酷暑が続く今夏。車内で安全にiPhoneを充電できる充電器を探していたところ、ESRの「CryoBoost付き搭載MagSafe車載ワイヤレス充電器(HaloLock)」を見つけました。その使い心地をレビューします。
CryoBoost付き搭載MagSafe車載ワイヤレス充電器(HaloLock)
真夏の車内温度に注意!
製品評価技術基盤機構(NITE)が7月12日に発表した資料の中で、自動車内にモバイルバッテリを置いたままにすることによって、発火事故が発生する恐れがあると言及していました。
それによると、モバイルバッテリなど、リチウムイオン電池を使用する製品は、直射日光が当たるような場所に放置すると、熱暴走により発火する恐れがあるということです。
加えて、直射日光が当たっているダッシュボードの温度は70度を超えることがあり、特に注意が必要だとしています。
梅雨が明け、これからどんどん暑くなることが予想されている今夏ですが、同じくバッテリを搭載するiPhoneの車内利用には、気をつける必要がありそうです。
さて、車内でiPhoneを利用する場合、MagSafe対応ホルダーなどを使って固定するのが、スマートな運用方法だと言えます。
ここで注意したいのが、ダッシュボード上に吸盤などを利用して固定しているホルダーです。設置場所が直射日光下であるため、冷房をかけていても熱さが気になります。
エアコンのルーバー部に設置するタイプのホルダーであっても、直射日光が当たるため注意しましょう。
また、充電機能のない製品であれば発熱しないため、充電を行わない固定だけの運用なら問題ありませんが、充電機能付きのMagSafe対応ホルダーを使う場合は気をつける必要があります。
MagSafe対応充電器を利用する場合は、給電時の充電器本体の発熱と、装着するiPhone自体の熱によって、熱くなりがちです。
これからが本番の夏を考えると、車内における充電環境の見直しは行うべきでしょう。
冷却機能付きのカーチャージャがおすすめ!
上記を踏まえたおすすめのアイテムとして、ESRのMagSafe対応車載充電器「Wireless Car Charger with CryoBoost(HaloLock)」を紹介します。
本製品の特徴は、ファンを搭載していること。背面から吸気し、排気によってiPhoneの接地面を冷やすことができます。
ファン自体は常に駆動するのではなく、iPhoneを取り付けて充電が開始されるタイミングで回る仕組みです。静かな環境であればファン音が気になりますが、実際に車載してみると気にならないレベルだと思います。
ファンコントロール機能があれば、熱やファン音に対して柔軟に対応できるとは思いますが、難しく考えずにシンプルに使えるほうがよいのかもしれません。
なお、背面吸気構造であることから、通気口車載ホルダー(付属)を利用してエアコンのルーバー部に設置すると、クーラー利用時に効率よく冷やすことができます。
ただ、冬場の利用(暖房をつける)を考えれば、ファンオフ機能だけでもあればとは思いました。現状では、暖房を使うような気候になった場合、ダッシュボード上に固定するためのアンカー車載ホルダー(付属)を利用して固定するのがよさそうです。
iPhoneへの給電は最大で7.5Wですが、車内でのながら利用(カーナビなど)では必要十分です。
ESRの製品には、Qi2対応で最大15W対応モデルもあります。残念ながら、今のところファン搭載モデルは出ていません。熱対策を考えると、ファン付きが欲しいところですが、メーカーに問い合わせたところQi製品との置き換えを予定しているということなので、少し待ってみるのもよいかもしれません。
何にせよ、年々暑さを増している夏を安全に乗り切るためにも、車内の充電環境は見直したほうがよさそうです。
本製品以外にも、ペルチェ素子を利用して、強烈に冷やすMagSafe対応充電器などもあります。充電時の熱さを気にしている場合は、そういった製品も選択肢としてアリではないでしょうか。