Vol.8 レイヤースタイルを使ってお菓子作りに挑戦！

─今回はフォトショップ上でお菓子作りをしてみたいと思います。作るのはクッキーです。

面白そう！ 楽しみです。

─では、まずクッキーのベースを作ってみましょう。「ブラシツール」を選択し、クッキーに近い色で好きな形を描いてみます。ポイントはブラシの硬さを「100」にして輪郭のハッキリした形を描くこと。用意した背景の上にレイヤーを作って描いてみましょう。

描いてみたんですが、ただのベタッとした四角い形があるだけで、全然クッキーっぽくないです…。本当にこれがクッキーになるんですか？

─大丈夫！ まずレイヤースタイルの［ベベルとエンボス］を設定しましょう。［構造］のスタイルを［ベベル（内側）］、テクニックを［滑らかに］を使うのがポイントで、［サイズ］で厚みを調整します（1）。［陰影］で［ハイライトのモード］にはベース色より明るい色、［シャドウのモード］には暗い色を指定するのも大事です。

ベースの形が盛り上がってきましたね！ でもツルンとした表面でまだクッキーっぽくない…。

─表面をザラッとさせるためには［ベベルとエンボス］のテクスチャを使います。パターンの中からザラッとしたものを選び、［深さ］を「5」に設定しましょう（2）。

こんな使い方もあるんですね。パターンを変えたらいろいろな質感を表現できそうです。

─質感を向上させるために［光彩（内側）］を使い、［構造］の描画モードを［乗算］としてベースより濃いめの色を指定します。すると、ちょっと焼き目がついたイメージになりましたよね。

お～！ かなりリアルになりましたね。レイヤースタイルでここまでできるとは…ビックリです！

─次はこのクッキーにチョコレートのデコレーションをしてみましょう。ベースの上に新規レイヤーを作り、ブラシツールで好きな文字を描いていきます。

これも［ベベルとエンボス］で立体感を出していくんですよね？

─正解です。ひとまずベースのレイヤースタイルをコピペしましょう。次にテクスチャのチェックをはずし、［光彩（内側）］も外してします。そして、［カラーオーバーレイ］でチョコの色を指定すればOK（3）。

すごーい！ このレイヤースタイルをコピペしていけばたくさんのクッキーが作れそうですね（4）！

（1）ベースとなるベタ塗りを立体的に加工

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ベースの色でベタ塗りしたら［ベベルとエンボス］で立体感を作ります。［スタイル］［テクニック］［サイズ］［ハイライトのモード］［シャドウのモード］の設定が大事です。

（2）テクスチャで表面の質感を出す

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［ベベルとエンボス］の［テクスチャ］で表面に凹凸をつけたら、［光彩（内側）］でベースよりも濃い色を選択します。その後は［シャドウ（内側）］と［ドロップシャドウ］で背景に馴染ませていきます。

（3）テクスチャの効果を外してチョコレートの滑らかな質感を作る

手書きで朱里の「A」を描いたところに、クッキーに適用していたレイヤースタイルを［Option］キーを押しながらドラッグ＆ドロップでコピペ。チョコの質感を出すために［テクスチャ］のチェックをはずし、［カラーオーバーレイ］でチョコの色を選ぶと簡単にチョコっぽい質感に！ あとは［ベベルとエンボス］で盛り上がりのサイズやハイライト、シャドウの色をチョコレートに合わせれば完成。はじめはべた塗りだったのに、こんなにリアルなクッキーになるなんて驚きです。

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クッキーの質感を出すために選んでいた［テクスチャ］のチェックを外すと、チョコレートのツルンとした質感を表現できます。

（4）レイヤースタイルをコピーしていろんな種類のクッキーを作る

1つクッキーを作ってしまえば、あとは同じ手順を繰り返していろいろな形のクッキーが作り放題です。ベースの色を変えればチョコクッキーに。デコレーションの色も［カラーオーバーレイ］から簡単に変更できます。絵を描いたり、チョコレートを重ねたり、文字レイヤーをチョコにすることもできちゃうんですよ。たくさん作るときはクッキーひとつひとつをグループにしてまとめると、あとで微調整がしやすいですね。なんだかお菓子作りの達人になった気がします（笑）。

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ベースの色を変えるだけで、さまざまな種類のクッキーを簡単に作ることができます。