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【Mac Fanリニューアル記念】1998年の爆笑問題インタビューを蔵出し!

著者: Mac Fan編集部

【Mac Fanリニューアル記念】1998年の爆笑問題インタビューを蔵出し!

※この記事は『Mac Fan』1998年10月1日号に掲載されたものです。

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爆笑問題 meets「PowerBook G3」

若手お笑いタレントの中でも、突き抜けたお笑いセンスと軽妙なトークを武器に、確実スターダムにのし上がってきた爆笑問題。Macを広めるにはまず有名人からというもくろみで、2人を Mac色に染めるために用意したPowerBook G3 233/13を持ってインタビューに臨んだのだが、その結果は意外にも…? Macファンの心理の一面を捉えた必読インタビュー。

爆笑問題のお2人が登場した『Mac Fan』1998年10月1日号。仕事の合間を縫って、お台場で取材を敢行しました。

爆笑問題とMacintoshの意外な関係?

──まず、お2人にとってのMac、あるいはパソコンについての印象をお聞かせください。

田中:自分が使ってないから全然わからないですね。ユーザー同士がコンピュータについて話をしているのを聞いても、まったくちんぷんかんぷんですよ。

太田:僕はPowerBook 540を3年くらい前から使っています。ワープロと電子メールくらいしか使わないから機能的には十分ですね。もちろん買い替えを考えて、かなり悩んだこともあります。でも、デザインが気に入ってるんですよ。540のパームレストあたりの微妙な曲線が好きでね。洒落てるじゃないですか。僕の場合、中身のことがよくわからない、性能がどうとかじゃなくて、デザインなんですよね。そのあと出た機種は、角ばってたから買いたくなかったんですよ、なんか違うって感じで。

──田中さんは、太田さんや知り合いが使っているのを見て、「おもしろそう」と思うことはありませんか。

田中:わけわからんというのが先にきますね。それに、基本的に機械に対しては苦手意識があるんですよ。デジタルが全然ダメって言うんじゃないけど、アナログ人間なんですよね。たとえば、ちょっとしたメモを取るのに、電子手帳とかに書き込む人もいるけど、無理にデジタルじゃなくてもいいじゃないですか。パソコンも時間があればやってみたいとは思うんですが、今は無理かな。仮にやるとしても、まったく知識がないからゼロからのスタートだし、使い方を覚えるまでは相当時間がかかってしまうでしょうね。

太田光、PowerBook G3を絶賛

──太田さん、最初に購入されたのが540なんですか。

太田:そうです。パソコンの技術がこんなに速く進むものだとは思ってなかったから、買ったときは「一生使い続けてやる」って思ってました。僕の使い方だと540で十分だし、今も不自由はないんですけど、周りが新しいのを買って、「今度のやつスゴイよ」なんて言われると、くやしいから買い替えようかなって思いますけどね。

──いかがですか、新しいPowerBook  G3は。

太田:これをはじめて見たとき、素直に「かっこいい」と思いましたね。この白いリンゴマークが斬新でいいんですよ。思ったより薄いし、車で移動するから、重さもそんなに気にならないですしね。CD-ROMドライブはどこにあるんですか。フロッピーは? ああ、入れ替えて使うんだ。なるほど、電源アダプタをつなげば、CD-ROMとフロッピーを同時に使えますね。僕はPowerBookを省スペースのデスクトップとして使ってるんで、これはいいですね。

──デザイン重視の太田さんにすれば、今回のPowerBook  G3は久々の買い替えのチャンスということになりますね。

太田:そうですね。結構本気で買おうと思ってるんですけど、実はデータの入れ替えが面倒で。自分でシステムとかいじれないんで、全部人に頼むんですよ。だから、新しいのを買ったら、また人に預けないといけない。それが面倒くさいんですよね。自分のMacがフリーズしても、自分じゃ直せないんですよ、わかんないから。どんな機能拡張を入れてたかとか、ハードディスクは何MB空いていたとかも把握してないんですよ。だから、一度そういうことになると、全部人に頼んで解決してもらうと。手も足も出ないですね。

