突然ですが皆さんは、「Privia」という電子ピアノをご存じですか? CASIOから発売されている名作シリーズで、今年は発売開始から20周年を迎えました。
実はこの電子ピアノ、単なるピアノではないんです。Bluetooth機能を搭載し、iPhoneなどの音楽をピアノのスピーカから鳴らしたり、専用アプリを使うことで、「ライブ会場」や「川の近く」など音響の変化を楽しめたりする優れもの。さらに、その音や鍵盤のタッチ感もすばらしく、まるでグランドピアノさながらの演奏を楽しむことができます。
この記事では、そんなPriviaの魅力の中から、ぜひAppleユーザに試してもらいたい機能の数々を、ピアノ歴20年かつ、Priviaユーザの著者が解説します!
憧れのオーケストラと共演できる!?
まず、Priviaの魅力のひとつが、Bluetooth機能を搭載すること。専用のアダプタをピアノの裏に挿すことで、簡単にiPhoneなどのデバイスとピアノを連係することができます。つまり、iPhoneで流した音をPriviaのスピーカから再生できるのです。
もちろん、単なるスピーカとしてPriviaを使うのもよいですが、私のお気に入りの使い方は、オーケストラの演奏を流しながらPriviaを弾くこと! まるでオーケストラの一員として、自分が演奏しているような気分を味わえます。
ちなみに、最近、私がハマっている曲は、ヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」序曲です。高校時代に吹奏楽部でこの曲のピアノパートを担当していました。弾くたびに当時の楽しかった思い出がよみがえり、ワクワクした気持ちになります。
もしジャズが好きな方なら、ジャズの名曲をバックに即興演奏をするといった使い方も楽しそうですね!
専用アプリを使えば、演奏環境も自由自在!
続いてご紹介したい機能が、専用アプリ「CASIO MUSIC SPACE」を使うこと。Priviaには専用アプリが用意されており、アプリを入れたiPhoneや iPadと、Priviaを連係することが可能です。
アプリでは、ピアノ本体のタッチレスポンスやテンポなどを調整できるのはもちろん、アプリに収録されている楽曲の楽譜を閲覧することができます。さらに、「ライブ体験をする」という機能を使えば、たとえば[ライブハウス]や[ビーチ]など、さまざまな場所の環境音など、その場の雰囲気を感じながら、観客の拍手や歓声をバックに演奏を楽しむことができます。
また、曲の再生に合わせて、次に弾く鍵盤がわかり、ゲーム感覚で楽しく上達できる機能も搭載するため、ピアノ初心者の方でも飽きることなく遊べるのもグッドです。
デザインも音質も全方位妥協なし!
また、Priviaの魅力として、そのデザインの美しさと音質の良さに触れないわけにはいきません。まずデザインについては、どのモデルをとっても、スタイリッシュで洗練された、まるで美術品のような佇まいです。
フラットで光沢感のある天面デザインと、奥行きがスリムで、どんな部屋にも馴染むデザイン性の高さにより、置くだけで部屋がオシャレになります。
また、音質面も素晴らしいです。ヨドバシカメラで初めて「Privia PX-S1000」の試し弾きをしたとき、その音の美しさに、思わず横にいた知らないお客さんに「いい音ですよねえ」と話しかけてしまったほどです(笑)。
というのも、Priviaには「マルチ・ディメンショナル・モーフィングAiR音源」という、弾き方や時間の経過によって音色が変化するグランドピアノならではの高い表現力を実現した音源が採用されています。それにより、タッチの速度や強弱を調整して、同じ鍵盤から多様な音色を奏でることができます。
さらに、鍵盤のタッチ感も圧巻です。重さはグランドピアノそのもので、しっかりとした打鍵感があるため、電子ピアノにありがちな「タッチが軽すぎて、実際にグランドピアノで弾くと指が慣れてなくて思ったような音が鳴らせなかった」ということもないでしょう。
また、鍵盤は象牙調仕上げがされており、ツルツル滑らないのもうれしいポイント。しっとりした触り心地で、指が汗ばんでも滑りにくいです。
まさにPriviaは、ピアノ歴が長い方にとっても、初心者の方にとっても、おすすめできる1台です。
今後もPriviaから目が離せない!
実は先日、Privia誕生20周年のイベントに招待していただき、そこで開発の過程で作成したという電子ピアノを見せてもらいました。そのデザインがあまりにも素晴らしかったので、ぜひご紹介させてください。
まずこちらが、「Float」です。まるで雲のような、エアリーで軽いピアノをイメージして設計されたのだそう。蓋はスライドして閉じるデザインで、無駄がなく洗練された印象です。
そしてこちらが、「Appear」というモデルです。なんと、前面のパネルに、楽譜やメトロノームを表示することができるんです! まさに、近未来のピアノという感じで、一瞬で魅了されてしまいました。
最後にこちらは、家具メーカー「gauzy calm works」さんと、インテリアデザイナーの「HITOSHI MAKINO」さんと一緒に作られたという、コンセプトモデルです。「人の暮らしに寄り添う」というPriviaのコンセプトに相応しい電子ピアノで、鍵盤左横にはミニテーブルが用意されており、家族や友達にくつろいでもらいながら、演奏を聴いてもらうことが可能です。
また、木目のデザインはインテリアにマッチし、ピアノを目にするたびにテンションが上がること間違いなしです。
最後に、Priviaシリーズの現行ラインアップをまとめました。気になる方はぜひ、Priviaをお迎えしてみてください!
カシオ(CASIO)電子ピアノ Privia 多機能タイプ PX-S3100BK(ブラック) 88鍵盤 スリムデザイン 700音色
カシオ(CASIO)電子ピアノ Privia 多機能タイプ PX-S6000BK(ブラック) 88鍵盤 スリムデザイン 700音色
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著者プロフィール
中臺さや香
Mac Fan編集部所属。英日翻訳職を経て、編集部へジョインしました。趣味はピアノを弾くこと、読書、最新のガジェットを触ること。月に一度、Appleに関する最新情報を生配信で解説している「Mac Fan News」も見にきてください!