足で踏んで譜面送り
楽器を演奏する人なら「楽譜をiPadで表示したい」と思ったことがあるはず。楽譜管理アプリはいくつもありますが、最大の問題は演奏中は手が塞がって譜面をめくれないことです。かく言う私も重たいバインダで綴じたコード譜をiPadに置き換えようと、譜面の自動スクロール機能を備えたiOSアプリを試したのですが、曲の進行にうまく合わなかったり、演奏開始時にスクロールボタン押し忘れたりするケースが何度もありました。
そこで導入したのが、足を使ってiPad上の譜面をコントロールできる「アイリグ・ブルーターン(iRig BlueTurn)」です。iPadとペアリングしたあと、左右2つのフットペダルのうち、右を踏むと譜面が下にスクロールし、左を踏むと上に戻るといった操作が可能です。また、1回踏むだけで「ページ送り」できるモードにも切り替えられるので、複数ページにわたる楽譜にも対応します。
ペダルは踏んだときに音がしない設計なので、静かな曲を演奏しているときでも余計なノイズが入りません。また、両ペダルはバックライトがうっすら青く光るので、暗いライブステージ上でもペダルの位置が見やすくなっています。わずか125グラムという軽さですが、裏面には滑り止め加工が施されているために、踏んでズレることはありません。
Macでも使えました
本製品の対応アプリは多彩で、私が愛用しているコード譜アプリ「OnSong」はメーカーの対応リストに載っていないものの、ちゃんとスクロールできました。また、Macにも対応しており、「アドビ・アクロバットリーダーDC(Adode Acrobat Reader DC)」でPDFのプレゼン資料をハンズフリーで操作するときにも活用できます。また、本製品を接続しているときは、通常iPadの画面上にソフトウェアキーボードが表示されませんが、歌詞やコードなどを編集したいときは左ペダルを長押しすると、ソフトウェアキーボードを表示できます。
このように、本製品のおかげで、iPadでもMacでも譜面を足でめくれるようになり、ライブも練習も快適になりました。ただ、MacとiPadの両方で使う場合、1台だけでは接続の切り替えが面倒なんですよね。あまりにも便利なので、思い切ってもう1つ購入することも検討中です…。
[SPEC]
[Bluetoothフット・ペダル]iRig BlueTurn
【発売】IK Multimedia
【Size】25(H)×126(W)×93(D)mm
【価格】オープンプライス(税別市場想定価格 9000円前後)
【URL】https://www.ikmultimedia.com/irigblueturn?
【主なスペック】
【重量】125g【備考】対応デバイス:iOS(5.0以降)、Android(4.3以降)搭載のスマートフォン、タブレット、およびMacに対応。通信方式:Bluetooth Low Energy (4.1)、通信距離:約10m(使用環境により変わる)
私が紹介します!
早川厚志
新しいもの好きのライター写真家。シンガーソングライターとしても活動。