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あらゆる動画を高速に変換する!

あらゆる動画を高速に変換する!

HandBrake

【開発】The HandBrake Team

【価格】無料

【URL】https://handbrake.fr/

ローカルにある動画の安心感

最近は動画配信サービスが充実して便利になってきており、複数のサービスに加入しておけば、かなり多くのコンテンツをテレビやアップルTV、iOSデバイスで楽しめます。

そんな時代なので、動画ファイルを自分のMacに溜め込むというのは時代遅れかもしれません。それでも動画変換のニーズは存在していて、中でも有名なのが「ハンドブレーキ(Handbrake)」です。多種多様なフォーマットに対応して、これを高速に変換してくれます。

ハンドブレーキは、その高速さと機能の多さでほかを圧倒しています。マルチトラックオーディオやチャプター、サブタイトルも焼き付けることができますし、インターレース方式の映像もプログレッシブ方式に変換することで、液晶や有機ELディスプレイでも見やすくしてくれます。しかし、このハンドブレーキ、インターフェイスのとっつきにくさは、登場以来変わっていません。マニアックなパラメータを設定するためには仕方のないところなのですが、ここではチェックすべき設定項目を解説してみましょう。

動画変換の基本操作

変換設定はプリセットがたくさん用意されています。ここから目的にあったフォーマットを選びましょう。

HandBrakeが高速なワケ

HandBrakeの動画変換は高速であると述べましたが、これはマルチスレッドに最適化されているからです。左の図は、(1)がQuickTime Player、(2)がHandBrakeのプロセッサ使用率です。前者では使用率がスカスカなのに対し、後者はプロセッサをフルに使っているのです。

(1)QuickTime Playerで書き出し

(2)HandBrakeで書き出し

キューに追加して連続変換

インターレースを解除する

miniDV方式のビデオカメラやDVDなど、テレビがブラウン管時代の映像は、デジタルであってもインターレース方式が主流でした。インターレースは液晶ディスプレイなどで見ると動きの激しいシーンで映像がすだれ状になるコーミングノイズが発生します。インターレース解除とは、プログレッシブ方式に変換することで、液晶ディスプレイやOLEDでも映像を観やすくする処理です。