【ここが新しい!!】
??動作がより高速、スムースに
??すべてのウインドウを一覧表示
??フルスクリーンウインドウの作成が簡単に
すべてのウインドウを見栄え良く表示
OS Xではデスクトップ画面にたくさん散らばりがちなウインドウを効率良くナビゲートする方法がある。その1つが、標準で搭載されている「ミッションコントロール(Mission Control)」だ。いわば仮想デスクトップ機能とも呼べるもので、OS XではOS X 10.5レパードで「スペーシズ(Spaces)」という名前で、その後、デスクトップ上のウインドウを整える「エクスポゼ」と統合する形で、現在のミッションコントロールが誕生した。エルキャピタンではこのミッションコントロールが改良され、より高速に、よりスムースに動作するようになっている。
具体的には、ジェスチャ操作の場合は3本指で上方向にスワイプすることでミッションコントロールを起動する。すると、開いているウインドウが一覧で表示されるが、従来は上部にデスクトップやフルスクリーンのウインドウなども表示されていたが、エルキャピタンでは単にソフト名のみが表示される。そして上部にカーソルを動かすとデスクトップやフルスクリーンウインドウが段階的に表示される形だ。
また、新しいデスクトップを作成するのもより簡単になり、上部のスペースにウインドウをドラッグ&ドロップするだけで新しいデスクトップにフルスクリーンモードに切り替わる。地味な改良に思われるかもしれないが、毎日頻繁に活用する機能だからこそ使い勝手はとても重要になる。そうした部分にまでこだわって改良を重ねているのはOS Xならではだ。
●すべてを見渡せる視界の良さ
すべてのウインドウが1つの平面上に並べられ、重なって隠れるものがない。上部に表示されるのはデスクトップやソフト名だけになったので、より画面が広く使え、視認性が高くなっている。
【ここが新しい!!】
??地下鉄、列車、バス、フェリーなどの公共交通機関の情報に対応
日本の交通機関への対応はいつ?
OS X標準の地図ソフト「マップ」では、公共交通機関の乗り換え案内が搭載されている。目的地を入力し、ウインドウ左側に追加された「Transit」タブを選択すると、バス、電車、路面電車の地図が表示される。バスや地下鉄、フェリーなど交通機関の情報をサポート、徒歩などを組み合わせたルート検索が可能になる。また、ここで電車の駅やバスの路線をクリックすると、その駅を通る路線を教えてくれるなど、大変便利な機能となっている。マップはほかのアップル製品と連携する点も魅力の1つだ。こうしてMacで調べたルート情報をクリック数回でiPhoneなどに送信することができ、それを移動中でも確認できる。
しかし、これは現在のところ北米中心の一部の都市のみの対応で、日本での実現についてはまだ明らかにされていない。日本の公共交通機関は諸外国に比べて大変複雑であるため、しばらしてからの対応と見るのがよさそうだ。いち早いアップデートに期待したい。