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ワイヤレススピーカにもなる便利なラジオ「JBL TUNER FM」

著者: 松山茂

ワイヤレススピーカにもなる便利なラジオ「JBL TUNER FM」

ラジオも音楽も

音響ブランドとして名高いJBLから、ワイドFMに対応したブルートゥーススピーカ「JBL TUNER FM」が登場しました。ラジオ局を営む筆者としては、その使い勝手が気になるところ。さっそく購入してみました。

まずは音質のチェック。低音が少しおとなしめで、中高音は良い音が出ています。この辺はさすがJBL製品ですね。電源をオンにしたときに鳴る起動音ではかなり重低音が出ますが、普段は意外と控えめです。もう少し積極的に出しても良いかもしれません。

本体の小型ディスプレイには、ラジオの周波数などが表示されます。また、起動時にはバッテリ残量が表示されるのですが、使っているときに残量がわかりにくいのが残念な部分。LEDランプでバッテリ残量がわかるような仕掛けが、ディスプレイ以外にあるともっとよかったです。

背面にある4段の太めロッドアンテナは、丈夫さは十分ですが、感度という点で言えば、もう少し長いものがほしいところ。1万円前後の価格を考えると、外部アンテナ端子が付いていても良いのにな、と正直思ってしまいます。

上部には5局分を登録できるプリセットボタンを搭載。また、スキャンボタンで近隣の電波をサーチできるのは大変便利です。そのほかにも本体上部には音量ボタンなどが並んでいます。ただ、これらのボタン類は日中の使い勝手は良い一方で、夜間は少々不便。なぜかというと、暗闇では指の触覚だけではどのボタンを触っているのかわかりにくいからです。せめてボタンに照明でも付いていればよかったのですが…。

大きなロッドアンテナが付属

ラジオの背後部分には、大きなロッドアンテナを搭載しています。欲を言えば、外付けアンテナ対応の端子が欲しいところ。価格を考慮すると、付属していても良いなと感じました。

防災時にも役立ちそう

バッテリの持ちは大変良く、ブルートゥーススピーカとして2時間使った場合、消費バッテリはわずか10パーセント。FMラジオとして使えば、1回3.5時間の充電で8時間再生できるので、停電時にも頼もしい存在となりそうです。ラジオは90・1~94・9MHzというワイドFM放送(FM補完放送)にも対応しており、従来の76・1~90・0MHzのFMバンドにも対応しています。

オレンジ色の電源アダプタとUSBケーブルは、本体の黒色と対照的で大変おしゃれ。いくつか改善の余地はあるものの、内蔵バッテリでラジオが聞ける製品はあまりないので、防災面でアピールすればヒットする可能性が大きいかも。個人的には、あと1~2割安ければよかったなと思いました。

コンパクトなボディ

本製品はラジオとしてだけでなく、Bluetoothスピーカとしても使えます。コンパクトボディなため、iPhoneと比較してもこの程度の大きさ。液晶ディスプレイも見やすいですね。

5局分のプリセットボタン

本体上部にはラジオ5局分のプリセットボタンなどが並んでいて使いやすい印象。ボタンに照明が付いていればなお良しでした。

[SPEC]

[ワイドFM対応ポータブルBluetoothスピーカ]JBL TUNER FM
【発売】ハーマンインターナショナル
【Size】66(H)×165(W)×66(D)mm
【価格】1万670円(直販価格)
【URL】http://jbl.harman-japan.co.jp/product.php?id=tuner?

【主なスペック】

【重量】450g【備考】スピーカ構成:44.5mm 径スピーカ×1、周波数特性:85Hz ~ 20kHz、FMチューニング範囲:76.1MHz ~ 95MHz、Bluetooth:バージョン4.1、対応プロファイル:A2DP V1.2、AVRCP V1.5、オーディオ入力 :Bluetooth、3.5mmステレオミニ端子

私が紹介します!
古田 誠

愛称まこりん。元毎日新聞記者。業界Macな会会員、FMおおつ代表。