自分目線でのビデオ撮影
私が住んでいる町では、毎年近隣の3町会と合同で避難訓練を行います。昨年から防災部長を拝命している関係上、その様子をビデオ撮影する依頼を受けました。そこで思いついたのがアクションカムでの記録。ここはやっぱり代名詞ともなっている「ゴープロ(GoPro)」しかないでしょう。ちょうど手ぶれ補正が強化された最新モデル「ヒーロー6ブラック(HERO6 Black)」が登場したので、購入してみました。
本体を触ってみると、薄いラバー状の塗装が施されていて、持った感じもしっくり。ハウジングなどに入れなくても、これだけで水深10メートルまでの防水機能があります。避難訓練は雨天決行なので、ここは重要なポイントです。
ボタン類はモード切り替えを兼ねた電源ボタンと、本体上部にあるシャッターボタンのみ。背面の液晶パネルがタッチスクリーンになっているので、設定の変更なども本体のみで行えます。4K/60fpsの高画質や1080p/240fpsのスローモーション撮影などが特徴ですが、気になるのは強化された手ぶれ補正です。
期待以上の手ぶれ補正
早速バックパックのショルダーベルトに取り付けてあるピークデザイン(peak design)社のカメラホルスター「キャプチャ(capture)」にP.O.V(Point of view)アダプタをセットし、そこに本製品を付けて使ってみました。
近所を散歩しながら撮影したところ、撮ったビデオを見てびっくり! まるでジンバルに乗せて撮ったかのように滑らかな映像です。「デジタル方式の手ぶれ補正」ということなので、仕上がりが若干心配だったのですが、杞憂に終わりました。歩行の振動も最小限に抑えられています。ところどころカクつきは見られるのは処理が間に合っていないのでしょうか、その点だけがちょっと気になりました。4K/60fpsにすると手ぶれ補正が使えなくて残念ですが、私の目的なら30fpsで十分です。
また、便利だったのがボイスコントロールの機能。録画の開始やストップ、モードの変更、電源オフなどが声でコントロールできるんです。これなら完全に両手を開けた状態で使えます。
訓練当日、実際にゴープロ装備で臨みましたが、撮影中まったく本体に触れることなく訓練の様子を録画できました。映像も好評で、「来年もよろしく」と頼まれる始末。いやぁ、よい買い物をしました。
バッテリドアもシールド
底面のドアを開けると、バッテリとマイクロSDカードのスロットにアクセスできます。ドアにはラッチリリースのボタンがあるので、不意に空いてしまう心配もなし。もちろんしっかり防水シールドされています。
豊富なマウント用アクセサリ
GoProの魅力はマウント用アクセサリが豊富なこと。付属のフレームに入れてマウント用バックルに取り付ければ、いろいろなところにGoProを固定できます。別売りのミニ三脚などにもフレーム経由で取り付けできます。
[SPEC]
GoPro HERO6 Black
【発売】GoPro
【サイズ】44(H)×62(W)×33(D)mm
【価格】5万9000円
【URL】http://www.tajima-motor.com/gopro/product/hr6black/index.html
【その他スペック】
【重量】117g 【備考】付属品:フレーム、マウント用バックル、サムスクリュー、粘着性ベースマウント(曲面+平面)、モード:写真/連写/ナイトフォト/ビデオ/ループ/タイムラプスフォト/タイムラプスビデオ/ナイトラプスフォト
私が紹介します!
松山 茂
東京の下町・谷中に暮らすフリーライター。Leicaと猫が好物。