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脅威の1万円以下! 外部ディスプレイ「Xiaomi モニター A22i」レビュー。在宅ワークにジャストフィットの1枚でした

著者: 関口大起

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脅威の1万円以下! 外部ディスプレイ「Xiaomi モニター A22i」レビュー。在宅ワークにジャストフィットの1枚でした

Xiaomiのディスプレイに破壊された私の常識

2024年6月、Xiaomiから衝撃の外部ディスプレイがリリースされた。なんとお値段9980円。“個人的に”と強調するが、外部ディスプレイに対する「安くて1万円台」という筆者の常識は破壊された。

即刻メーカーにアポイントを取り、製品の貸し出しを打診。しかし、やはり引き合いが強いらしくなかなかチャンスが回ってこない。そこから時間は空き、1カ月ほど前にようやく筆者の手元にやってきた。本記事では、在宅ワーク環境で「Xiaomi モニター A22i」を使い倒した所感を解説していく。

「HDMI」と「VGA」だけ! 搭載ポートに要注意。

その使い勝手を語る前に、製品のスペックを整理しておこう。画面サイズは21.45インチ。大画面ではないが、普段MacBookを単体で使っている人への恩恵は大きい。筆者はMacBookの画面をサブディスプレイとし、メインの作業に「Xiaomi モニター A22i」を使っている(後述のとおり課題はある)。

1点注意すべきなのは、搭載ポートだ。「Xiaomi モニター A22i」が備えるのは、HDMI 1.4ポート×1とVGAポート ×1。現行のMacBook Proユーザならケーブル1本で接続できる。しかし、現行のMacBook AirおよびHDMIポートを持たないMacBookを使っている場合、変換用アダプタが必要だ。

出力ポートはHDMIとVGAの2種類。背面に搭載されている。
画面サイズ21.45インチ
輝度250nit(標準値)
コントラスト比3000:1(標準値)
色深度1670万
アスペクト比16:9
最大解像度1920 × 1080
HDMI最大リフレッシュレート75Hz
寸法493(L)× 165(W)× 376(H)mm
製品重量2.2kg
搭載ポートHDMI 1.4ポート ×1、VGAポート ×1、DC電源ポート ×1
Xiaomi モニター A22iのスペック一覧。

狭いデスクにピッタリの22インチディスプレイ

筆者の在宅ワーク環境は著しく狭い。過去の記事でも触れてきたが、コンパクトなスペースをいかに快適にするかを突き詰めている。そのため、約22インチの「Xiaomi モニター A22i」はジャストフィットだった。

セットアップはこんな感じ。奥にパソコンスタンドに載せたMacBook Pro。手前に「Xiaomi モニター A22i」を配置している。MacBook Proでは、「Photoshop」で写真編集をしたり、「スティッキーズ」でタスク管理をしたり。そのほか、基本的な作業は手前の「Xiaomi モニター A22i」で行うスタイルだ。

約22インチとはいえ、作業スペースが広がる恩恵は大きい。

パススルー充電には非対応。ケーブル2本の抜き差しは面倒だ

筆者が使用しているのはM2 Pro搭載の13インチMacBook Pro。そのため「Xiaomi モニター A22i」とはHDMIケーブル1本で接続できる。しかし、「Xiaomi モニター A22i」はパススルー充電には非対応だ。つまり丸1日仕事をする場合、MacBook Proにはケーブルを2本刺すことになる(映像出力用のHDMIと充電用のUSB-C)。

MacBook Proを持ち出すたびに、ケーブルを2本も抜き差しするのは少々面倒だ。ここはデメリットと言えるかもしれない。

M2 Pro搭載のMacBook ProはHDMIポートを備えているが…。

MacBookユーザはUSBハブやUSBドックと使うのがおすすめ

また、筆者の私用マシンはM2搭載の13インチMacBook Airである。同モデルはUSB-Cポートしか備えていない。そのため、「Xiaomi モニター A22i」を使うには変換アダプタが必要だ。

現行のMacBook Airが搭載するポートは、左側面のUSB-C×2と充電用のMagSafeポートのみ。

ということもあり、筆者はUSBドックを経由して「Xiaomi モニター A22i」を使用している。そうすることで、会社支給のM2 Pro搭載MacBookと私用のM2搭載MacBook Air、どちらを使うときでもThunderboltケーブル1本で「Xiaomi モニター A22i」と接続し、電源もまかなえるのだ。

何より9880円。サイズやポートに納得がいくなら買いである。

編集者兼ライターである筆者の仕事は、基本的に調べ物とテキスト入力だ。そのため、十分な輝度を備える「Xiaomi モニター A22i」は有用だった。しかも9880円という価格である。これは間違いなく買いだ。筆者と近しい用途のユーザにはぜひおすすめしたい。

しかし、課題はもちろんある。1つはサイズ。21.45インチは、外部ディスプレイとしては最小クラスといえるだろう。より広い作業スペースを求めならおすすめはしない。約2インチ大きく、1万980円の「Xiaomi モニター A24i」もある。DellやLGなど、ほかのメーカーの製品だっていい。

また角度調整ができず、スイーベル(水平回転)機能にも非対応な点には注意したい。

写真や動画編集には不向き。色にこだわるなら別のディスプレイを購入しよう

もう1つの課題は色表現。Macの「システム設定」→[ディスプレイ]→[カラープロファイル]で色味の調整には対応するものの、そのスペック上、正確な色を表現することはできない。写真や動画などをこだわって編集するのなら、別のディスプレイを探そう。

筆者は記事制作にあたり簡単な写真編集もしているが、その際は必ずMacBookのディスプレイで色味を確認するようにしている。

Xiaomi モニター A22iの画面。カメラでよると解像度の低さや黒の締まりの弱さが目立つ。
MacBook Proの画面。生垣の黒もしっかり再現され、空のグラデーションも美しい。
全体を比較して見ると、色味の違いがよりわかりやすい。

製品貸出●Xiaomi Japan

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著者プロフィール

関口大起

関口大起

『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_

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