Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

4K時代のトライバンドルータ

著者: 松山茂

4K時代のトライバンドルータ

4K動画を安定して視聴

終わりなきゴールを目指して延々と続いている我が家のWi-Fi環境改善活動。そんな中、自宅や小規模オフィスでの通信環境を改善できそうな製品が登場しました。それが、バッファローの新製品「WTR-M2133HP」です。

本製品は5GHz帯と2.4GHz帯の2つの電波を使ったデュアルバンドに、もう1つ5GHz帯を加えた「トライバンド」に対応。MacやiOSデバイスだけならデュアルバンドでも十分ですが、最近の我が家はスマートテレビなどのWi-Fi対応製品も増えてきており、それらのパフォーマンスを最大限発揮させるためにもトライバンドを導入したかったんです。また、4K映像を最優先で配信できるアドバンスドQoS「4Kモード」に対応しているので、安定して4K映像を視聴できる点もポイントです。

さらに本製品なら、Wi-Fiの混雑状況やノイズ回避の機能も盛りだくさん。混雑時に空いている帯域へ誘導する「バンドステアリング」搭載だし、機器判別機能もあるので接続する機器ごとに優先するバンドを設定できます。おまけに、家電製品からのノイズを検知すると干渉しないチャンネルへ自動で回避してくれる「干渉波自動回避機能」も搭載。これなら台所でiPadを使って動画鑑賞することの多いカミさんが、私が電子レンジを使うたびに舌打ちしてくる回数も減るはずです!

動作ランプが邪魔にならない

正面から見えるのは電源LEDのみ。ルータやインターネットアクセス、ワイヤレスの動作状況を示すLEDは外周部の溝の中に配置してあるので、リビングなどに置いてもライトの点灯や点滅が気になりません。

可動式アンテナで狙い撃ち

3つの電波のうち、2.4GHz・5GH(W52/W53)のアンテナは無指向性なので、置く位置や向きを気にする必要はありません。試しにルータの置き方をいろいろ変えながらMacのWi-Fiメニューで電波強度をモニタリングしてみましたが、大きな変化はありませんでした。

一方、本体中央部にあるマウスのようなものが、5GHz(W56)の専用アンテナで、指向性なうえに可動式。電波が出る方向を調整できるので、iPadでHD動画を観るときはそちらに向けて…といった使い方ができます。

家中にあるたくさんの機器がネットワークにつながるのは、今ではもう当たり前。そのうえでワンランク上の快適な通信環境を実現するのが、これからのWi-Fiルータなんだと実感できました。VPN機能をサポートしていたり、端末27台、人数9人まで対応しているので、小規模なビジネスユースにもおすすめですよ。

コネクタも目立たない

LANやUSB、DC端子や電源ボタンなどは奥まったスペースに配置されています。立て掛けスタイルや横置きにしてもコネクタは見えず、1カ所にまとまっているのでケーブルの取り回しも楽。欲をいえばカバーを付けて欲しかったです。

アンテナを向けて電波強化

トライバンドのうちの1本(5GHz/W56)は専用の指向性アンテナに割り当て。可動式なので使用するデバイスに向けて電波が出る方向を簡単に調整できます。

[SPEC]
WTR-M2133HP
【発売】バッファロー
【サイズ】231(H)×231(W)mm×70(H)mm(アンテナおよび突起部除く)
【価格】2万6784円(直販価格)
【URL】http://buffalo.jp/product/wireless-lan/ap/wtr-m2133hp/

【主なスペック】
【重量】約970g(製品本体のみ) 【備考】最大消費電力:18.2W 無線LAN:IEEE802.11ac/n/a(5.2~5.7GHz)、IEEE802.11n/g/b(2.4GHz)、有線LAN:最大1000Mbps×3(LANポート)、最大1000Mbps×1(INTERNETポート) USB:USB 3.0 TypeA×1

私が紹介します!
松山 茂

東京の下町・谷中に暮らすフリーライター。Leicaと猫が好物。