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家電をiPhoneで制御!音声操作にも応用できるスマートリモコン

著者: 松山茂

家電をiPhoneで制御!音声操作にも応用できるスマートリモコン

音声操作をもっと活用したい

最近アップルのホームキットに対応したスマートライトを導入し、「ヘイ、Siri! 部屋の電気を点けて」にすっかり慣れてきた我が家。次はエアコンやテレビも音声で制御したいのですが…今のところホームキットに対応した家電はなし。どうにかできないものかと調べたところ、スマートリモコンを介せば実現できそう。そこで入手したのが、「エスリモ・アール(sRemo-R)」です。

本製品は赤外線信号を覚え込ませる学習リモコンなのですが、操作はiPhone上のアプリから行います。ホームキットは非対応ですが、アマゾンの「アレクサ・スキル(アレクサの拡張機能)」やIFTTTには対応しているので、グーグル・ホームやアマゾン・エコーから音声操作ができるのです。我が家のアマゾン・エコーでも音声操作できるように、さっそく設定してみました。

電源は別途準備が必要

5V/1A出力のUSB電源アダプタとケーブルを用意して、本体底部にあるマイクロUSB-Bコネクタにつなげます。約0.3Wの省電力で動作するので電気代も月額約10円程度です。

手動で信号を登録

iPhoneに専用アプリ「エスリモ(sRemo)」をインストールして本製品とiPhoneをWi-Fiでつなぎ、次に自宅のWi-Fiルータに接続すればネット周りの環境は設定完了。あとは本製品に家電のリモコン信号を学習させます。

学習には、ほかのユーザがクラウドにアップした設定を利用できます。しかし、設定を検索してみたところ、私が使っているテレビとハードディスクレコーダの設定は見つからず…。そのため、今回は手動で家電リモコンから信号を覚えさせました。専用アプリのボタンに「風量アップ」というように名前を入力し、本製品に向かって家電リモコンの該当ボタンを押す。これを繰り返せば、専用アプリでテレビを点けたり、エアコンの設定を変えられます。

次は、エコーを使った音声操作に挑戦です。まず「アマゾン・アレクサ」アプリで 両デバイスをリンクさせたあと、エスリモ専用アプリに戻ってエアコンやテレビを登録。ここで設定した「装置名(たとえば“テレビ”など)」を呼びかけることで、アレクサが反応します。これで無事に音声操作ができるようになりました。

文章にすると簡単そうですが、このようなデバイスに疎い人にとって、実際の設定はちょっと複雑に感じるかもしれません。設定の際は、WEBのユーザサポートページなどを確認しながら行うことをおすすめします。ただ、苦労した分、実現するとやっぱり楽チン。「20度になったらエアコンを入れる」というような制御もできるようなので、次はそれに挑戦します。

7方向に赤外線照射

搭載している7つの赤外線LEDから室内に向けてリモコン信号を照射します。そのほかにも温度センサや照度センサも内蔵しています。

専用アプリで家電の動作を登録

専用アプリ「sRemo」上にあるボタンに、家電製品のリモコン信号を1つ1つ記憶させます。sRemo-Rの正面にリモコンを向けて手動で設定してもOKですし、ほかのユーザがクラウドに登録したリモコン信号を取得して設定することも可能です。

[SPEC]
[スマート学習リモコン]sRemo-R
【発売】SOCINNO
【サイズ】80.5(H)×43.2(W)×18(D)mm
【価格】7344円
【URL】http://sremor.socinno.com

【主なスペック】
【重量】約32g(製品本体のみ) 【備考】消費電力:約0.3W、Wi-Fi:802.11b/g/n(2.4GHz)、温度センサ:NTCサーミスタ(レスポンス10秒以内)、専用アプリ動作環境:iOS 9.0以降

私が紹介します!
松山 茂

東京の下町・谷中に暮らすフリーライター。Leicaと猫が好物。