※この記事は『Mac Fan』2025年1月号に掲載されたものです。
iPhoneと相性バツグンのポータブルSSD。32gの軽量さもイイ!
iPhone 15 Pro、iPhone 16 Proシリーズに搭載されるUSB−Cコネクタは、最大10Gb/sの高速データ転送に対応しています。そのため、外付けSSDなどのストレージを快適に使えます。
ただし、電力消費量などを理由に動作しないSSDもあるため、パソコンなどで使っているSSDが必ずしもiPhoneで利用できるとは限りません。また、SSDをiPhoneに直接つないだ場合、手に持って操作しづらいのも気になります。
そこで、それらの悩みを払拭するSSD「SSMG-UWC1」をメーカーに借りて試してみました。本製品は、「MagSafe」に対応しており、iPhoneの背面に磁力で固定でき、携帯しやすいのが特徴です。
IODATA 外付け SSD 1TB MagSafe 対応 マグネット式 USB Type-C 高速転送 最大読込速度1800MB/秒 撮影 vlog …
本体重量32gという軽さを優先しているためか、筐体はプラスチック製ですが、シルバーカラーは光沢感があり、チープさは感じません。裏面はラバー素材のため、iPhoneを傷つけにくいのもグッド。付属のケーブルは、長さと太さにムダがなく、丈夫な作りです。

ProResでの動画撮影にも対応。iPhoneのストレージ容量を気にしないでOK!
「SSMG−UWC1」はiPhoneでの「ProRes」動画撮影に対応しているのがポイント。ProResとはプロ仕様の高画質な動画フォーマットで、通常よりもファイルサイズが大きくなります。そのため、iPhone本体の容量を圧迫してしまうこともちらほら。
そこで、本製品をiPhoneに接続した状態で動画撮影すれば、iPhoneの内蔵ストレージ容量を気にする必要がなくなります。
本製品とProResに互換性があることを検証するため、試しに本製品を接続した状態で4K/60fpsのProRes HDR動画を撮影したところ、最長64分間の撮影が行えました。
また、本体が薄いので撮影中も邪魔にならず、超広角モードで撮影したときも、iPhoneの背面に貼り付けた本製品が映り込むことはありません。ちなみに、撮影開始から10分ほど経つと、表面温度は約38〜40度、コネクタ付近は43度ほどまで上がりました。
転送速度はまずます速い。iPhoneで大容量データを扱うなら“買い”でしょう
最後に、「OWC Drive Speed」アプリで転送速度を計測したところ、読み込み速度は632MB/sとまずまず高速。ちなみに、M1搭載のMacBook Proにも接続して計測してみたところ、読み込み速度は913MB/sと十分な速さでした。
ひとつ気になったのは、テストを数分続けると、書き込み速度が360MB/sまで低下したこと。ただし、これ以上の落ち込みは見られませんでした。
本製品は、iPhone同士でのデータ共有やバックアップなど、さまざまなシーンで活用できるといえるでしょう。また、iPhoneに最適化された仕様と機能はすばらしく、大容量データを扱うユーザの相棒となり得る存在だと思いました。

SSMG-UWC1
【発売】アイ・オー・データ機器
【サイズ】8.2(H)×62(D)×70(W)mm
【主なスペック】重量:32g、コネクタ形状:USB-C、電源:USBバスパワー、速度(パソコン接続時):読み込み:約1800MB/s、書き込み:約1500M/s、インターフェイス:USB 20Gbps(USB 3.2 Gen2x2)、USB 10Gbps(USB 3.2 Gen2)、USB 5Gbps(USB 3.2 Gen1)、USB 2.0
【製品貸与】アイ・オー・データ機器
IODATA 外付け SSD 1TB MagSafe 対応 マグネット式 USB Type-C 高速転送 最大読込速度1800MB/秒 撮影 vlog …
著者プロフィール

小枝祐基
PC、Mac、家電・デジタルガジェット周りを得意とするフリーライター。著書に『今日から使えるMacBook Air & Pro』(ソシム)、『疲れないパソコン仕事術』(インプレス)など。