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注目のiPhoneアクセサリ「instax SHARE SP-3」

著者: 松山茂

注目のiPhoneアクセサリ「instax SHARE SP-3」

ひと味違うプリント写真

フィルム現像から写真の引き伸ばしまで行っていた私にとって、今のデジタルカメラはちょっとモノ足りない。もちろんディスプレイで見るだけじゃなく、気に入った写真は今でもプリントしてるんですが、やっぱりプリント写真としての味が足りないんです。かといって、今更銀塩プリントの世界に戻るのもしんどいので、禁断症状が出るとインスタントカメラを使ってしのいでいました。

そんなところに届いたのが、この「インスタックス・シェアSP-3(instax SHARE SP-3)」。富士フイルムのインスタックスフィルムを使うプリンタです。実は初代「SP-1」を使っていたのですが、新モデルではスクエアフォーマットの「インスタックス・スクエア(instax SQUARE)」が使えるので、速攻で飛びつきました。

フィルム残量はLEDの数で確認

フィルムの排出口にある10個のLEDでフィルムパックの残量がわかります。バッテリ残量もLEDの色で確認できます。

接続切り替えが少し面倒

本製品には、電源と再プリントのボタンしかありません。操作はすべて専用アプリ「スマホ de チェキ」から行います。このアプリが多機能で、「マイテンプレート」機能を使って画像の上に文字を重ねて出力することができたり、フィルタを使って写真の雰囲気をガラッと変えたり、明るさやコントラスト、彩度をスライダで調節したりも簡単に行えます。

私が気に入っているのは、アプリからインスタやフェイスブック(Facebook)の写真を選んでプリントできる機能。いろいろ加工してインスタにアップしたあと、iPhone内にオリジナルしか残していない場合でも、その場でインスタから写真をダウンロードしてプリントできるんです。フリッカー(Flickr)やドロップボックス(Dropbox)などにある写真を選択できるのもいいですね。

ただ、そのときの手順がちょっと面倒。iPhoneと本製品はWi-Fi経由でダイレクトにつながっているため、自宅では一度その接続を切って、Wi-Fiのアクセスポイントにつなぎなおして、インスタから写真を選択。そのあと再び本製品に接続してプリント、と切り替えが大変…。将来的にはWi-Fiだけでなくブルートゥースでも接続できるようにしてくれませんかねぇ?

接続方法にやや難ありですが、気づけばあっという間に30枚以上もプリントしちゃいました。やっぱりフィルム写真は味があっていいですね。富士フイルムさん、早くモノクロのフィルムも販売してください!

スクエア専用フィルムを利用

フィルムの装填は10枚入ったパックごとセットするので簡単。使えるのはinstax SQUAREフィルムのみで、instax miniやinstax WIDEは使えません。

充電はUSBケーブル経由で

側面にあるカバーを開けるとUSBコネクタがあるので、付属のUSBケーブルをつなげて充電します。電源アダプタは付属しないので、5V/1000mA以上のアダプタを用意しましょう。

[SPEC]
“スマホ de チェキ”instax SHARE SP-3
【発売】富士フイルム
【サイズ】130.5(H)×116(W)×44.4(D)mm
【価格】2万5650円(直販価格)
【URL】http://instax.jp/share/

【主なスペック】
【重量】12g(バッテリ、フィルム別) 【備考】プリント可能画像フォーマット:JPEG、PNG/画像書き込み時間:画像データ受信完了後、書き込みからフィルム排出まで約13秒/付属品:USBケーブル(BOB711、長さ1m)、フェライトコア/充電時間:約3時間

私が紹介します!
松山茂

東京の下町・谷中に暮らすフリーライター。カメラと猫が好物。