Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日: 更新日:

iPadアプリ「GoodNotes 5」は最強のノートアプリだ! PDFへの書き込みやクラウド同期も超便利

著者: 美崎栄一郎

iPadアプリ「GoodNotes 5」は最強のノートアプリだ! PDFへの書き込みやクラウド同期も超便利

※この記事は『Mac Fan』2022年1月に掲載されたものです。

「GoodNotes 5」はユニバーサルアプリ! Mac、iPhone、iPadとサクサク連携します

これまでいろんなノートアプリを試してきましたが、最終的に「GoodNotes 5」に落ち着きました。このアプリは、紙のノートを手放せる完成度です。その素晴らしさを、いくつかのポイントに分けて解説します。

まず、本アプリにはiPad版だけでなく、iPhone版、Mac版もありまして、作成したノートはすべて自動で同期されます。iPad版で記入した内容が、iPhone/Mac版にも反映されるのです。

「GoodNotes 5」は、iPadをパワフルなデジタルノートに変えてくれる手書きノートアプリです。先進的なベクターエンジンによって、Apple Pencilを使った描写も滑らかでスムース。iPad版だけでなく、iPhone版やMac版もリリースされており、作成したノートをクラウドで同期できます。

紙のノートは、複製するのが面倒でした。でも、デジタルなら何の手間も要りません。アプリをインストールして、同じアカウントでログインするだけです。

同期機能を使って、私は本アプリを「買い物メモ」としても活用しています。iPad上で「買い物メモiPhone」と名づけたノートを作成し、買わなければならないモノが思いついたら、iPad版アプリにメモ。お店では、iPhone版アプリを開いて、リストを確認しながら購入していきます。

同期機能を活用すれば、「買い物メモ」としても便利に使えます。購入したモノは、グレーの蛍光ペンでチェック。こうすると、カラフルなペンと違って買ったモノが目立つこともありません。iPhone上では、指をペン代わりに操作することになりますが、文字を書くことは少ないのでストレスはありません。

プロジェクトごとにノートを“分冊”する。デジタルならではの考え方

これまで「紙のノートは1冊にまとめる」が、仕事におけるノート術の基本でした。ですが、GoodNotesはデジタルなので、プロジェクトごとにノートを分冊したほうが使い勝手が良いです。

「紙のノートは1冊にまとめる」の本質は、「常に持ち歩く1冊のノートに情報を集約して、どこでも直近のプロジェクトを参照できること」にありました。でも、デジタルでクラウド同期するなら、複数のノートであっても、いつでも閲覧可能。私は、クライアントや案件ごとにプロジェクトノートをまとめています。この環境、最強です。

また、鉄印(御朱印の鉄道版)や御船印集めを始めたのですが、その計画を立てるためにも活用しています。デジタルだとスクラップが簡単。「Google マップ」などのスクリーンショットをペタっと貼ったあと、情報を追記すればOK。ノート術の基本は、計画と実行中のメモ、実行後のレビューですが、iPad1台で簡単にできるようになりました。

GoodNotes 5

【開発】
Time Base Technology Limited
【価格】
980円
最近「鉄印」と「御船印」集めにハマっています。日本全国を巡ることが多いのですが、この計画表作りにも本アプリが役立ちます。
ちなみに、史跡「佐渡金山」で有名な新潟県・佐渡島に行くとき、大阪から新潟まで格安航空会社を利用したところ、飛行機代(1630円)より、船代(4410円)やタクシー代(3000円)のほうが高くなりました…(笑)。

このアプリがあればもう紙のノートは必要ないかもな…

読書メモや毎日のタスク管理にもGoodNotes 5はピッタリ!

「読書ノート」も、デジタル化によってグッと便利に運用できます。電子書籍ならiPadで読みながらアプリを切り替えるだけでメモできますし、スクリーンショットで気になった部分をスクラップすることも簡単。たとえば、『チャレンジする地方鉄道』(交通新聞社新書)を読みながら、感じたことや読むべき文献などをGoodNotesにメモしていきます。本を読んだら何か1つ次のアクションを起こすのが、私のポリシーです。

私の「GoodNotes」のトップ画面です。先ほど紹介した「鉄印ノート」や「船印張ノート」、「買い物メモiPhone」以外にも、「読書ノート」やタスク処理用ノートなど、さまざまな目的ごとにノートを使い分けています。それほどまでに、いろいろなシーンで活躍するアプリなのです。

ノートを作るだけでなく、PDFに書き込みができるのも、本アプリの特徴。私は、セミナーの配布資料やWeb上のカタログをインポートして、メモを追記しています。一定期間が終われば、追記したPDFを「Googleドライブ」上にアップロードして、アプリからは削除。アクティブなノートだけをアプリで管理し、アーカイブはクラウドなどに集約するのがポイントです。

作成したノートには、新しいテンプレートだけでなく、写真やPDFを読み込んだり、スキャンしたり、カメラで撮影したりすることも可能です。
こちらは私の「読書ノート」。『チャレンジする地方鉄道』は岐阜県にある樽見鉄道について書かれている本を探していて見つけたのですが、読書中に気になったことなどをアプリにメモ。そしてその内容に少しでも関連する事柄もメモし、次のアクションへとつなげています。

タスク管理にも使えちゃう! 最高のノート環境ができました

そのほか、タスク処理用のノートも作っています。私のタスクとして、「郵便物を減らす」ということに取り組んでいます。ノートまで電子化できる時代になったのに、紙の郵便物が届くのはナンセンス! ということで、紙の郵便物が届くたび、一度きりなのか、毎月配達されるのかを確認して、毎月のものは電子化の手続きへ。電子化できないものは、配信停止へ。場所に囚われない生活をすべく、少しずつ準備しています。

こちらはタスク処理用のノート。仕事関係のタスクが発生すると、「2021年10月」のような名前のノートに、時系列で雑多に書いていきます。月ごとにノートを分ける理由は、スクロールやサムネイルで移動する際、あまりページ数が多くなると大変だから。ひと月ごとくらいに分けています。

Mac版アプリがあるので、デュアルディスプレイ化しているMacミニの2画面目に表示しています。取材メモを見ながら執筆したり、打ち合わせメモを表示しながらメールを書いたり…。もちろん、そのページをiPadで見てもよいのですが、目線を上下させなくて済むのは快適。というわけで、iPad(第7世代)を机の右側に置いてノートとして書き込みつつ、Macミニでノートを見ながら作業。移動の際は、新iPadミニをノートにして、メモの閲覧にiPhoneを活用。最高のノート環境が整いました。ありがとう、GoodNotes。ありがとう、Apple。

たくさんのノートアプリを使ってきましたが、「GoodNote 5」は最高傑作と言えます。

今回の美崎式まとめ

これさえあれば、紙のノートは不要!デジタルノートは「GoodNotes 5」で決まり

読書やタスク管理、プレゼン資料などさまざまなシーンで便利に活用できる

おすすめの記事

著者プロフィール

美崎栄一郎

美崎栄一郎

ビジネス書作家・講演家・商品開発コンサルタント。『iPhoneバカ』『iPadバカ』などの著者。新刊『脱ムダ、損、残念! 今度こそ、やめる技術』(あさ出版)が発売中。

この著者の記事一覧