田中:これなんですよ、ね。専門用語を知らないとわかりませんよね。ちょっと前なら「未来人の会話」っていうコントのネタですよ。だから、誰かがこういう会話をしていたら、「未来人が話をしてる」って思うことにしてるんです。おもしろいですよ、そう考えると。「むりやり横文字を使って話をしている人たち」とかって想像すると、ギャグですよ。でも、普通に聞いてても面白くないんですよね。わけわかんないから。

──太田さん、ぜひ新しいのを買って、田中さんを含めた皆さんにMacのよさを広めてくださいよ。

太田:いやあ、田中には絶対薦めませんね。むしろ「買うな」って言ってます。というのも、自分が気に入ってるものを、周りの人に持たれるのが嫌なんですよ。

『Mac Fan』1998年10月1日号

Macを使ってこれがやりたい

──太田さんがお使いのワープロソフトは何ですか。

太田:ORGAIです。縦書きができることと、レイアウトのやりやすさが好きなんですよ。自分のフォーマットを作って使ってるんですけど、メールに添付して送っても、受け取った相手がそのファイルを開けないことがあるんですね。で、原稿はORGAIで書いて、ファックスで送ったりしてます。あんまり意味ないですよね。

──メールはインターネットでお使いなんですか。

太田:NIFTY SERVEです。インターネットにはあまり興味ないというか、インターネット上の情報って、まだ整理されてないから、何かを調べるにしても使いにくいんですよ。いらない情報まであるわけだし。NIFTYのほうが整理されてる。たとえばネタを考えるときに、ある事柄に関連する新聞記事を検索するとしますよね。インターネットだと、関連する事柄を全部拾ってきちゃうから、欲しい情報に行き着くまでに時間がかかってしまう。情報がきちんと整理されて、使い勝手がよくなれば、かなり便利になると思いますけどね。

──お2人に聞きますが、Macを使ってやって見たいことはありますか。

太田:今の用途以外ではあんまりないですね。デジカメで撮ったものを、PhotoshopやKai’s Super Gooで加工したりしていろいろ遊んだりしてたんですけど、はじめのうちだけでしたね。仕事で必要に迫られないと飽きちゃうんですよ。

田中:CGで絵を描いたりとか、遊びで曲を作ったりっていうのが楽しそうですね。そう言えば、競馬好きにはMac使う人がわりと多いんですよ。勝ち馬を予想したり、インターネットで情報を集めたり。結構多いんですよね。競馬の情報って。僕も実際に予想ソフトを使ってみて、的中率が結構高いのにびっくりしました。あとWinning Postで遊んだり、僕がMacを使うとすれば、そういうことに使ってみたいですね。

デザイン重視か、使いやすさか

──PowerBook  G3やiMacのように、使いやすさもさることながらデザイン重視の新しいMacについてどう思われますか。

太田:(写真を見て)iMacってこんな形してるんだ。へえ、いいじゃないですか。人気出るでしょうね。でも僕はやっぱりPowerBookだな。PowerBookって持ってるだけでかっこいいじゃないですか。デスクトップだと、人前に持って行って見せて自慢できないですしね。

──デザインも含めて、そういう見た目にこだわるのも、Macユーザーとして大事ですよね。

太田:中身のことがよくわからないだけに、僕に撮ってはホントに大事ですね。テレビ局のスタッフに、Macユーザーが多いんですよ。詳しい人もいるし。その中の誰かが新しいのを買ったりすると、くやしいからそれよりすごいのを買ってやろうとかね。で、さりげなくこのPowerBook G3を取り出したりして「ざまあみろ」って言ってやりたいですね。

田中:僕がMacを買うとしたら、仕事で使うわけではないから、完全な娯楽用ということになるんですが、おもちゃとして使うにはルールが難しすぎますよね。もっともっと操作が簡単に、たとえば、声で操作ができるくらいになれば使ってもいいかな。

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