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アクションカメラ「Insta360 GO 3S」レビュー。Appleの「探す」対応ほか、専用アプリでiPhoneとの連係もピカイチ。親指サイズなのに、画質も音質も使い勝手も大満足だぞ!

著者: 山田井ユウキ

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アクションカメラ「Insta360 GO 3S」レビュー。Appleの「探す」対応ほか、専用アプリでiPhoneとの連係もピカイチ。親指サイズなのに、画質も音質も使い勝手も大満足だぞ!

iPhoneの性能がどんどんと向上し、いまや美麗な4Kも手軽に撮影できてしまう時代。もうiPhoneだけでいいのでは? そう思っている人におすすめしたいのが「Insta360 GO 3S」。2024年に発売された極小のアクションカメラです。このカメラ、iPhoneと併用することで最高の体験ができるんです。

アクションカム「Insta 360 GO 3S」は、iPhoneとの併用で輝く!

Insta360 GO 3Sは、Inata360というメーカーから発売されているアクションカメラです。アクションカメラとは、小型で軽量、防水性能や高い耐久性を備えているカメラのこと。過酷な環境でも撮影しやすく、「iPhoneでいいじゃん」とはいえないシーンで活躍するため、iPhoneユーザにもおすすめできるというわけ。

Insta360 GO 3S。コンパクトかつ耐久性に優れたアクションカムです。

この分野で有名なのは、GoProシリーズやDJI Osmo Actionシリーズでしょう。しかし、Inata360からも最近Insta360 Ace Pro 2という高性能なアクションカメラが発売されており、メーカー三つ巴で盛り上がっています。

しかし! 筆者がおすすめしたいのは、冒頭であげたInsta360 GO 3S。というのも、Insta360 GO 3Sはほかのアクションカメラにはない魅力を持っていて、iPhoneとの併用で輝くからです。

Insta 360 GO 3Sは、「iPhoneでいいじゃん」に対するベストアンサー

そもそも筆者はなぜInsta360 GO 3Sを購入したのか。それは、日常生活や旅行中に動画を撮影してVlogを作りたいから。昔は映像を撮ることにさほど興味がなかったのですが、だんだん歳をとってくると「映像に残しておけばよかったなぁ⋯」と思い始めるものなんです。記憶に残すだけだと、どんな思い出も時間とともに薄れていってしまいますからね。

じゃあiPhoneで撮っておけばいいのでは? それはそうなんですが、たとえば旅行中にiPhoneを常に手で持っているのって大変じゃないですか。特に海外だと、防犯的にもiPhoneを出しっぱなしにしていたくないですし。

そこで役立つのがアクションカメラというわけ。たいていのアクションカメラは体に“取り付ける”アイテムが用意されているので、胸あたりに装着すれば、撮影しながらハンズフリーで街を歩けるんです。

ただ、アクションカメラがいかに小型といえど、それでも胸につけていると目立つんですよね⋯。コンパクトとはいっても、AirPods Proより一回り大きいくらいのサイズ感はありますし。慣れれば気にならないのかもしれませんが、筆者はちょっと気後れしてしまいます。

そんな悩みを解決してくれるのがInsta360 GO 3Sなのです!

磁気ペンダントが付属。服に仕込んでInsta360 GO 3Sを“体に装着”しよう!

Insta360 GO 3Sの最大の特徴は、ほかのアクションカメラと比べてもサイズが極めて小さいということ。なんと、本体部分は親指くらいの大きさしかありません。これだけ小さければ、胸につけても悪目立ちしません。

Insta360 GO 3Sの本体は極小。

でもどうやって身につけるのか? 付属の磁気ペンダントの出番です。このペンダントを服の中に入れて、服の上からInsta360 GO 3Sを取り付けます。Insta360 GO 3S本体がマグネットを備えているので、磁気ペンダントにガチッと固定されるわけです。かなり強力な磁力で、服を挟んでもなかなか外れません。これで、親指サイズの極小カメラによるPOV撮影(一人称視点の撮影)が簡単にできるわけです。

付属の磁気ペンダント。服の中に仕込みます。
磁気ペンダントを使ってInsta360 GO 3Sを装着。
もちろん、ペンダントは隠さなくても使えます。

Insta360 GO 3Sの“映像チェック”はどうする? 付属のアクセかiPhoneを使おう

ただ、Insta360 GO 3S本体は極小だけあってディスプレイが搭載されていません。撮影中の映像や撮影した映像をどうやって確認すればいいのか。その方法はふたつあります。

