ソフトの初回起動時にたびたびお目にかかる「開発元が未確認のため開けません」というダイアログ。これは、「GateKeeper」というセキュリティ機能によるものです。まさにダイアログのとおり、Appleが確認できない開発元のソフトを、インターネットからダウンロードしてそのまま実行できないようにする仕組みです。
macOS Sierra以前であれば、このダイアログを表示しない、つまりGateKeeperを通さずソフトを起動できるように設定できたのですが、Sierraからはセキュリティを高めるためか、そのままでは設定できなくなってしまいました。
しかし、設定画面から消えているだけで、実は設定そのものは残っているので、「ターミナル」からコマンドを打ち込んでやれば、Sierra以前の設定が復活します。
ターミナルを起動し、「sudo spctl –master-disable」と、入力・実行しましょう。実行には管理者パスワードが必要です。
すると、「システム環境設定」の［セキュリティとプライバシー］パネル内に「すべてのアプリケーションを許可」という設定が現れます。これでダイアログなしでソフトを起動できるようになります。
しかし、セキュリティ的にはあまりよろしくないので、自己責任でやるようにしてください。そもそも「ダイアログが表示されて起動できない」といっても、ソフトをFinderで表示したうえでコンテキストメニューから［開く］を選択すれば、確認つきで実行できるようになりますし、この確認は初回のみ。この手間を惜しむかどうかなので、よく考えたほうがよいでしょう。
なお、元に戻す場合は、ターミナルで「sudo spctl –master-enable」と実行すればOKです。