ページズ、ナンバーズ、キーノートから成るiWorkソフト群が、エルキャピタンのアップデートから数日のタイムラグを経て、10月19日にアップデート。Mac版のみならず、iOS版やWEBアプリ版も足並みを揃えてアップデートしています。
Mac版とiOS版はともに新機能のスプリットビューに対応したほか、マイクロソフト・オフィスとの互換性も向上。また、Mac版は感圧タッチに対応し、画像を強めに押して編集するという操作に対応しています。
ほかにも機能面では数多くの改良が行われており、表現力、互換性、ユーザビリティなどあらゆる面でこれまでとは一線を画すバージョンアップとなっています。
iWorkは、iPad上でもかなりの機能が利用できるうえ、アイクラウドと組み合わせることでMacとシームレスにつながって文書作成を行うことができます。今秋登場のiPadプロ上での操作は最適でしょう。iOS版もMac版も実質的に無料で、強力なビジネスツールが追加投資なく使えるというのはアップル製品の大きな強みです。
従来のウィンドウズ+オフィスを中心としたビジネスに囚われなければ、Mac、iPadにiWorkを組み合わせたビジネス活用は、高機能とハイ・コストパフォーマンスを併せ持つ十分に実用的なソリューションとして成長しているのです。
スプリットビューに対応。サファリで調べ物をしつつ、ほかの表示に気を削がれることなく作業できます。
グラフに平均値や中央値といった「基準値」のラインを入れることができるようになりました(全ソフト共通)。
メディアブラウザではモーメントや人々、共有の階層を辿れるようになり、効率的に写真を探し出せます(全ソフト共通)。
オープンタイプフォントの機能をフル活用することで、さまざまな表現が可能です。たとえば、すべて大文字のまま頭文字以外を小さくできます(全ソフト共通)。
ページズでは、コメントをスッキリとパネルに並べて確認できるようになりました。修正リクエストの反映漏れも少なくなります。
ナンバーズの新機能で特にうれしいのが「行と列の入れ替え」。必要になるケースは案外多くあります。
キーノートには「モダンタイプ」「展示」「ドラフト」という3つの新しいテーマが加わりました(図は「展示」)。選択の幅が広がるのはうれしいです。
オブジェクトを自由曲線で移動させるアニメーションが、キーノートに加わりました。パワーポイントにもほぼ同様のアニメーションがあり、多用していた人もいるのではないでしょうか。
WEBブラウザのiCloud.comで利用できるiWorkもアップデートされ、ついに「Beta」の表記がなくなりました。インターフェイスも刷新されています。