7月18日(木)、ITOCHU SDGs STUDIO(東京都港区北青山2-3-1 Itochu Garden内)で常設展「地球のあした観測所」がオープンした(入場無料)。
「地球のあした観測所」は、“「いま」の地球でどのような問題が起こっているのか、そして伊藤忠商事はどのような地球の「あした」を目指す取り組みをしているのかを見つめる”というコンセプトの、体験型の常設展だ。


伊藤忠商事が「地球のあした」に向けて取り組む8つのこと
「地球のあした観測所」では、伊藤忠商事がどのような「地球のあした」を目指し、どのような取り組みをしているのかが紹介されている。
展示されているのは、「繊維循環事業」「統合型 廃棄物管理・発電事業」「グリーンアルミによる脱炭素事業」「蓄電池を中心としたクリーン電力事業」「wellbeans」「PROJECT TREE」「海上オイル漏れ検知サービス」「ファミマフードドライブ」の合計8つの事業。


事業名だけを読むと堅苦しく感じるかもしれないが、生活に密接した話題ばかりだ。自分ごととして捉えやすいので、中学生以上であれば楽しく学べるだろう。
Vision Proで詳しく学ぶ「地球のあした」
「地球のあした観測所」には2台のVision Proが用意されている。装着には係員のサポートがつくので、Vision Proをはじめて触る方も安心だ。
通常は必須であるセットアップや手のキャリブレーションは不要で、Vision Proを装着した時点でアプリが起動している。そのため、Vision Proらしい、指をつまんで項目を選択するような操作はできない。少々残念だが、これは常設展の体験をスムースに届けるための工夫だろう。
Vision Proを装着すると、眼前にカラフルなボールが映し出される。タップするとボールがはじけ、各事業のより詳細な内容がテキストや動画などで閲覧可能だ(コンテンツの開発協力は、空間コンピューティングカンパニーとして知られる株式会社MESON)。
空間上にコンテンツを表示するだけであれば、他社製のVRゴーグルでも実現できる。しかし、実際の展示物からデジタル情報が飛び出してくるような演出は、Vision Proでしかなし得ない。優れた解像度と処理性能を持つ、空間コンピュータの本領発揮。アナログとデジタルの見事な融合が楽しめるはずだ。

Vision Proはパーソナライズが重要なアイテムだ。その魅力を最大限に引き出すには、自分に合ったサイズで、自らの目と手を使ってセットアップとキャリブレーションを行う必要がある。そのため、本展示で体験できるのはVision Proの素晴しさのほんの一部だということは強調したい。しかしそれでも、空間を新たなコンピューティングの地平としたAppleの“あした”を感じ取れるだろう。
同時開催中「きみとAIの!?(ワンダー)な未来旅行展」にも大注目!
「地球のあした観測所」の会場から廊下を挟んで反対側では、「きみとAIの!?(ワンダー)な未来旅行展」が開催されている。開催期間は9月23日まで。

「AIが考えた“あるかもしれない未来”への旅」が本展示の主題。地球環境に合わせて動物たちはどう変化する? 未来のレストランメニューは? 「SDGs17の目標」をテーマにした旅行ツアーは? など、子どもも楽しく学べる、体験を重視した作りになっている。



「地球のあした観測所」と「きみとAIの!?(ワンダー)な未来旅行展」を合わせて、家族みんなで楽しく学べる展示だった。まもなく夏休みがやってくる。ITOCHU SDGs STUDIOを、お出かけ先の候補に加えてみてはいかがだろうか。
特にApple好きにとっては、Vision Proを手軽に体験できる貴重な場所になるはずだ。
著者プロフィール

関口大起
『Mac Fan』副編集長。腕時計の卸売営業や電子コミック制作のお仕事を経て、雑誌編集の世界にやってきました。好きなApple Storeは丸の内。Xアカウント:@t_sekiguchi_