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掲載日:

車内で安全にiPhoneを充電したい! MagSafe対応冷却ファン付き車載充電器レビュー

著者: 飯塚直

車内で安全にiPhoneを充電したい! MagSafe対応冷却ファン付き車載充電器レビュー

酷暑が続く今夏。車内で安全にiPhoneを充電できる充電器を探していたところ、ESRの「CryoBoost付き搭載MagSafe車載ワイヤレス充電器(HaloLock)」を見つけました。その使い心地をレビューします。

CryoBoost付き搭載MagSafe車載ワイヤレス充電器(HaloLock)

【発売】
ESR
【価格】
4249円

公式サイト

真夏の車内温度に注意!

製品評価技術基盤機構(NITE)7月12日に発表した資料の中で、自動車内にモバイルバッテリを置いたままにすることによって、発火事故が発生する恐れがあると言及していました。

それによると、モバイルバッテリなど、リチウムイオン電池を使用する製品は、直射日光が当たるような場所に放置すると、熱暴走により発火する恐れがあるということです。

加えて、直射日光が当たっているダッシュボードの温度は70度を超えることがあり、特に注意が必要だとしています。

梅雨が明け、これからどんどん暑くなることが予想されている今夏ですが、同じくバッテリを搭載するiPhoneの車内利用には、気をつける必要がありそうです。

さて、車内でiPhoneを利用する場合、MagSafe対応ホルダーなどを使って固定するのが、スマートな運用方法だと言えます。

ここで注意したいのが、ダッシュボード上に吸盤などを利用して固定しているホルダーです。設置場所が直射日光下であるため、冷房をかけていても熱さが気になります。

エアコンのルーバー部に設置するタイプのホルダーであっても、直射日光が当たるため注意しましょう。

また、充電機能のない製品であれば発熱しないため、充電を行わない固定だけの運用なら問題ありませんが、充電機能付きのMagSafe対応ホルダーを使う場合は気をつける必要があります。

MagSafe対応充電器を利用する場合は、給電時の充電器本体の発熱と、装着するiPhone自体の熱によって、熱くなりがちです。

これからが本番の夏を考えると、車内における充電環境の見直しは行うべきでしょう。

冷却機能付きのカーチャージャがおすすめ!

上記を踏まえたおすすめのアイテムとして、ESRのMagSafe対応車載充電器「Wireless Car Charger with CryoBoost(HaloLock)」を紹介します。

本製品の特徴は、ファンを搭載していること。背面から吸気し、排気によってiPhoneの接地面を冷やすことができます。

MagSafeの吸着面外周には、ファンの送風口が用意されています。
背面の様子。こちらには吸気口が設けられています。

ファン自体は常に駆動するのではなく、iPhoneを取り付けて充電が開始されるタイミングで回る仕組みです。静かな環境であればファン音が気になりますが、実際に車載してみると気にならないレベルだと思います。

LEDが点灯時はスタンバイ、ゆっくり点滅している時は充電中、充電が完了すると再び点灯します。また、エラーを検出した際は、点滅します。

ファンコントロール機能があれば、熱やファン音に対して柔軟に対応できるとは思いますが、難しく考えずにシンプルに使えるほうがよいのかもしれません。

なお、背面吸気構造であることから、通気口車載ホルダー(付属)を利用してエアコンのルーバー部に設置すると、クーラー利用時に効率よく冷やすことができます。

エアコンのルーバー部に固定するための「通気口車載ホルダー」。挟み込む・支える・押さえるの3点固定でシッカリと保持できます。

ただ、冬場の利用(暖房をつける)を考えれば、ファンオフ機能だけでもあればとは思いました。現状では、暖房を使うような気候になった場合、ダッシュボード上に固定するためのアンカー車載ホルダー(付属)を利用して固定するのがよさそうです。

ダッシュボード上に固定するには、「アンカー車載ホルダー」を利用します。両面テープの貼られている面が柔らかな素材となっており、曲面でも固定できます。

iPhoneへの給電は最大で7.5Wですが、車内でのながら利用(カーナビなど)では必要十分です。

ESRの製品には、Qi2対応で最大15W対応モデルもあります。残念ながら、今のところファン搭載モデルは出ていません。熱対策を考えると、ファン付きが欲しいところですが、メーカーに問い合わせたところQi製品との置き換えを予定しているということなので、少し待ってみるのもよいかもしれません。

各ホルダーを本体と装着するためのボールジョイントは、直径17mm。いわゆる汎用性のある大きさなので、ECサイトなどで売っている好みのホルダーに変更もできます。
例えば、ボールジョイントの直径が17mmであれば、既に利用している車載ホルダーを流用するといったことも可能です。エアコンの送風口をふさがないような使い方がしたい、あるいはダッシュボード上でもう少し高さをかせぎたい場合など、別売のホルダーを考慮してみてもよいでしょう。

何にせよ、年々暑さを増している夏を安全に乗り切るためにも、車内の充電環境は見直したほうがよさそうです。

本製品以外にも、ペルチェ素子を利用して、強烈に冷やすMagSafe対応充電器などもあります。充電時の熱さを気にしている場合は、そういった製品も選択肢としてアリではないでしょうか。

著者プロフィール

飯塚直

飯塚直

PC、カメラ、スマートフォン、プリンターをこよなく愛すフリーランスライター。

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