さあ貴様ら! 今月もこのベジータ様がApple Arcadeで遊んでやるぞ! 今回プレイするのは「アウトランダーズ」。プライド・トルーパーズのような、ふざけた奴らのゲームじゃないことを祈るぜ!
破壊や侵略ならお手のものだが、こいつは町づくりシミュレーションのようだな。サイヤ人の王子として嗜んでおくのも悪くないだろう。簡単なチュートリアルを終えると、最初のミッションがスタートだ!
“たった10人の採取・造船”。宿なし、仕事なしの島民に、ナメック星での戦いを思い出すぜ
侵略する価値もなさそうな、人口たった10人の狭い島。この10人のアウトランダーたちを働かせて、木の板を作り、船を作るのが目的だ。たったの10人しかいないのに、家がない奴が2人、仕事がない奴が3人…。情けない奴らだと言いたいところだが、オレもナメック星では宿も仕事もなかったからな…。何とかしてやるか。
とりあえず、仕事がない奴らを工務店で雇い、家を建設させる。住民どもは名前や性別、年齢もさまざまだが、仕事の向き不向きは特にないらしい。弱虫ラディッツや単細胞のナッパとは大違いだぜ。
朝が来るまで待ってやる。ただし3時間だけだ…なんて悠長なことは言ってられんぞ!
住む家ができたら、今度は食料を確保する採集小屋か。木材を集める作業所を作り、別の住民を雇おう。
各施設でできること、生産できるものには限りがある。エリア内の資源を取り尽くしてしまうと、復活するまで時間がかかるぞ。気長に待ってやってもいいが、施設をぶっ壊すことで木材をリサイクルすることもできる。限られた資源や土地を上手くやりくりするのだ。神龍や仙豆のようなチートアイテムはないから気をつけろ!
アレコレしていると、すぐに日が暮れてしまった。大魔界のようにならず者が襲ってくる危険はないが、夜に働く奴はいない。地球ではカカロットを3時間も待ったが、オレ様もそう暇ではない。ゲームスピードを上げ、さっさと朝にしてしまおう。
ここは「精神と時の島」なのか⁉︎ 住人たちも、カカロットのガキ以上の潜在能力を秘めてやがる
そして朝…。再び作業開始と言いたいところだが、住民どもが全員、1歳年を取っていやがるだと…? たったの1日で1年分の時が流れる…。こいつはまさに、精神と時の島だ…! グズグズしてはいられんぞ。
食料に余裕ができ始めると、やがて子が生まれ、人口が増えてきた。なんと、生まれたばかりの0歳児が外を駆け回っていやがる…。こいつら本当に地球人なのか⁉︎ カカロットのガキは4歳で荒野に放たれたが、それ以上の潜在能力を感じるぞ。
こいつらの成長速度はナメック星人を凌ぐ。数日たてば子どもも労働力になった。新たに木工所を建設し、集めた木材を板に加工させる仕事を任せよう。
アールだと? 訳のわからん名前で呼びやがって! …まぁいい。島も育ってきたことだしな
板が十分に集まると、船の建設が始まる。こいつが完成すれば最初のミッションクリアというわけだ! 今回は大した危機もなく船の建設に着手できたが、ゲームのレベルを上げるとやるべきことも増える。下手をすると食糧難に陥り、餓死者が出ることもあるから油断するんじゃないぞ!
アール? 何だこいつは! オレはベジータだ!!
フン、ずい分この島も育ってきやがったな。農場は収穫できるようになるまで時間はかかるが、安定して食糧を供給できる。かといって、狭い島の中で無計画に建設をしていては、土地や資源が足りなくなって後悔することになるぞ。必要なものに素早くアクセスできるよう、道や貯蔵所の配置も工夫するのだ。
これが“神の領域”なのか? サイヤ人は、アウトランダーたちに学ぶべきかもな。なぁカカロット
穏やかなグラフィックとBGMではあるが、なかなかシビアな部分も多く、ゲーム性は十分。ハマればかなり時間を吸い取られるゲームだ! グラフィックがやや見にくいのは難点だが、段階的にレベルが上がっていくので、何をすればいいのかわからん、みたいな取っ付きにくさはない。余裕があれば、神のような目線で、個性的な住民どもの動きを見守るだけでも楽しめるだろう。
限られた土地で人材や資源を効率よく使う、か。これが出来ていたら、オレたちサイヤ人もここまで数を減らさなくて済んだかもしれんな…。さらに、Apple Arcadeでは続編の「Outlanders 2」も遊ぶことができるぞ! どう進化しているかは、てめえで勝手にプレイしろ…。
著者プロフィール
R藤本
吉本興業所属のピン芸人。1981年3月16日生まれ、福岡県出身。好きなものはドラゴンボール、海(スキューバダイビング)、動物(特にセキセイインコ)、ボードゲーム(海外のものに詳しい)。苦手なものはスポーツ全般、絶叫マシーン、生牡蠣。