Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

消耗品のストック管理はiPadアプリ「リストック」で! バーコードを読み取るだけでリスト化できちゃう

著者: 美崎栄一郎

消耗品のストック管理はiPadアプリ「リストック」で! バーコードを読み取るだけでリスト化できちゃう

※この記事は『Mac Fan』2022年3月に掲載されたものです。

もっと楽に消耗品のストックを管理したい!

プリンタを使っていていつも困るのが、インク補充用のカートリッジを購入するとき。さまざまなメーカーがいろいろな型番を販売しているので、「これで合ってるのかな…?」と不安になりながら、毎回ドキドキして買っています。

もっと賢い方法で自宅やオフィスの消耗品を管理したい…

自宅やオフィスで使う消耗品は、これまではノートアプリ「Simplenote」で型番リストを作って管理していたのですが、先日もっといいツールを見つけました。それが、消耗品管理に特化したアプリ「リストック」です。基本的には消耗品のストックを管理するアプリですが、「買い物リスト」的にも便利に活用できます。

リストック

【開発】
Altive Inc.
【価格】
無料(App内課金あり)
「リストック」は、商品のバーコードやテキスト検索をもとに、消耗品の管理リストを作成できるアプリ。無料版では、「お気に入り登録」が10個まで、「グループ登録」が3個まで、「期限の通知上限」が10個までと制限がありますが、アプリ内課金で無制限のプロ版に変更することもできます。
手元に商品がある場合は、アプリメニューの[ストック追加]から[バーコード]を選択するとカメラが起動するので、記載されているバーコードを読み込ませましょう。
検索結果を表示するまでのアルゴリズムが秀逸で、Amazonの公式アプリよりも速い印象です。

私は最近「iPadとiPhoneでデータ同期できること」を基準の1つにして、アプリを選んでいます。なので、本アプリももちろんデバイス間でデータ同期可能。一覧性を求める際はiPadで、外出先でチェックしたい場合はiPhoneでと、シーンによって使い分けています。

商品のバーコードをiPadやiPhoneのカメラで読み取るだけ! 消耗品のリストが作れちゃう

では、インクカートリッジを例に、アプリに消耗品を登録していきましょう。登録は、本アプリのカメラ機能を使って商品のバーコードを読み込むだけでOK。登録の作業には、iPadよりiPhoneのほうがラクでしょう。しかも、バーコードの読み込みから商品表示までが、かなり高速。加えて、アマゾンの商品ページへ素早くアクセスできるのもうれしいところです。

インクカートリッジの場合は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのように1本ごとでも販売されていますが、セットでの販売もあるので、念のため両方登録しておきます。商品が手元にない場合は、型番を入力すればOK。バーコードがない場合はテキストで検索して登録しますが、最初の1回だけなので、気が向いたときにやればよいでしょう。

また、本アプリではグループを分けてそれぞれ消耗品を登録していけるのですが、無料プランでは3グループまで。私の場合は、「自宅」「オフィス」「生活用品」と3つの区分にしました。

消耗品の中には、アマゾンで買うより、ドラッグストアやスーパーで買ったほうが安いものもあります。たとえば、洗剤などの日用品。私は洗剤などを開発するメーカー・花王に勤めていたので、市場の銘柄などはほとんど頭に入っているのですが、中には「どれを買うんだっけ?」と店頭で迷ってしまう人もいるかもしれません。そんなときにも、自宅に置いてある商品をあらかじめアプリに登録しておけば、迷うことなく購入できます。家にあるストックの個数も登録もでるので、「まだあるのに、間違えて買っちゃった!」ということも防止できるでしょう。    

とにかくお得に買いたいなら、iPadアプリ「Search Ace」で価格比較をしてみよう

「相場の値段より安く買いたい!」という方は、リストから商品をタップするだけでアマゾンの価格がわかります。アマゾンだけでなく、ほかのショップとも比較したいなら、型番などをコピーして、横断検索アプリ「Search Ace」を起動して調べるとよいでしょう。

Search Ace

【開発】
kimihiro kubota
【価格】
無料(App内課金あり)
消耗品をできる限り安く買いたいという人は、1つのキーワードでさまざまなサイトを横断的に検索できる「Search Ace」と一緒に使ってみましょう。「リストック」で登録した商品の名前や型番をコピーして、Search Aceにペーストして検索すれば、いろいろな販売サイトでの価格をチェックできます。

賞味期限の通知機能も! 買い物忘れ防止にももってこい

重宝するのが、料理に使う消耗品。妻に「サラダ油を買ってきて」とか「醤油を買ってきて」と言われたとき、普段どれを使っているのか、全然覚えていない(苦笑)。普段と違うものを買うと怒られちゃうので、一生懸命記憶を辿るのですが…まったく思い出せない! なので、事前に冷蔵庫の中やシンク下に保管してある商品のバーコードを、どんどんスキャンしておきます。食品の場合、賞味期限や消費期限を入力しておけば、期限を通知で教えてくれます。

食品の賞味期限・消費期限を入力し、期限を通知してもらえば、買ったことを忘れてしまうことも防げます。なので、このアプリに期限を通知してもらいましょう。実際の賞味期限・消費期限よりも早めにセットしておけば、なお安心です。
ちょっとおもしろいなと思ったのが、ほかのユーザのストックを見れる[みんなの]タブ機能。「へぇ、こんな商品あるんだ」と知れるのはもちろん、自分が登録していないアイテムを、ここからすぐに自分のリストに新規登録できます。
「お気に入り」機能は、私の場合は「店頭で気になったけど、買わなかった商品」などを登録しています。Amazonのお買い物リスト的な使い方です。

さまざまな消耗品を登録できる「リストック」ですが、書籍は対象外。書籍をおすすめされた場合は、アマゾンの公式アプリでお気に入り登録しておきましょう。ちなみに脱線しますが、私が2021年に読んで一番面白かった本は、竹倉史人さんの『土偶を読む』(晶文社)です。「縄文時代の土偶が何のために生まれたのか?」という謎を解いていくお話。

なぜ最後にその話をしたのかというと…消耗品がその謎を解くヒントだったのです。あまり書くとネタバレになってしまうので、ご興味ある人は読んでみてください。

M1 Macにアプリを入れておけばさらに便利に閲覧・管理できます!

今回の美崎式まとめ

「リストック」は消耗品管理を上手に管理買い物リスト的にも活用できる!

賞味期限・消費期限のある商品は期限が近づいたら通知で教えてくれる!

おすすめの記事

著者プロフィール

美崎栄一郎

美崎栄一郎

ビジネス書作家・講演家・商品開発コンサルタント。『iPhoneバカ』『iPadバカ』などの著者。新刊『脱ムダ、損、残念! 今度こそ、やめる技術』(あさ出版)が発売中。

この著者の記事一覧