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第52回 “改革ノート”が人生を変えていく/野呂エイシロウのケチの美学

第52回 “改革ノート”が人生を変えていく/野呂エイシロウのケチの美学

※この記事は『Mac Fan』2021年9月号に掲載されたものです。

今ボクは、人生を変えるために躍起になっている。なぜなら、今の人生に満足していないからだ。正確には、「今日の人生」に満足していない。だから、改革し続けるのだ。

どうしてそんなことに思い至ったのか? それは、ゴルフがきっかけである。たぶん、本稿が世に出る頃には、100日間連続で練習をしていることだろう。ゴルフの上達のために、iPad Proとノートアプリ「GoodNotes 5」を活用している。練習の成果は、毎日細かく分析する。もちろん、反省点も。詳細を分析しているおかげで、先日はじめて実戦でパーを記録することができた。

ボクは常に思う。目的のための練習こそが、自信につながるのだと。だから、とことん努力する。最近、ゴルフコースに立ったときにも緊張しなくなった。これは、間違いなく練習を重ねてきたおかげだ。おそらく、軍事訓練も似たようなものなのだろう。リチャード・ギア主演の映画「愛と青春の旅だち」で厳しい訓練シーンが描かれていたが、弛まぬ努力のおかげで、彼らは戦場でも戦えるのだろう。

そんなゴルフの経験から、日常生活においても、ますますiPad ProとGoodNotesを駆使するようになった。日々の目標や失敗、思ったことなどを、毎日120項目ぐらい、GoodNotesに手描きで綴る。思いつく限り、とにかくApple Pencilで書き込んでいくのだ。

そう、Apple Pencilで手描きすることに意味があるのだ。手を動かすと、効率よく脳にインプットされる気がする。やりたいこと、やらなければならないこと…何でもよいのでiPad Proに綴っていく。その数は、本当に山のようである。それを今、毎日行っている。

すると、人生が大きく変わり始めた。なぜだろうか? きっと、自分で自分を見つめることができるようになったのだ。これは、キーボードで文字を打ち込むだけの簡単なタスク管理系アプリなどでは、到底実現できない。

自分の文字を使って、自分の人生を変える。今日という日を大切に生きようとしているのだ。それを今、実感できている。ボクはこのノートを「人生改革ノート」と名づけて、毎日山のように書いている。思いついたときに、すぐにノートに書き込む。そして、毎日読み込む。達成した項目は、赤色のサインペン風ラインで消していく。着手してすでに2カ月間ぐらいが経過したが、ノートの中は真っ赤に変わってきた。

これを実行するためにも、iPad Proは常に手放せない。時間があれば、iPad Proを取り出し、ノートに書き込む。そして、やり遂げたことを消す。そんなことを、ボクは毎日繰り返している。

ノートにはボクのダメな部分も書いているので、悪い習慣もどんどん改善されている。すでに2つの大きな習慣を変えることができた。お菓子を食べるのをやめて、食事で必ずサラダを食べるようにしたら、体重が減り始め、血糖値が上がりにくくなったのだ。さらに、この原稿を書いている時点で、約16時間の断食も続けることができている。

ゴルフ練習をきっかけに始まったiPad Pro&GoodNotes活用術。人生改革ノートは、身体も仕事も、それ以外のこともどんどん変えてくれている。たぶん、もう少し書き方を工夫すれは、もっと便利に活用できるだろう。引き続き、試行錯誤を続けていこうと思う。

YouTubeにある「自衛隊体操」動画にハマり中。筋肉痛です!

著者プロフィール

野呂エイシロウ

野呂エイシロウ

放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。

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