※この記事は『Mac Fan』2025年9月号に掲載されたものです。
「野呂さんは自己肯定感が高いですよね?」とよく言われるが、そんなことはない。
Fラン大学出身だし、一流企業に勤めてもいないし。いつも底辺である。
昨日も某会社の社長さんたちとご飯。そこでゴルフの話になった。
「野呂さんはどこの会員ですか?」と聞かれたので、「楽天GORAです」と答えたら大爆笑された。結局、社長さんの一人が、素敵なゴルフ場を予約してくれるらしい。
どこの会議に出ても、どの仕事をしていても、僕が最下位である。レベルも所得も地位も学歴も社歴も。
スポーツも下手だ。体型はデブデブ。顔も大したことがない。異性にもモテない。会社は小さい。立派なオフィスもない。自分のいいところはどこにもない気がする。
記憶力だって悪い。だから小学生のときに九九を覚えられなかった。
頭が悪いうえに、運動神経が鈍いということで、とてつもなく自己肯定感が低いのだ。親からも「どうせ頭が悪いんだから無理しなくていい」と言われて育った。
会議に参加させてもらえるだけで感謝。僕に口を聞いてくれるだけで感謝である。
話は変わるが、毎朝、雑巾がけをしている。家のいろいろなところをとにかく拭く。実は結構汚れているんだなと気づく。掃除ではなく、「雑巾がけ」という修行である。
テレビ番組でお坊さんが特集されているのを見たことがきっかけで、最初はお寺を掃除しようと思ったけど、僕の場合は「自宅」をきれいにしよう!と決意し、磨き続けている。
毎日1時間。心も磨かれる。汚れと一緒に心の雑念も拭き去っているような気がするのだ。
すると、見えてくる景色がある。白いというか、広いというか、何もない景色が広がる。無心だ。それが最近のマインドフルネス。部屋もきれいになって一石二鳥である。

著者プロフィール
野呂エイシロウ
放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。


