2025年3月4日、AppleはM3チップ搭載のiPad Airを発表した。11インチモデルは9万8800円から、13インチモデルは12万8800円から提供される。価格は、M2チップを備える前モデルから据え置きとなった。
128GB、256GB、512GB、1TBから選べる4つのストレージ容量のほか、Liquid Retinaディスプレイの採用、12MPのカメラなど、基本スペックは前モデルと同じ。筐体サイズや4つのカラーバリエーション(ブルー、パープル、スターライト、スペースグレイ)も同様だ。
また、Apple Pencil ProとApple Pencil(USB-C)に対応する点も変わらない。
Apple 11 インチ iPad Air (M3): Apple Intelligence のために設計、Liquid Retina ディスプレイ、128GB、1…
Apple 13 インチ iPad Air (M3): Apple Intelligence のために設計、Liquid Retina ディスプレイ、128GB、1…
M3チップ搭載。新iPad Airの先進的なパフォーマンスは、M1搭載モデルを遥かに凌ぐ
新iPad Airは、M3チップを搭載した。Appleによると、M1搭載のiPad Airを遥かに凌ぐパフォーマンスを発揮するという。

たとえば、マルチスレッドのCPUワークフローは最大35%高速。そして、グラフィックス性能は最大40%高速だ。また、Dynamic Caching、ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディングとレイトレーシングに対応。それにより、グラフィックスを駆使するレンダリングワークフローを実行する際、最大4倍高速なパフォーマンスを実現するという。
また、AIベースの作業は最大60%高速化。これは、M3が備えるより高速なNeural Engineによるものだ。
iPad Airは、M2チップを搭載する前モデルから、大容量ファイルを扱うコンテンツ制作、そして高いグラフィックス性能を必要とするゲームの快適なプレイにも使える1台だった。今回のアップグレードは、その性能をさらに底上げした格好だ。
Apple Intelligenceのために設計。日本でも2025年4月にリリース予定
米国では2024年10月から提供されている、AppleのAI「Apple Intelligence」。日本でも2025年4月中のリリースが決まっている。
新iPad Airは、その機能性を存分に引き出すよう設計された。一例だが、下記のような機能が提供予定だ。




iPad Air専用アクセサリ「Magic Keyboard」もリニューアル。トラックパッドを大型化し、新たなキーを獲得
iPadを使い込むなら、キーボードやポインティングデバイスは必須。今回、iPad Air用のMagic Keyboardもアップグレードされたため、ぜひ一緒に購入を検討したい。
主なポイントは、内蔵トラックパッドの大型化とファンクションキーの搭載だ。画面の輝度や音声のコントロールを、キーボード上でスマートに実行できる。新iPad Airとはマグネットで吸着し、角度調整がスムースなフローティングカンチレバーを継続採用している。


価格は、11インチモデル用が4万6800円(税込)。13インチモデル用が4万9800円。カラーはホワイトのみである。なお新しいMagic Keyboardが対応するのは、M3搭載のiPad Airだけではない。M2搭載モデル、第5世代、第4世代でも使用可能だ。
なお、新iPad AirおよびMagic Keyboardはすでに予約受付中。発売は3月12日(水)を予定している。
Apple 11 インチ iPad Air (M3): Apple Intelligence のために設計、Liquid Retina ディスプレイ、128GB、1…
Apple 13 インチ iPad Air (M3): Apple Intelligence のために設計、Liquid Retina ディスプレイ、128GB、1…
おすすめの記事
著者プロフィール

関口大起
『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_