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【Bluetooth MIDI?】楽器なのに柔らかい!? Roli Blocksでまったく新しい演奏体験

【Bluetooth MIDI?】楽器なのに柔らかい!? Roli Blocksでまったく新しい演奏体験

MacでGarageBandを使うような音楽制作では、別途鍵盤やコントローラをつなぐのが標準的なスタイル。一方、iPhoneやiPadの登場により、画面のタッチ操作で直接演奏するという手法が登場し、ちょっとした楽しみから本格的な演奏にまで幅広く普及しています。それらのDNAを受け継ぎつつ「次の時代の標準」を示唆するような新たなスタイルを提示ししているが、ROLIの「Blocks」です。

Blocksは自身にサウンドを出力する機能を持たず、iOS用の専用ソフト音源を使うのがベーシックなスタイル。ループなどの素材をつなぐ「イマドキ」な演奏にとどまらず、熟達すればクラシック楽器なみに奥深い演奏ポテンシャルも持っています。

煩雑なケーブル類は一切必要なし

複数の音楽用ハードウェアを接続すると、音声、USB等のコントロール、電源と各種のケーブルが入り乱れた状態になりがち。その点、ROLIがリリースしている音楽制作モジュール「ブロックス(Blocks)」は、基幹となるモジュールのバッテリ、もしくはUSBタイプC経由での給電が行われていれば、あとはモジュール同士をマグネットで連結させるだけですべてが完了。各デバイスは四方にマグネットを備えているので、配置の自由度が非常に高いのも特徴です。

コントロール信号はブルートゥース経由でiOSデバイスやMacに送れるので、最終的に音声信号をそちらからスピーカなどに送るだけで即座にセッティングが完了。入れ替え時間の短いライブイベントなどでも、混乱することなくスムースにセッティングを行えます。

●ラインナップ豊富な「Blocks」

楽器とテクノロジーの融合をカジュアルに楽しめる「BLOCKS」は、キーボードの「Seaboard Block」(税込3万6800円)、光るドラムキットともいえる「Lightpad Block M」(税込2万3500円~)、各種制御用のボタン類をコンパクトにまとめた3種の「Control Block」(それぞれ税込1万500円)から構成されます。BLOCKSはUSB Type-C端子から給電し、内蔵バッテリがチャージされれば完全にワイヤレスで作動。モジュール同士は、四方に設けられた端子部分を近づけるとマグネットで連結され、スペースや好みにあわせて自分好みの構成・配置を作ることができます。

BLOCKS

【発売】ROLI

【URL】https://roli.com/products/blocks/

●マグネットでデバイスを接続

LEDが多数点灯しているのが、タッチ操作でさまざまなコントロールを行える「Lightpad Block M」。上段の小型のものは、左から再生/録音コントロールの「Loop Block」、コード演奏やアルペジエイタを内蔵した「Live Block」、タッチ操作の設定を行う「Touch Block」。下段の鍵盤が「Seaboard Block」です。

●専用アプリで一括管理

無料で配布されている専用アプリ「NOISE」は、演奏時の音源となるほか、各モジュールとのBluetooth接続などのマネジメントまで総合的に扱うことが可能です。

NOISE

【発売】ROLI Ltd.

【価格】無料

【場所】App Store>ミュージック

素材もユニーク!新感覚の演奏体験

従来、音楽用コントローラは鍵盤やパッドといったいくつかの姿に限定されていました。一方、ブロックス、とりわけ「ライトニングパッド・ブロックM(Lightpad Block M)」は、それらすべての要素を兼用しつつ、固定された形ではなく役割を自由に変更でき、さらにLEDの点灯でそれが視覚的にも可能になっています。

iOSデバイスの表示およびタッチ操作も同じ特性を持っていますが、硬質なモニタの表面は「演奏」という面では良い感触とはいえず、どうしても破損を恐れた遠慮がちの操作になってしまいます。iPhoneやiPadで生まれたタッチ操作演奏を、さらに進化させて物理的な世界へとフィードバックしたブロックスは、これまでの歴史を包括したうえでの「時代の申し子」といえる革新性を持っています。

●なめらかな表面が特徴

「NOISE」アプリ上でLightpad Block Mのプリセットを読み込むと、画面と同じ配置とカラーでLEDが点灯。各部分をタッチやスライドすることで、サウンドが発音したりします。デバイスの表面は柔らかくなめらかな素材なので、これまでとは違ったまったく新しい感覚で演奏できます。

●モジュール追加で操作ラクラク

「NOISE」アプリ内ではリアルタイム演奏だけでなく、複数のパートを自動演奏させて曲を構築することも可能です。再生や記録のコントロールはiPhoneの画面上でも行えますが、「Loop Block」などの専用モジュールを追加すれば、画面の切り替えを行わずに常にコントロールできます。

●鍵盤なのに柔らかい!

鍵盤型のコントローラ「Seaboard Block」は、従来の鍵盤のように引くだけでなく、スポンジのように柔らかい本体を押し込んだり、表面をスライドさせることでも変化を作り出せます。「NOISE」アプリ内の音はもちろん、専用アプリの「Seaboard 5D」を使うと、Seaboardでの演奏に特化された高品質な音色を使って、鍵盤楽器の域を超えるユニークな演奏が行えます。

Seaboard 5D

【開発】ROLI Ltd.

【価格】無料

【場所】App Store>ミュージック

コミュニティをフル活用すれば楽しさ無限大

ブロックスの素晴らしさとしては、iPhoneおよびモジュール間の連係にだけに止まらず、インターネットを通じて外部とのコミュニケーションや情報収集にまで動線が用意されている点も挙げられます。

作品をプロジェクトファイルのまま公開できるコミュニティ「ノイズ・エフエム(NOISE.fm)」が用意されていることで、一度作った作品も固定された姿のままで終わりではなく、ほかのユーザによるリミックスで無限の展開を生んでいく可能性まで秘められています。

また、演奏デバイスとして大変優秀で、専用アプリを使わずとも、標準的なブルートゥースMIDIコントローラとしてiPhone/iPadやMacで使うことができます。使う人のアイデア次第で演者、観客の双方がこれまでにない体験を味わえるのです。

●自分の作品をシェア

「NOISE」アプリ内からは「NOISE.fm」にアクセスでき、作った楽曲のプロジェクトをアップロードして公開できます。作品はプロジェクトの形のままダウンロードできるのも魅力です。

●チュートリアルや追加素材も豊富

「NOISE」アプリ内からチュートリアル動画に直接アクセスして細かな使い方を学べます。また、追加のサウンドパックを購入して追加することも可能です。

●専用アプリ以外でも使える

Blocksの機器は、専用アプリ以外でもBluetooth MIDIデバイスとして使用でき、数多くの楽器アプリをコントロールできます。