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Macの状態を把握、制御する3つの標準ユーティリティを覚えよう/「アクティビティモニタ」「ターミナル」「ディスクユーティリティ」

著者: Mac Fan編集部

Macの状態を把握、制御する3つの標準ユーティリティを覚えよう/「アクティビティモニタ」「ターミナル」「ディスクユーティリティ」

Macには、トラブルが起きた際に役立つ標準ソフトがいくつも搭載されています。たとえば、実行中のプログラムを監視できる「アクティビティモニタ」を使えば、応答しないソフトやプロセス(=プログラム)を特定して終了させたり、エネルギー消費の大きいソフトを確認することができます。

アクティビティモニタの使い方

❶「アクティビティモニタ」は、CPU、メモリ、エネルギー、ディスク、ネットワークの5つのタブから、ソフトやプロセスの状態を把握できるソフト。応答しないプロセスを特定し、強制的に終了することが可能です。
❷たとえばソフトが応答せず、「アプリケーションの強制終了」ウインドウでも終了できない場合、「アクティビティモニタ」で応答しないプロセスを特定して終了することが可能です。写真では[写真(応答なし)]が赤色で表示されています。




ターミナルの使い方

さらに「ターミナル」を使えば、「システム設定」にない細かな設定を変更したり、「Finder」のメニューにないファイル操作を命令したりできるほか、問題が発生した際にトラブルシューティングを行う場合にも役立ちます。ただし、「ターミナル」はコマンドを入力して制御する上級者向けのソフトです。

❶コマンドを入力することで、標準では用意されていない操作を実行できるのが「ターミナル」です。
❷たとえば「Finder」では行えない、「不可視ファイルも含めてファイルやフォルダを表示する」「Finderからは見えないフォルダを作る」などの操作を実行できます(右の図で、薄い色で表示されているアイコンが不可視ファイルです)。

ディスクユーティリティの使い方

また、「ディスクユーティリティ」を使えば、Macの内蔵ストレージを含む各種ストレージに関する問題を解決できるかもしれません。ファイルシステムの不整合やストレージを修復できるので、日頃のメンテナンスにも活用できるでしょう。なお、「ディスクユーティリティ」はmacOS復旧でも起動可能。内蔵ストレージを削除してOSを再インストールするなどのタイミングで、ストレージを検証・修復しましょう。

❶ストレージの管理、修復に利用できるのが「ディスクユーティリティ」です。「First Aid」を実行してストレージに問題ないか検証・修復するには、まずウインドウ上部の[表示]をクリックして[すべてのデバイスを表示]を選択します。
❷次に、サイドバーのボリュームを選んで[First Aid]ボタンをクリックし、画面に表示される指示に従って操作します。修復はボリューム→コンテナ→ストレージの順に行うのが基本なので、ボリュームが複数あるときは、それぞれで「First Aid」を実行しましょう。
❸ボリュームの修復が完了したら、コンテナ、ストレージの順で、同じく「First Aid」を実行しましょう。

※この記事は『Mac Fan』2024年5・6月合併号 特別冊子「Macで困ったときに開く本」に掲載されたものです。




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