※この記事は『Mac Fan』2019年12月号に掲載されたものです。
iPhoneを新調した。賛否両論あるみたいだが、ボクは“楽しい”。いや、正確には「楽しもう!」と思い込んでいる。「触った感じが楽しい」「この緑色が楽しい」「写真が美しくて楽しい」などと。
そう思うことで、幸せに感じられる。使うたびに超楽しい。大満足だ。性能とかコストパフォーマンスとかは関係ない。楽しければいいのだ。「写真を一枚でも多く撮りたい」「広角を駆使したい」と思っているだけで、超楽しい。すると、人生も楽しくなる。
そう、iPhone1台で人生は楽しくなる。なんでもそうだ。スターバックスのソイラテ一杯でも楽しい。いや、正確には「うまいなぁ、今日も!」と自分の脳と心を楽しませている。せっかく手に入れたのに、それを思いっきり活用しないのは本当にもったいないと思う。何かと比べても楽しくない。
何かの本で読んだのだが、心理学的に、笑顔になれば、脳や心も楽しくなる!という現象があるという。それを活用するのだ。
今朝もジョギングをした。できる限り、笑顔で「楽しい」と思いながら100メートルほどの坂を駆け上る。すると、いつもよりもタイムがちょっとだけ早い。
ボクは会議でも、企画書作成でも、なんでも「楽しい!」と思い込むようにしている。ちょっと憂鬱な会議の前には、トイレで笑顔の練習。それで会議に向かうと、脳が楽しいと勝手に思っている。
以前は1日が長かった。でも、この“楽しもう作戦”をすると、毎日があっという間に終わってしまう。そんな感じだ。
最近、水泳を復活させた。南青山のプールで週に3度ほど泳いでいる。いろいろと相談したら、Apple Watchを着用して泳いでもいいことがわかった。毎回600メートルほど泳いでいる。距離、タイム、泳ぎ方まで表示されるのでモチベーションが上がる。
実は、以前は水泳が嫌だった。そこで、2年ほど真剣にクロールを習ったのだ。すると今は泳げて楽しい。できないから楽しくなかっただけだ。さらに今は、習慣にしたせいで泳ぎ方もスムーズになっている。
となると、問題が生じた。「もし、憧れの女優さんにプールに誘われたらこの体型では格好悪い」。格好いい体型になれたら、もしかすると、もっと楽しいかもしれない。西島秀俊さんの体型ならもっと人生が楽しめるはずだ、とさらに体を絞っている。
とにかく“脳と心を楽しませること”が大切だ。この原稿もそう。義務だと面白い原稿は書けない。でも、“このテーマは楽しい!”と思うようにすると、断然書くのが楽しい。“早く書きたい”とさえ思うようになる。
ご飯でもなんでも文句を言っていると楽しくない。たとえカップ麺であっても楽しめる。不満や文句は人生を不幸にするとボクは確信している。楽しいか楽しくないかは自分次第。それをさらに極めようと思う。
著者プロフィール
野呂エイシロウ
放送作家、戦略的PRコンサルタント。毎日オールナイトニッポンを朝5時まで聴き、テレビの見過ぎで受験失敗し、人生いろいろあって放送作家に。「元気が出るテレビ」「鉄腕DASH」「NHK紅白歌合戦」「アンビリバボー」などを構成。テレビ番組も、CMやPRをヒットさせることも一緒。放送作家はヒットするためのコンサルタント業だ!と、戦略的PRコンサルタントに。偉そうなことを言った割には、『テレビで売り上げ100倍にする私の方法』(講談社)『プレスリリースはラブレター』(万来舎)が、ミリオンセラーにならず悩み中。