1台4役のIoT製品
年中ドライ人間(肌質的な意味で)にとって、秋から春にかけては乾燥との闘いです。とはいえ、狭い一人暮らしの部屋に加湿器を置いても、カビや結露が気になるし、ハンドクリームやリップバームでしのぐ日々…。女子力が高いんだか低いんだかわかりません。
乾燥肌でなくとも、これからの季節は、風邪やインフルエンザ対策で乾燥を防ぎたいところ。自宅だけでなく、作業スペースにも加湿器が置けたらベストですよね。
そこで気になったのが、気化式のポータブルエアコン「エバスマート(evaSMART)」です。炊飯器ほどのサイズのボディに、冷却、加湿、空気清浄の3つの機能を搭載。ウォータータンクの底にはイルミネーションランプがあり、間接照明の役割も果たします。しかもアプリと連係するので、iPhoneをリモコン代わりにして操作できるIoT製品でもあるのです。アプリはシンプルな作りで、流出温度の表示のほか、ファンの速度やライトの色および明るさをリモートで調節可能。ライトがiPhoneで選んだ色にじわっと変化していくさまを見ると、IoT製品を触っている楽しさを実感できます。
冷却範囲は最大3~4平米と、パーソナルスペース分の空気を快適にするにはぴったり。今回はベッドサイドやリビングテーブルで使いましたが、タンク越しのイルミネーションランプがいい雰囲気を醸し出してくれました。
また、USB給電に対応するので、作業スペースでパソコンに接続して使えますし、モバイルバッテリをつなげば夏のアウトドアでも活躍しそう。アプリがなくとも本体のタッチパネルで操作が可能なので、IoT製品ながらネットワークを気にせずイチ家電として使えるところも好印象です。
夏のほうが出番は多め?
肝心の加湿と空気清浄機能ですが、肌への効果はそれほど感じられなかったのが正直なところ。本製品は湿度に応じて空気温度を下げ、湿度が70%以下の乾燥した暑い気候でもっとも効果的に動作するらしいので、夏のほうがより効果は期待できるかもしれません。
「なぜ秋に発売してしまったんだ…」と思わずにはいられませんが、アプリのシンプルさとスムーズな連係、感覚的に使える本体タッチパネルと、安定感のある仕上がりなのは間違いありません。「未来のスマートエアコン」として一足先に体験するのも悪くないかも?
[SPEC]
vaSMART EV-3000
【発売】Evapolar
【サイズ】207(H)×184(W)×217(D)mm
【価格】256ドル
【URL】https://evapolar.com/products/evasmart-ev-3000
【主なスペック】
【重量】1820g(水なし) 【備考】冷却パワー:100W-400W/340-1360 BTU/hr、冷却範囲:最大4平米、騒音レベル:25~40dB、消費電力:12W、USBタイプC(5V、2.5А)、USBパワーバンクで動作、その他:ソフトバンク運営の「+Style」にて11月下旬より販売開始
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らいら
ITライター/ITライフスタイリスト。ITを活用した“ネオ豊かな暮らし”を実践中。@lyrahm