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優秀カメラアプリ「ProCamera」にチャレンジ

著者: 藤原鉄頭

優秀カメラアプリ「ProCamera」にチャレンジ

再開の理由

4年ぶりにブログを再開した。理由は、自分が自分であることを証明するためにである(というと、なんだかカッコ良いが)。

ことの発端はLINEスタンプだ。これまでワタクシはLINEと無縁の生活を送ってきた。ところがiPhoneにステッカーが登場したことで、動くステッカー(=スタンプ)に興味を抱いた。ようは作ってみたくなったのである。最初はステッカー作りに挑戦しようかと思ったのだが、比較するとLINEの動くスタンプのほうがハードルが低そうなので、こちらから始めることにした。

やってみるとスタンプ作りは楽しい。自分のペースで進められるし、そんなに厳しい制約もない。もう飽和状態でスタンプ市場には未来がないという声も耳にするが、それでもひょっとしたらヒットするんじゃないの、とほのかな期待もある。自由な時間が多い高齢者のクリエイティブな趣味としては、なかなかおすすめだと思う。

作品は自己満足で完結してもいいのだが、やはり世の中に流通させてみたいのが人情。なにしろ世界230カ国(LINE公式サイトより)が相手だ。はたして自分のセンスが世界に通用するのかどうか、ちょっと試してみたいじゃありませんか(怖いけど)。

自作したスタンプを流通させるには、LINEの審査を受ける必要がある。かつてはその審査に長い時間がかかったらしいが、今ではかなり改善されたとのこと。そして、ネットで見つけた先駆者のアドバイスによれば「スタンプがオリジナルであることを証明するブログやツイッターがあれば、審査期間は短くなる」という。そこで眠っていたプログを再開するに至った、というわけである。

写スンですよ

さて、ここからが本題。理由はともあれブログを始めた以上、アップするネタが必要だ。昨今のSNSはインスタグラムを中心に、身の回りの事柄を写真でアップするのが主流らしいが、確かに文章をつらつら書くより手っ取り早い。そこでワタクシも少し写真に注力することにした。

ちなみに現在のワタクシのiPhoneは7なので、カメラ機能は優秀。標準アプリでも、オートで撮影したってかなりのクオリティで撮れる。だが、へそ曲がりなワタクシはデフォルトではいまいち燃えない。必要なのは「できるカメラ」ではなく「やる気にさせるカメラ」なのだ。そこで「やる気は新しいモノにもれなくついてくる」という我が家の金科玉条(ウソ)に従って、新しいカメラアプリを購入した。

いくつかの候補の中から「プロカメラ」(ProCamera.)を選んだ理由は、これまでカメラアプリで撮影したあとに感じていた、「もうちょっと」をクリアできそうだと思ったからである。たとえば、もうちょっと明るくしたいとか、ピントを少しだけズラしたいとか、シャッタースピードを上げてみたいといった、ワンランク上を望むこだわりに応えてくれそうだと思ったのである。もちろん標準のカメラアプリにも露出調整機能等は付いているが、総合的に見て使い勝手はプロカメラのほうが良い、と判断した。

それにプロカメラは編集機能も充実。コントラスト、彩度などの基本的な加工はもちろん、アーティスティックな効果を加えたり、切り抜き、歪み調整、回転など、専用アプリ並みの機能が揃っている。フィルタだけでも80もあって、凡庸な写真も映画のスチールのようにカッコ良くしてくれる。

有料アプリだがコストパフォーマンスは十分。何より今のワタクシには有料アプリだという存在感こそが、耳元でこう囁くようでありがたい、「写スンですよ」。

ProCamera.

【開発】Cocologics

【価格】600円

【場所】App Store>写真/ビデオ

有料にも関わらず、数あるカメラアプリの中でも(特にカメラ好きから)高い支持を得ている本格派アプリ。撮影はもちろん、編集、共有といった写真に関わるすべての事柄で、高い処理能力を発揮する。一見操作が難しそうだが、優れたユーザインターフェイスと丁寧なマニュアルで、ビギナーでもすぐに使い始められる。

驚くほど多機能&高性能、しかも使いやすい優秀カメラアプリにチャレンジ!

撮影モードはこんな感じ

自在にフォーカス

青い四角をドラッグしてフォーカスを自在に変えてみる。手前に合わせて、奥をぼけさせたり(左)、その逆とか(右)、奥行きのある撮影が楽しめる。

露出(明るさ)調整も簡単

露出は画面上の暗いところに黄色い円をドラッグすると明るくなる(左)。逆に明るいところにドラッグすれば暗くなる(右)。

露出補正はダイヤルでも

露出補正ダイヤルを使って露出を調整することもできる。画面上中央の「露出補正オン/オフ」アイコンをタップすると、画面下に露出補正ダイヤルが表示されるので、スワイプして明度を調整する。このとき、露出は先ほどのアイコンの位置に数値で表される。

サポートも充実

正直、ビギナーには多機能すぎるアプリだが、サポートがしっかりしているのでご安心を。数カ国語のマニュアルが作成されており、うれしいことに日本語版も用意されている。アプリからチュートリアルビデオやマニュアルにアクセスできるのも便利だ。