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第24回 仲良し作戦!/野呂エイシロウのケチの美学

第24回 仲良し作戦!/野呂エイシロウのケチの美学

※この記事は『Mac Fan』2019年5月号に掲載されたものです。

朝から打ち合わせの連続だが、ワクワクしている。なぜなら未来を誰よりも早く知っている仕事だからである。

ボクは現在、20社以上のコンサルタントをしている。そんな中で気をつけていることがある。「仲良くやる」である。仲良く仕事をすることは非常に大切だ。とはいえ、遊んでいるわけでない。仕事だ。

イラついても喧嘩腰にならない。たとえプロジェクトメンバーの能力が低くても悲観しないことだ。「よし面白くしよう」と思う。

ボクが小学生の頃「がんばれ!ベアーズ」という映画を見た。その後、浪人中も何度も見た。アメリカ西海岸のポンコツな少年野球チームが勝ち進んでいく友情物語だ。Amazon Prime Videoでも配信されているからぜひともご覧いただきたい。「こんな少年チームでもなんとかなるんだから…」と何度も自分を励ます。この映画が好きなのは「いろいろあるけど、仲がいい」というポイント。

そこからボクは「仲がいい」ことを超大切にしている。20社と仕事しているということは20チームあるということである。そのチームと仲良くしておけば、さらに前進できると思う。

運動会のムカデレースと同じだ。本当は仲良くないかもしれないが、レースの最中は息がぴったり合わないと難しい。

仕事も一緒だ。協力してもらうためには仲良くする必要がある。そして桁違いの成果を発揮するのだ。一人では無理なことをチームで乗り越えるのだ。

その反面、会議以外はつるまないのが、ボクの流儀だ。チームとは仲がいいが、つるんだりはしない。なぜか? 人生の目標がそれぞれによって違うからである。きっとこれを読んでいるあなたには、あなただけの目標があると思う。

以前のボクは、寂しくして仕方がなかった。常にSNSで遊んでいたし、暇さえあれば友だちとご飯を食べて遊んでいた。なぜか? 甘えていたからである。

だが今は、自分の目標を達成するためには時間が必要だ。この瞬間もLINEやMessengerでは遊びの誘いが飛び交っているが、今夜も一人でMacBook Proに向かう予定だ。もっと面白い情報発信をしたいからである。

このコラムも実は何度か書き換えている。昨日1000文字程度書いたのだが、さっき読んだらつまらないから捨てた。それで今感じたことをすぐに文章にした。なぜそんなに動くのか?それは思考を止めたくないからである。

ぼくはちょっとだけ会社員の経験があるが、そのときは思考が停止していた。上司の命令を必死にやり遂げようとしていた。だがそれは、ボクの脳を殺していることに気がついた。受け身は脳を殺すと思う。放送作家になってわかったのは、自分で動く必要があるということだ。言われなくても提案の企画書は書くし、会議中は発言を止めない。雇われていたときの脳と今の脳は全然違うのだ。思考をしてそれを発信しなければ、ボクの存在意義はない。

思考を止めることは“死考〟だ。そして発信すれば多くのプロジェクトが動き、そこに仲間ができる。仲間とは仲がいい間柄ということだ。だから仲がいいことが超大切だ。このあとも4チームがボクを待っている。

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著者プロフィール

野呂エイシロウ

野呂エイシロウ

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。

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