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聞くニュースアプリ「しゃべるニュース」に挑戦

著者: 藤原鉄頭

聞くニュースアプリ「しゃべるニュース」に挑戦

ニュースは面白い

一時期、海外ドラマにハマっていて、ジャンルを問わず、かなりの数の作品を見ていた。海外ドラマに多いのは、型破りな刑事、医者、弁護士などの活躍を描いたものだが、数は少ないがニュース番組のスタッフを主人公にしたドラマもある。「ブレイキング・ニュース」「恋するアンカーウーマン」などがそうだが、中でもおすすめなのが「ニュースルーム」だ。

企画・脚本のアーロン・ソーキンは、マーク・ザッカーバーグがフェイスブックを起ち上げる姿を描いた「ソーシャル・ネットワーク」で脚本と製作総指揮を担当し、アカデミー賞で脚色賞を獲得。また「スティーブ・ジョブズ」でも脚本を手掛けている。

物語は架空のテレビ局の看板ニュース番組の舞台裏を描いており、実際に起きた事件を題材にしているのがミソ。毎回、リアルでスリリングな展開が繰り広げられる。当然アメリカ国内の政治や事件が中心だが、中には2011年の福島第一原子力発電所の事故を伝えるエピソードもある。

このドラマの魅力は、とにかく会話のテンポが速いこと。おまけに知的レベルが高い。油断していると、いやしていなくても、知らない固有名詞がバンバン出てくるので、何を言ってるのか半分もわからないことがある。そのスピード感と、丁々発止(ちょうちょうはっし)とやり合う熱い議論がクセになるのだ。社会派だけどコメディ色も強く、ニュースの面白さと難しさを真正面から描いていて、見応えは十分。機会があったら、ぜひご覧ください。

モノグサにも最適

ところでニュースといえば、皆さんはニュースを知るのに、何に頼っていますか? テレビ、新聞、ラジオなどに加えて、インターネットのライブ配信、ニュースサイトなど、ニュースを伝える方法は多様化している。だがそれとともにニュースソースの信憑性も揺らいできており、ニュースを受けとる側にも見る目が必要とされる時代だ。

そんな多様化するニュース媒体の中で、急成長を続けているのがニュースアプリだ。調査会社ICT総研が今年3月に発表した「2017年モバイルニュースアプリ市場動向調査」によると、iPhoneなどで利用されるニュースアプリの利用者は、2015年度末で3378万人。2018年度末には5000万人の大台を突破すると予測されている。また同調査によると、ニュースアプリでもっとも利用されているのは「Yahoo!ニュース」で、以下「LINE NEWS」「スマートニュース」「グノシー」「Googleニュース」と続く。

ちなみにワタクシが愛用しているのは「ニュース」というアプリで、理由は文字が簡単に大きく表示できるから。いわゆる高齢者に優しいアプリ。実際の話、視力が衰えるとスマホの文字を読むのはなかなか大変で、眼鏡を掛けたり外したり、スマホを遠ざけたり近づけたりと、日々文字との戦いである。その点「ニュース」は文字が大きくて読みやすい。加えて、シンプルで使いやすいのがいい。

さらに高齢者に優しいニュースアプリを見つけた。もはや文字を読む必要もない。ラジオを聴いているかのように、記事を読み上げてくれる「しゃべるニュース」だ。NHKのニュースをはじめ、スポーツ、テクノロジー、アイドルまで幅広いジャンルの記事に対応しており、読み上げは男女11種の声優の声をもとに機械的に行われる。そのため多少読み違えがあるのはご愛嬌だが、好みの声が選べるので聞きやすい。本来は忙しい人向けの、ながら聴きアプリだと思うが、ワタクシのようなモノグサな高齢者にも最適なニュースの窓口なんである。

しゃべるニュース

自分の番組を作ろう! オフラインでも音声読み上げアプリ

【開発】Yoshifumi Otsuka

【価格】360円

【場所】App Store>ニュース

「NHKニュース」「サンスポ・コム」「CNET Japan」などのサイトから好きなソースを選んで、自分に合ったニュース番組を作成、お気に入りのアナウンサーが記事を読み上げてくれるアプリ。意外と不備が多いので、値段は少し高い印象。機能を制限したLite版〔120円)もある。

読まずとも社会の今がわかる ! 聴くニュースアプリにチャレンジ