「衛星経由の緊急SOS」がリリース。対応するiPhoneの機種は?
2024年7月30日、iPhoneの新機能「衛星経由の緊急SOS」がリリースされた。
同機能はiPhone 14シリーズと同時に発表され、2022年11月には米国でカナダでサービスの提供がスタート。日本での提供を前に、合計16カ国ですでに利用されている。
対応するiPhoneは
- iPhone 14
- iPhone 14 Plus
- iPhone 14 Pro
- iPhone 14 Pro Max
- iPhone 15
- iPhone 15 Plus
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Pro Max
の合計8機種(執筆時点)。
なお、「衛星経由の緊急SOS」を利用するにはOSをiOS 17.6以降にアップデートしておく必要がある。行楽シーズン前にぜひやっておきたいところだ。
「衛星経由の緊急SOS」ってどんな機能?
「衛星経由の緊急SOS」とは何か。簡単にいうと、「電波が届かない場所でも衛星を利用して119番にSOSメッセージを送信したり、位置情報を共有したりできる機能」だ。
呼び出し方は、従来の「緊急SOS」と基本的には同じ。サイドボタンと音量ボタンを長押しすると表示されるスライダを、スワイプすればいい。その際、電波がないと[緊急テキスト]のボタンが表示される。あとは、「どのような緊急事態ですか?」などといった簡単な質問に解答していくだけだ。
しかし、衛星の動きは高速で、帯域幅は小さい。また、その位置は地球から1000km以上離れていることもあり、短いメッセージでも送信するには時間がかかってしまう。画面に表示されるアナウンスに従って、iPhoneの高さや角度を変えながら衛星を捕捉しよう。
ちなみに、「設定」アプリには「衛星経由の緊急SOS」のデモが用意されている。緊急時に備えて、事前に試しておくといいだろう。
“緊急事態”ではない、位置情報の共有機能としても有用
iPhoneで「探す」アプリを開き、[ユーザ名]のタブ→[衛星経由の位置情報]で[自分の現在地を送信]をタップすると、詳細な位置情報をシェアできる。たとえば登山中、定期的に家族や友人に現在地を伝える、といった使い方もおすすめだ。
「衛星経由の緊急SOS」の機能は、本日あるいはデバイスをアクティベーションしてから2年間無料で提供される。それ以降の対応はまだ発表されていない。
著者プロフィール
関口大起
『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_