられます。バンドは一般的なスマートウォッチより若干厚みがありますが、気にはなりません。
さらに、測定方法もとても簡単。手首を心臓の高さに合わせ[測定]ボタンをタップするとカフが膨らみ、約45〜50秒後にウォッチの画面に収縮期血圧・拡張期血圧・心拍数が表示されます。
測定した結果は、専用アプリ「Huawei Health」を入れたiPhoneからも確認することが可能。1日の血圧推移をグラフで見たり、過去のデータを日・週・月ごとに管理できたりするほか、CSVやPDF形式で書き出せるので、医師との共有も簡単です。

測定後、ウォッチの画面に結果が表示されます。専用アプリ上では血圧の推移をグラフで管理できますが、血圧データをiOSの「ヘルスケア」アプリへ転送することはできません。
血圧測定を習慣化できる
2週間使ったところ、血圧測定が習慣化できた気がします。特にありがたいのが、毎日決まった時間に測定を促す通知が届く「リマインダー機能」と、自動で血圧を測定してくれる機能を備えていること。そのため、測り忘れる心配が不要です。
さらに、バッテリも1度の充電で5〜6日持続するため、毎日充電しなくていいのもうれしいポイント。就寝時に着用すれば、睡眠中の血圧推移を記録できるので、「夜間高血圧」や「睡眠時無呼吸症候群」の兆候も把握できちゃいます。
また、24時間心拍数モニタリング、血中酸素レベルの測定、睡眠トラッキング、ストレス測定、フィットネストラッキングなど、健康管理機能も充実しています。単なる血圧測定ウォッチではなく、「24時間体制で健康を見守るデバイス」として活用できるのです。
僕のように「年齢とともに高血圧が気になり始めた」という人にとって、日々の健康状態をトータルで管理できる心強いパートナーになるでしょう。
※この記事は『Mac Fan』2025年5月号に掲載されたものです。
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