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高精細に楽しめる Apple TV 4K

著者: らいら

高精細に楽しめる Apple TV 4K

4Kの時代がやってきた!

私事ですが、先日ついに4Kテレビを購入しました。43型液晶で、価格はなんと5万5000円! 10万円超えが当たり前だと思っていたので、想像以上の安さに驚きました。12月には50型4Kテレビが5万円を切る価格で発売されるなど、最近めっきり4Kテレビが安くなったと感じます。

ハードウェアの普及に伴い、動画配信サービスでも4Kコンテンツが充実してきています。ネットフリックス(Netflix)のオリジナルコンテンツでは、ドローン撮影など4Kの精細さを活用した画作りがなされており、普通のドラマでも見応え抜群。iTunesストアでも4K+HDR対応の映画が配信されています。

安価な4Kテレビはスマートテレビ非搭載なので、動画配信サービスの4Kコンテンツを視聴するには、別途セットトップボックスを用意する必要があります。サードパーティ製の手頃な製品もありますが、アップルユーザなら予算を足してでもアップルTV 4Kを選ぶべき。価格差以上の満足感と安心感がそこにはあります。

その理由に、もちろん製品の完成度の高さはありますが、ここで動画配信サービスを取り巻く環境についてのお話を1つ。先日ついに「アマゾンプライムビデオ」アプリがアップルTVに登場し、4K+HDRコンテンツにも対応しました。これでアップルTVは、主要な動画配信サービスアプリを網羅する盤石の体制となったのです。アマゾンとの交換条件だったのか、アマゾンでも約2年ぶりにアップルTVの取り扱いが再開。それぞれのプラットフォームに、お互いの製品・サービスが乗り入れた形です。

4K放送が始まっていない現状では、コンテンツの配信事業者をどれだけプラットフォームに取り込めるかが鍵となる意味でも、アップルTVの今の立ち位置はユーザにとってメリットが大きいのです。つまり動画配信サービスの視聴が目的なら、ケチらずアップルTVを選んだほうが幸せになれるっていうことです。

iOSとの連係が抜群

アップル製品の強みといえば、デバイス間での連係。特にiOS 11では、iPhone/iPadとアップルTVコンビでの操作性が格段に向上しました。

もともとコントロールセンターから画面のミラーリングはできましたが、iOS 11ではコントロールセンターのカスタマイズが可能になり、「アップルTVリモート(Apple TV Remote)」アプリを置けるようになりました。iPhoneがリモコン代わりとなり、コントロールセンターからすぐにさまざまな操作が可能です。

アップルTVでは、検索やアプリのログイン画面など、意外と文字入力のシーンが多いですが、そんなときもiPhoneでの文字入力が便利。iPhoneをロックしている状態でも、入力バーを選択すると「キーボード入力できるよ」とiPhoneにバイブで通知を届けてくれます。アップルはSiriの検索機能をプッシュしていますが、現状ではSiriの精度はそこそこで、操作性もイマイチ。アプリによって検索範囲が違うので使い分けが面倒ですし、メールアドレスの音声入力なんて今のところ夢のまた夢です。その結果、iPhoneで手入力する機会のほうが断然多く、それで何の不満もありません。

4K画質で見る映像はとにかく豊かで、特にプリセットのスクリーンセーバをはじめて目にしたときは、あまりの美しさにため息が漏れました。都市の風景や空港など数パターン用意されており、車や歩く人の細かな動きまですべて見えます。

また、最新iPadプロと同じ「A10X Fusion」チップを搭載しているので、高負荷の3Dゲームなどもスムースに動きます。自宅にホームキット(HomeKit)対応製品があるなら、アップルTVがハブとなり、IoT製品もコントロール可能。将来的にも、多くの可能性を秘めた魅力的な製品なのです。

なお、アップルTV 4KにはHDMIケーブルが付属していないので、4K対応のプレミアムHDMIケーブルを別途用意することをお忘れなく。

USB-Cポート廃止でよりシンプルに

本体背面のポートは、電源、HDMI、有線LANの3つとシンプルな作り。Wi-Fiで接続することもできますが、4K画質で快適に再生したいのなら有線LAN接続を推奨します。なお、Apple TV(第4世代)にあったUSB-C端子はなくなりました。

メニューボタンが少しだけ変化

リモコンのSiri Remoteがマイナーチェンジし、メニューボタンの周りが白いリングで囲まれました。手元を見なくても、触感でボタンを区別できます。ちなみに、現在はApple TV(第4世代)にも新しいSiri Remoteが付属します。

本体底面に 排気口を搭載

本体を裏返すと、底部に新たに排気口が設けられていました。ハイスペック化したぶん、内部温度が上昇しやすくなり、放熱が必要となったのかもしれません。

4Kコンテンツが充実

ついに「Amazonプライム・ビデオ」アプリが追加され、主要な動画配信サービスをすべてカバーする盤石の体制が整いました。

iPhoneでの 操作も便利!

「設定」アプリから[コントロールセンター]→[コントロールをカスタマイズ]で「Apple TV Remote」を追加でき、コントロールセンターからすぐにさまざまな操作ができます。なお、コントロールセンターのApple TV Remoteを使って操作できるのは、Apple TV 4KとApple TV(第4世代)のみなので注意しましょう。

[SPEC]
Apple TV 4K
【発売】Apple
【価格】32GB:1万9800円(税別)、64GB:2万1800円(税別)
【サイズ】35(H)×98(W)×98(D)mm(本体のみ)
【URL】https://www.apple.com/jp/apple-tv-4k/

【主なスペック】
425g 【備考】ポートとインターフェイス:HDMI 2.0a、MIMO対応802.11ac Wi-Fi、同時デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)、ギガビットEthernet、Bluetooth 5.0ワイヤレステクノロジー、IRレシーバ、内蔵電源/プロセッサ:64ビットアーキテクチャ搭載A10X Fusionチップ/写真フォーマット:HEIF、JPEG、GIF、TIFF/オーディオフォーマット:HE-AAC、AAC、保護されたAAC、MP3、MP3 VBR、Apple Lossless、FLAC、AIFF、WAV、AC-3(Dolby Digital 5.1)、E-AC-3(Dolby Digital Plus 7.1サラウンドサウンド)

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らいら

ときめくデザインを愛するITライター/ITライフスタイリスト。@lyrahm