Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

第6回 残された時間をケチること、そして夢や目標は忘れない。/野呂エイシロウのケチの美学

第6回 残された時間をケチること、そして夢や目標は忘れない。/野呂エイシロウのケチの美学

毎朝起きて必ずすることがある。それは、「マイリスト」という名の表をiPhoneで見ることだ。風呂やトイレでチェックをしている。AppleのNubmersという表計算ソフトで作成した。

このことについては、最新刊の『考えなくてもうまくいくひとの習慣』(ワニブックス)にも書いた。現在の夢や目標を確認するために使っているのだ。

その中身は、「テスラのイーロン・マスク氏と仕事をする」などといった具合で、現在137項目の夢が書かれている。そして、そのために努力をすること、その下には叶ったこと(数百項目)も並んでいる。

人は夢を忘れてしまう。少なくともボクはそうだ。どんどん忘れてしまう。だから、ボクはリスト化したのだ。忘れないように。向かう方向を明確にするために。

年収のこと、手に入れたいモノのこと、仕事すべき会社のこと、成し遂げた成果のことなど大量に書いてある。中には、ベストセラー小説の作者になるということも。そして、その横にはそのために行動に移すべきことが書かれている。「企画書を作る」「メールをする」「ランチを一緒にする」「○○さんに相談をする」などのように330項目以上があり、そこにはやって駄目だったこともたくさん入っている。

ボクには、今日時点で夢が137項目もある。書籍でも触れたが、夢を覚えておくのは、実は大変なことなのである。だから、それは何度も思い出すために文字にしておかなければならない。

「何をするんだっけ?」と毎回、思い出すのは時間の無駄である。手帳でもスケジュール帳でも何にでも、やりたいこと、やるべきことはどんどん書き込めばいいのだ。

ボクのスケジュールは15分単位だ。先ほども外資系の企業の戦略案を送ったところだ。その後、この原稿を書いている。このあとは、雑誌編集者さんと情報交換ミーティング。そして、そのあとは、オフィスで某旅行系企業の戦略を立案し、送付。それは30分で作り上げる。それが終わったら、IT企業とのミーティング。CX「奇跡体験アンビリバボー」の提案書を書いたら、構成会議。そして、さらにそのあとは雑誌編集長との会食だ。すべてが書かれている。目的も結果も。

移動中にiPhoneのKindleで書籍を読んでいる。ケチなのでゲームなどをすることなく情報をゲットしている。時より先ほどの「マイリスト」を確認したり記載したりしている。すると自然に夢が増えている。「よし、この人に手紙を書こう」「よし企画書を書こう」など。

夢をちゃんと管理すると、お金が貯まる。やるべきことが明確になるので無駄がなくなる。

ボクは年末までに体重を79キロにするという目標を立てている。7月は107キロあった。これは、脂肪という名の毒を出すという治療であり、目標だ。現在97キロ。あと20キロ落とす。もし落とさなければ外科手術をする。だから一歩でも多く歩く。階段をのぼる。タクシーに乗らない。食べ過ぎない。こうして目標を立てているとどんどん痩せていく。

これまで毎日飲んでいた、なんたらフラペチーノもやめた。さらにコーヒーはブラックで、午後3時のデザートともグッドバイ。そうしたら、1カ月で無駄なお金が50万円近く減った。大切なのは自分に残された人生の時間をケチること。夢を達成しないともったいないし、楽しくない。世の中をもっと面白くしなければ。

50歳の誕生日のお祝い。アシスタントらと。

※この記事は『Mac Fan』2017年11月号に掲載されたものです。

著者プロフィール

野呂エイシロウ

野呂エイシロウ

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。

この著者の記事一覧

おすすめの記事