Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

iPadでの旅のスケジュール管理ならTripCaseがおすすめ!

著者: 美崎栄一郎

iPadでの旅のスケジュール管理ならTripCaseがおすすめ!

※この記事は『Mac Fan』2020年12月に掲載されたものです。

フライトの情報を手元でまとめて管理!

毎月さまざまな場所を訪れている私ですが、昨今の状況において、出張がとても大変になっています。飛行機が減便の嵐で、思うように出張できません。東京発着を対象とした「Go To トラベルキャンペーン」が開始間近なので、飛行機の移動も活性化してくると思われますが、現状ではなかなか難しい。

予約時点では飛ぶことが予定されていた飛行機でも、乗客が少なすぎて採算ラインに乗らず、航空会社が運行を止める決断をせざるを得ないことも…。旅行好きで出張の多い人間として危惧しているのは、航空業界の利益。航空業界は固定費の負担が大きく、運行して稼げなければ利益が出ません。今、空港にはたくさんの飛び立てない飛行機が並んでいます。早く正常な状態に戻ることを願いますが、このような状況に私たち自身も対応しておく必要があります。

そこで今回は、出張や旅行に役立つ「Tripcase」というアプリをご紹介。私が紙袋1つで世界一周したときにも大活躍してくれたアプリですが、この状況でも変わらずに便利なアプリとして機能しています。

TripCase

【開発】
TripCase
【価格】
無料

WEB等で飛行機を予約したら、日時と航空会社、便名を「トリップケース」アプリに入力します。すると、出発/到着時間と出発/到着空港が自動的に表示されます。

当日に出発時間が近くなると、空港のどのゲートから飛び立つのか、という情報も追記されます。予約プラットフォームに各社がマスターデータとして入力した情報を引き出しているので、正確です。空港にある電光掲示板の表示よりも速く情報が追記されることもあるくらい。

「TripCase」は出張や旅行のスケジュールや内容をまとめて管理できるアプリです。フライトの発着時間や到着ゲートだけでなく、飛行機のシートマップ、宿泊先の登録、レンタカーの予約など、旅行中の情報を一元的にチェックできます。

新しく旅程を追加したい場合は、ホーム画面右下にある[+]ボタンをタップします。すると項目が表示されるので、航空会社の予約番号を持っている場合は[予約のリンク]をタップして、予約番号を入力しましょう。

予約コードと名前を入力すると、旅券情報が表示されます。予約コードがない場合でも、手入力でスケジュールを追加することも可能です。また、iPhone版アプリだけの機能になりますが、時刻表を表示する機能も搭載されています。インターフェイスも美しく、サクサク感もグッドなのでおすすめ。

フライトの時刻や到着ゲートをもっと賢く管理できないかな?

ライフログとしても使える! TripCaseの便利な活用テク

トリップケースのアカウントを1つ作っておけば、旅の情報をクラウドで同期してくれるので、iPadだけでなく、アップルウォッチやiPhoneでも同じようにデータを一覧できます。

TripCaseでは、月ごとにフライトをまとめることができるので、ライフログ的にも活用可能です。あとで見返したいときに便利!

また、トリップケースは主に運行データを表示するものなので、フライトの記録がライフログ的に残ります。たとえば、7時23分に大阪空港を出発して8時23分に羽田空港に着いている、釧路空港行きの飛行機が17時55分に到着している…といったことがわかります。出発/到着時刻だけでなく、到着地のゲート番号なども残るので、あとで見返したいときに便利です(さすがに小さな空港だと記録されていませんでした)。自由に飛べた時代が、遠い昔のようですが…。

私の場合は、TripCaseのフライトスケジュールをGoogleカレンダーに読み込んで同期しています。いちいち手入力する必要がなく快適です。

自分がトリップケースに登録した予定を、WEBブラウザからWebcal形式でカレンダーにインポートすることも可能です。私の場合は、「Googleカレンダー」を母艦として使っていますので、祝日と同じように、トリップケースで入力したフライトの予定がカレンダーに表示されます。

また、旅程を会社のスタッフや友人と共有することも可能です。登録した旅程をメールアドレスなどを指定して共有しておけば、変更・追加があったときに相手に知らせることもできます。発着時間などを伝えることもできますので、空港に迎えに来てくる人がいる場合は、事前に送っておくとスムースに出会えるでしょう。最近でこそ機内でもWi−Fiがつながって連絡できる時代になりましたが、アプリに登録するだけで情報を相手と共有できる機能はとても便利です。

旅のスケジュールは、アプリ上で友人などに共有できます。共有したいときは、スケジュールのページにある[共有]ボタンを押して、メールアドレスなどを入力して送信しましょう。

IATA(国際航空運送協会)は、世界の航空需要が新型コロナウイルスの影響を受ける前の水準に戻るのは、2024年になるとの見通しを示しています。当面の間はフライトスケジュールが安定しないと思いますが、出張や旅行を快適にこなせるように、お互いに工夫していきましょう。

こちらは共有された側のメールの画面です。旅行のスケジュールや訪れる場所などに変更や追加があったときにも、自動で相手に知らせてくれます。

旅に関する情報を一元管理できるので複数のアプリを使わなくてOK!

今回の美崎式まとめ

出張や旅行が多い人は旅程をTripCaseでまとめて管理

関係者と旅程を共有しておけば、旅先でのやりとりもスムース

著者プロフィール

美崎栄一郎

美崎栄一郎

ビジネス書作家・講演家・商品開発コンサルタント。『iPhoneバカ』『iPadバカ』などの著者。新刊『脱ムダ、損、残念! 今度こそ、やめる技術』(あさ出版)が発売中。

この著者の記事一覧