※この記事は『Mac Fan』2018年10月号に掲載されたものです。
「死ぬ!」「もうダメだ」「辞める」と泣き言を叫びながら、朝の7時から東京代官山のフラックコンディショニングへ。週に2回のトレーニングと、2回のヨガに通っている。
ほかにもいろいろとトレーニングをしている。体重もなんとか減って88キロ台に。年内にあと20キロ痩せようと思っている。体の変化は本当に楽しい限りだ。
とにかく、今日一日元気にやる気を出すために運動をしている。明日のことは知らない。とにかく今日のことだけだ。
よくいろんな人から「野呂さんは投資をしていますか?」と聞かれるが、そのたびに「自分」と答える。不動産投資はたったの3%程度。株も同じだ。
だが、自分に投資をすると年利20%以上で回っている。ときには50%を超えることもある。
そう、自分への投資が一番だ。ご飯を食べるのも投資だ。
同時に、見えないものにもどんどん投資をしている。形あるものではなく、どんどん見えないものに投資をしている。
たとえば、ボクは賃貸マンションに住んでいる。なぜなら満足がいく住宅を建てる自信がないからである。あとはどうせ飽きるからだ。数年に一度は引っ越したいと思う。そのうち満足がいく家に出逢えるだろうと思う。
先日、西日本の大雨で多くの被害が出たのをメディアを通じて目の当たりにした。3・11のあともそうだったが、いつでもボクは避難できるように準備をしている。家のものは最悪捨てればいい。被害にあったら出来る限り引っ越したい。そのための賃貸だ。
同時に、思い出の写真などはすべてデジタルに変更をした。iCloudに入っているので、万が一紙の写真を失っても見ることができる。思い出がなくなるのは本当にもったいない。
たとえMacやiPhoneを失っても、IDとパスワードさえ知っていれば、それらのデータにアクセスできるようにしている。基本人間は移動する動物だ。定住しているのは人類の歴史の中でもたったの数千年に過ぎない。書籍も出来る限りKindleだ。
そういえば、最近新しい道具を手に入れた。「Just Press Record」というアプリだ。Apple Watchと連動している。Apple Watchで思いついたことを録音。それをiPhoneで、読むことができるのだ。
読む? そう、自動的にテキストになっているのだ。超便利だ。毎日のように使っている。ジョギング中も思いついたアイデアをどんどん録音している。
アイデアは財産だ。ふと思いついたのではない。思いつくまでに50年と数カ月がかかっているのだ。ボクの人生が今のアイデアになっているのだ。それをなくす訳にはいかない。だから徹底的に記録をするのだ。それをCXの「奇跡体験アンビリバボー」や書籍、連載のアイデアにつなげている。
ご存知のとおりケチだ。思いついたものはすべて実現したい。たとえ実現しなくても一人でも多くの人に提案するのが僕の役割だ。
それが面白い世の中を作るのに大いに役立つと信じている。
新しいアプリを使うのも自分への投資だ。車もそのうちレンタルで済むだろう。これからどんどん“モノ”を減らそうと思う。最低限の荷物に、膨大なデータ。それがボクの生き方だ。
著者プロフィール
野呂エイシロウ
放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。