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白地図を塗れるiPadアプリ「Mark O’Travel」。旅の記録をつけていったら、“旅したい場所”も見えてきた!

著者: 美崎栄一郎

白地図を塗れるiPadアプリ「Mark O’Travel」。旅の記録をつけていったら、“旅したい場所”も見えてきた!

※この記事は『Mac Fan』2021年6月に掲載されたものです。

白地図を開き、旅した国をタップして色付け!

海外に気楽に行けない時代になってしまいました。日本で新型コロナウイルスのワクチンが一般的に広まるにはもう少し時間がかかりそうですし、しばらく海外旅行は我慢せねばなりません。というわけで、過去にどんな国に訪れたか振り返りたいなぁと思っていたところ、良いアプリを見つけました。「Mark O’Travel」です。

Mark O’Travel – あなたの旅行マップ。

【開発】
Sergei Shpygar – あなたの旅行マップ。
【価格】
無料(App内課金あり)

このアプリでは、訪問したことがある国を白地図上で塗り潰せます。ずっとこのようなアプリを探していたのですが、なかなか見つけられず…。先日“旅する経営者”である松田弘さんから教えていただきました。

インストールして、記憶を頼りに、ポチポチと地図をタップ。すると、どんどん地図に色が付いていきます。

訪れた国に色をつける場合は、白地図上の国をタップして、右上のチェックマークをタップします。
もしくは、「情報」画面を入力しましょう。[訪問を追加]を押すと、写真や日付、メモも登録できますもしくは、

地図を塗りながら、学生時代の旅を振り返るのも楽しい…!

私のはじめての海外旅行は、高校2年生のときに行ったイギリス領時代の香港。本記事が掲載される頃には、私の著書『キャッシュレス生活、1年やってみた 結局、どうするのが一番いいんですか?』(祥伝社)がKindle Unlimitedで公開されているはずですが、電子版限定で海外のキャッシュレス事情にも触れています。この本の執筆時には、取材で中国に行きました。

大学生のときには、はじめてシンガポールに行きました。なので、シンガポールをタップしたいのですが、面積が小さい国なので、地図上でちょっと押しにくい。でも、国土の大きさを同時に学べて、何だか楽しい。フランスの中にあるモナコ公国、イタリアの中にあるバチカン市国もタップしづらいですが、どちらも行ったのでポチッとしました。

バチカン市国やモナコ公国のような小さな国をタップしたい場合は、ピンチアウトで地図を拡大しましょう。「こんなに小さいんだ!」と、地理的な学びもあり、色付けの作業は意外と楽しいものです。

学生時代に、ユーレイルパス(一定期間鉄道乗り放題の周遊券)を利用して10車中泊20日でヨーロッパ中を旅行したのですが、当時はちゃんとした記録をつけていなかったので、いつどこを訪れたのかざっくりとしか覚えていません。実家に帰ったときに、何か手掛かりが残っていないか確認したいと思いますが、さすがに捨てられている気がするなぁ。今ならiPhoneのGPSとGoogleマップのタイムラインですぐに記録が追えるのですが…。

海外旅行に行けないから過去に訪れた国を振り返りたい!

課金すれば「地域」にも対応! 訪れた世界遺産を登録しよう

2017年には「紙袋だけで世界一周する」という試みにチャレンジしました。そのとき、アメリカのシアトルに1泊しました。本アプリでは、国だけでなく、有料で地図を購入すれば、詳細な都市も登録できます。地図でアメリカを押したあとに、[地域地図]をタップし、訪れた州を選択。シアトルは、カナダとの国境沿いにあるワシントン州です。そのときはシアトルを出たあと、ニューヨークを訪れました。「Booking.com」で宿を予約したので、履歴から滞在日数を登録します。

ほかにもフロリダ州とカリフォルニア州、シカゴのあるイリノイ州にも行ったことがあるので、タップで登録。大統領選みたいで楽しいなぁ。

たとえば、アメリカのような大国では、ワシントン州には行ったけど、アリゾナ州には行ったことがない…といったこともあります。

細かく地域を登録したい場合には、[地域地図]をタップしましょう。なお、登録には地図の追加購入が必要です。

ヨーロッパではいろいろと周遊したので、国だけでなく都市も入力しようと思い、課金して地域地図を購入。地図をオプションで買うと、うれしいことに、訪問した世界遺産も登録できるようになります。

地域の地図を追加購入すると、その国の世界遺産もチェックできるようになります。また、世界遺産の情報だけを購入することも可能です。

日本の世界遺産もリストにあるので、行ったことのある場所を登録すると…私の場合、自然遺産にはほとんど行っていないことがわかります。世界遺産には「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」といったカテゴリがあるのですが、歴史には興味がある一方、自然はあんまり興味がなくて…(苦笑)。

チェックをつけていくと、意外にも世界遺産として有名な群馬県の富岡製糸場に行ったことがありませんでした。このような気づきもあるので、「次に行きたい場所を探す」といった際にも便利に使えそうです。

世界遺産の情報では、「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」といったカテゴリの確認や国、座標も確認できます。イタリアは世界遺産が55カ所もあるのか…。まだまだ行かねばならない場所がたくさんありますね!

普段から日本全国各地で講演をしていることもあり、私はすべての都道府県を塗りつぶすことができますが、とりあえず、先日訪問した広島と大阪だけを登録。時間を見つけて、過去の記憶や記録を頼りに思い出に浸ろうと思います。

日本国内にある世界遺産の情報も、もちろん登録できます。「次の旅行先はどこにしよう?」と悩んでいるなら、このアプリがサポートしてくれるかもしれません。

実は南米やエジプト以外のアフリカ大陸、インドには行ったことがなかったので、2020年に2度目の“世界一周紙袋の旅”で訪れようと思っていたのですが、残念ながら、コロナ禍で中止に。このアプリで塗り残した白地図を見ると、余計に行きたくなってしまいます…。

世界遺産をチェックしていくと次に行きたい場所を決めるきっかけになります。

今回の美崎式まとめ

「Mark O’Travel」を活用すれば白地図を塗って訪れた国を整理できる

地域地図を追加で購入すると訪れた世界遺産を同時にチェックできる

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著者プロフィール

美崎栄一郎

美崎栄一郎

ビジネス書作家・講演家・商品開発コンサルタント。『iPhoneバカ』『iPadバカ』などの著者。新刊『脱ムダ、損、残念! 今度こそ、やめる技術』(あさ出版)が発売中。

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