付属アクセサリ「アクションポッド」

ひとつは、Insta360 GO 3Sに付属する「アクションポッド」に接続して使うこと。アクションポッドにはフリップ式のディスプレイがついており、撮影中に映像を確認できます。アクションポッドとはワイヤレスで接続するため、Insta360 GO 3Sを服に装着したまま、手元のアクションポッドで映像をモニタするという使い方ができるほか、アクションポッドにInsta360 GO 3Sをはめ込んで使うことも可能です。ディスプレイは反転するので、はめ込んで使えば、映像を確認しながらの自撮りもしやすいでしょう。

アクションポッドのディスプレイは、反転することができます。自撮りにも便利。

iPhoneの「Insta360」アプリ

もうひとつの方法は、iPhoneとBluetooth接続して使うこと。「Insta360」アプリをインストールしておけば、Insta360 GO 3Sのプレビューや撮影操作が行えます。この場合はアクションポッドも不要なので、最小限の装備でVlog撮影ができるのです。

Insta360

【開発】
Insta360
【価格】
無料(アプリ内課金あり)
「Insta360」アプリのキャプチャ。Insta360 GO 3Sの映像がモニタできるほか、シャッターボタンをタップすれば撮影できます。

さらにiPhoneとの連係で驚いたのが、Insta360 GO 3Sが「探す」アプリに対応していること。たしかに服に取り付けて歩く使い方だと、知らない間に落としてしまうリスクもそれなりにありそうですし、そのコンパクトさゆえに一度紛失したら見つけるのは困難でしょう。その対策として「探す」対応とは、よくわかっています!

まさかのAppleの「探す」アプリに対応。これは助かる!

4K対応。そして優秀なマイク、強力な手ぶれ補正と隙のない性能

と、ここまで書いてきたとおり使い勝手については完璧。でも、気になるのはやはり映像のクオリティですよね。何しろ親指サイズのアクションカメラです。こんなに小さくて、ちゃんとした映像が撮れるの?と疑ってしまいますが、意外にもかなり高画質で撮影できます。

Insta360 GO 3Sで撮影した動画をキャプチャ。

前モデルとなるInsta360 GO 3(「S」がついていない)は、4K解像度の動画が撮影できませんでした。それでも、これだけ小型のカメラで“ちゃんとした映像”が撮れるだけ偉かったのですが、今や4K時代。iPhoneでも高画質な4K動画が撮影できます。動画を編集する際、iPhoneで撮った動画素材と組み合わせることもあると考えると、なるべく画質は揃えたい⋯!

そう思っていたら、Insta360 GO 3Sが4K対応で登場。すばらしい!

4Kが撮れるだけでなく、アクションカメラならではの強力無比な手ぶれ補正で歩きながらの撮影もばっちり。小走りしても不快な揺れがおきません。これなら街歩きだけでなく、スポーツなどアクティビティでも活用できそうです。また、これだけコンパクトだとマイクの性能が犠牲になりそうなものですが、意外と悪くないんですよね。Vlogであればそのまま使えるくらいのクオリティです。

ちなみに、画角(映る範囲)はiPhoneの0.5倍よりも少し狭いくらい。モードはいくつか用意されているのですが、個人的には歪みが少なく傾き補正機能が使える「メガ広角」一択です。

ストレージ選びには要注意。多彩な専用アクセサリが付属するキットもおすすめです

最後に、購入される方に個人的なアドバイスを。Insta360 GO 3SはSDカードなどの外部メモリを使うのではなく、本体内蔵のストレージを使って映像を記録します。ストレージは64GBと128GBの2種類ありますが、値段がさほど違わないので128GBモデルを選んだほうがいいでしょう(価格差は4000円程度)。あとから変更できませんからね。

また、通常版のほかに旅行向けの自撮り棒などのアイテムが付属するトラベルキットや、潜水ケースが付属するウォータースポーツキットなど、いくつかのキットが用意されています。ここは用途に合わせて選べばいいのですが、筆者は三脚にもなる自撮り棒がほしかったのでトラベルキットをチョイスしました。POV(一人称視点)撮影をしたいだけならアクションポッドや磁気ペンダントが付属する通常版でも十分でしょう。

トラベルキット(7万5100円)。画像●Insta360
オールインワンキット(8万5700円)。画像●Insta360

筆者はカメラ好きなので、旅行にはいつもミラーレス一眼を持っていきます。さらに高画質にVlogが撮れるOsmo Pocket 3や、もちろんiPhoneでも動画を撮影します。ただ、それだけ機材を使っていても唯一撮れなかったのが「ハンズフリーでのPOV撮影」。Insta360 GO 3Sは、その穴をばっちり埋めてくれる秀逸なアイテムでした。

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著者プロフィール

山田井ユウキ

山田井ユウキ

2001年より「マルコ」名義で趣味のテキストサイトを運営しているうちに、いつのまにか書くことが仕事になっていた“テキサイライター”。好きなものはワインとカメラとBL。

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