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簡単かつ本格派なUSBオーディオインターフェイス

著者: 大須賀淳

簡単かつ本格派なUSBオーディオインターフェイス

安定した音質を提供したい

ネットラジオはもちろん、トーク中心のライブ配信やネット動画も、多くの人に続けて視聴してもらうには安定した音質(聴きやすさ)が大切です。さらに「番組」としてメリハリをつけるには、BGMや効果音、音声エフェクトなどの演出も加えたいところ。これらをバラバラの機材で実現しようとすると、セッティング、操作ともに複雑になりがちです。

そんな内容を、初心者でも簡単に扱えるオールインワンの形にまとめたのがティアックの「ミニスタジオ・クリエイターUSー42W(MiNiSTUDIO CREATOR US-42W)」です。本体上部の2つの入力にはコンデンサ型やダイナミック型の本格的マイクに加え、エレキギターなども直接つなぐことが可能。また、前面のミニジャック端子からライン音声を入力できるほか、「BROADCAST」のスイッチを入れるとUSB接続したMac上の音声もループバック入力できるので、配信のBGMなども簡単にミックスできます。

さらにユニークな機能として、登録した音声ファイルをワンタッチで再生できる「PON」キーを3つ装備。コーナーの切り替わりでジングルを流したり、効果音を付けるなど、番組の賑やかし的な演出を手軽に行うことが可能です。

さまざまな音声ソースを入力

本体には、コンデンサ型など本格的なマイクや、エレキギター、ベース、ミニジャック接続のヘッドセットなどあらゆる音声ソースを入力でき、さらにスピーカとヘッドフォンへ個別の音量での出力も可能です。

配信中のミスを防ぐ

セッティングの簡単さ以上に魅力的なのが、操作性の良さ・わかりやすさ。たとえば、普通のオーディオインターフェイスには装備されていない「ON AIR」ボタンは、オフになっているとすべての音声ソースを一括して無効にでき、誤って音声を流してしまうミスを防げます。この「ON AIR」や前述の「PON」、音声へのエフェクト適用などのボタンは、サイズが大きいうえに全体が自照するので、緊張して操作ミスの起きやすい生放送中でも、状態を的確に把握可能。レベル調整用のノブも、操作感、視認性共に良好です。

軽量な本体にはストラップ用の孔が設けられており、iOSデバイスと組み合わせてイベント会場などでも配信にも利用可能です。賑やかな場所こそ、音声を安定させないと「まともに観られる配信」にならないので、自宅などの場所以上に大きな効果を期待できるでしょう。

オーディオインターフェイスは「録音」に重点を置いた製品が目立ちますが、本機はパーソナルなライブ配信を初心者でも簡単に行えるよう徹底的に考えられた貴重な製品といえます。ライブ配信の音声を向上させたい人は要チェックの一品です!

視認性良好でミスを防ぐ!

「ON AIR」のボタンがオフのときは、すべての音声入力が無効となるので、間違って配信前後の音声が流れてしまうような事故を防げます。「EFFECT」や「PON」(音声素材出し)など配信中に使うボタンは視認性・操作性が最高!

Macでエフェクトなどを調整

専用のセッティングソフトを使うと、エフェクトの選択や音声素材のアサインなど細かい操作がMac上で簡単に行なえます。「EXPERT」に切り替えると、コンプレッサやイコライザ等も詳細な設定が行えます。

[SPEC]
[USBオーディオインターフェース]TASCAM MiNiSTUDIO CREATOR US-42W
【発売】ティアック
【Size】200(H)×40(W)×130(D)mm(本体)
【価格】1万584円(直販価格)
【URL】https://tascam.jp/jp/product/us-42/top

【主なスペック】
【重量】382g【備考】サンプリング周波数:44.1k/48k/88.2k/96k Hz、量子化ビット数:16/24bit、電源:USBバスパワー(パソコン接続時)、USB電源アダプタ、外付けバッテリパック、TASCAM BP-6AA(別売、iOSデバイス接続時)

私が紹介します!
大須賀 淳

テクノロジーを遊びつくす映像作家・音楽家。【URL】https://junoosuga.com