手本の文字をなぞって練習
今、アルファベットをアーティスティックに書く「モダンカリグラフィー」が注目を集めている。カリグラフィーは「美しい書き物」という意味のギリシャ語で、文字を美しく見せるための手法を指す。Macの美しいフォントの由来は、故スティーブ・ジョブズが中退した大学でカリグラフィーの授業をこっそり受けていたことから、という逸話でもおなじみだ。
モダンカリグラフィーは、従来のカリグラフィーを現代風に自由にアレンジしたもので、書きやすく初心者でも手が出しやすい。しかし、カリグラフィーの基礎がなければアレンジも難しい。
そこで、iPadプロとアップルペンシル、ペイントアプリ「プロクリエイト(Procreate)」を使い、いちから学べるのがこの教材だ。ガイドはプロクリエイト用のファイルでできており、1ページごとにレイヤーとなっている。お手本の上に練習用のレイヤーがあるので、トレーシングペーパーで線をなぞる感覚で文字を練習できる仕組みだ。
ルールは「線が上がるときは薄く、下がるときはしっかりと書く」。アップルペンシルなら繊細な筆圧をしっかりと感知し、線の太さに反映してくれる。教材は英語で、基本パックは23ドルかかるが、カリグラフィーをマスターするための素材は十分揃っている。別売りでは、モダンカリグラフィーに合うブラシやフレームなども購入可能。アナログに近い感覚で、紙の教材よりも手軽に学べるiPadの魅力を存分に引き出す教材のひとつだ。