サブスクを打破! Wordに代わる!エディタアプリを探そう
塵も積もれば山となるサブスク時代に反逆だ!
昨今、サブスク(定額制)サービが増えています。毎月決まった料金で雑誌や動画を好きなだけ楽しめたり、高性能なアプリを使えるので便利ですが、いくつも契約していると毎月の合計支払額を把握しにくいため、なるべく避けたいところです。
たとえば、GoogleドライブやDropboxといったクラウドストレージサービスもその1つ。私は最近、思い切ってGoogleドライブ以外のクラウドストレージを全部無料プランに変更しました。その結果…ものすごく不便になりました(苦笑)。ただ、見直したことで気づいたこともあります。
まずDropboxですが、無料プランだとストレージ容量が減ってしまうものの、直近で取り扱う可能性のあるファイルのみを保管するようにしておけば問題ないことがわかりました。ただし、無料プランだと同期できるデバイスは3台まで。ガジェットをたくさん持っている私としては困りましたが、無印iPad(7世代)とiPhone 11とiMacに絞りました。
使い慣れたワードからの脱却
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オフィスソフトが使える「Office 365」も定額制ですが、これをやめてしまうとWordが使えなくなってしまいます。ワードだと1行の文字数の指定ができますが、普通のエディタアプリだとあまりできません。この連載だと、1行が16文字、1ページがおよそ51行。字数を考えて文章を書かないと、読みづらくなります。
正直、ワードが使えなくなるのは厳しい…。でも、サブスクに蝕まれているこの状況を打破しなくてはなりません。そこで代替アプリを探してみたところ、「iライターズ」というアプリに辿り着きました。有料アプリですが、買い切りなので一度払ったらお終いです。
文字数のカウントもできますし、動作も軽い。ワードほど高機能でない分、入力がサクサクです。文字をすぐに半角から全角にできるボタンがあるのもグッド。全角/半角の切替って面倒なので、気がついたときにサクッと処理したいんです。
日本語入力に特化したエディタアプリ「iライターズ」は、25万項目の日本語辞書を搭載しており、快適に日本語を入力できます。機能が制限された「iライターズ Lite」もあります。
快適に文章が書けるように、本当にさまざまな便利機能が搭載されています。特に私が気に入ったのは、全角/半角切替のボタン。そのほかにも語頭だけを大文字にしたり、気の利いた機能がたくさん!
また、ドキュメントの自動保存機能では、最小30秒ごとから最大60分ごとまで自由に時間を設定できます。もちろん自動保存機能自体をオフにすることも可能です。
サブスクサービスは便利だけど、場合によっては買い切りのほうが経済的だよな…。
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痒いところに手が届くiPad時代にふさわしいテキストエディタ
Dropbox連係で場所を選ばず作業開始
iライターズでは、アプリ内でDropboxと連係させることができます。Dropbox内の文章を編集することもできますが、iPadのローカルに自動保存しながら原稿を書き上げて、最終的に通信環境を使ってクラウドにアップロードするのがベストな気がします。クラウドベースで作業する場合、通信環境によって保存に失敗したら大変です。
このアプリもそうですが、老舗のクラウドストレージであるDropboxのみに対応しているアプリやサービスも多いです。なので、私は直近に使う予定のあるファイルだけをDropboxに、一定期間経過して使わなくなったファイルはGoogleドライブに移しています。ちなみに、Googleドライブは2TBの有料プランです。
ややこしくないからすぐにメモを取れ
iライターズは、ディスプレイをピンチアウト/ピンチインすることで文字の表示幅を変更できたり、Split Viewに対応していたりと、iPad時代に相応しいテキストエディタといえるでしょう。
地味ながら便利なのは、[▶︎]ボタンでカーソルを移動できること。外付けキーボードなら移動キーを使えばいいのですが、iPadのソフトウェアキーボードで入力中に数文字だけ戻りたいとき、指でその場所に縦棒を差し込むのが上手くいかずに、いつもイライラしてしまいます。でも、このアプリなら問題なし。アンドゥの機能もうれしいですね。
このアプリは単なるメモとしても有能で、文字サイズを自由に調整できるため、入力・確認もスイスイ快適。私は本を読みながら、Webサイトで情報を入手し、サクッと必要な情報だけコピペしたりしています。文字入力が億劫だなと少しでも思ってしまうと、メモを取り忘れてしまうことがよくありますが、iライターズは、その軽さゆえに気後れすることがありません。私もメモを取る頻度がグッと上がりました。
iライターズは、Dropboxとアプリ内で連係できます。アカウントを紐づけておけば、Dropboxにあるテキストファイルも編集できます。
こちらがカーソル移動ができる[▶︎]と[◀︎]ボタン。iOSとiPadOSのソフトウェアキーボードでは、カーソルを適切な位置に持っていくのが一苦労ですが、これなら間違うこともありません。
本アプリはiPadのマルチタスク機能対応。Split Viewでほかのアプリを起動させながら文章を書いたり、確認したりできます。
フォントやサイズ、文字色等、環境設定では自分の好みに細かくカスタマイズできます。デフォルトでは横書きですが、縦書きに変更することもできます。
挙動がとにかくスムースなので、文字入力が苦になりません。
今回の美崎式まとめ
・買い切りのエディタアプリは「iライターズ」がおすすめ
・カーソル移動や自動保存機能、細かいカスタマイズで効率アップ
※この記事は『Mac Fan』2020年6月に掲載されたものです。