さまざまな筋から漏れてくる情報によれば、次期iPhoneの登場は目前に迫っている。次期iPhoneでは顔認識などをはじめ数多くの新しい機能が採用されるという噂があるが、果たしてどこまでが真実なのか。入手した次期iPhoneのモックアップやアクセサリから実像を探っていこう。
フェイスIDは確実?
3Dプリンタで作った製品のオンライン販売を行う「シェイプウェイズ(Shapeways)」で、次世代iPhoneを3Dプリンタで作ったとされるモックアップが販売されていたので購入してみた。
入手したモックアップを確認してみると、iPhone 7に比べてミュートボタンや音量ボタンなどの長さに差はないものの、少し厚みが違う印象があった。また、電源ボタン側を比べてみると、縦型に配置されるというアイサイト・デュオカメラの影響からか、ボタン位置が下がっているのに気づいた。
台湾サプライヤーの情報によると、純正ケースとされるものの側面に新たな穴がないことから、側面にタッチIDが搭載されている可能性は低く、また、技術的な課題から前面の液晶全体でタッチIDが搭載されている可能性も低いという。KGIセキュリティーズのアナリスト、ミンチー・クオ氏が予想するように、虹彩認証と三次元顔認証を組み合わせた「フェイスID」が搭載されている可能性が高い。iPhoneを手前に傾けてスリープを解除したあと、顔を読み取って自然にロックが解除されると考えらる。
ラインアップの名称は?
また、中国のオンラインショッピングサイト「アリババ(Alibaba.com)」では、次期iPhoneの液晶プロテクタとされる商品が販売されていたが、こちらも独自に入手し検証を行った。これを見るとレシーバの上に横長の穴が設けられており、ここに虹彩認証などに必要な赤外線センサが搭載されると考えられる。やはりフェイスIDの搭載は間違いないと見てよさそうだ。
これまでの噂では、iPhone 7/7プラスと同じサイズでワイヤレス充電対応のiPhone 7s/7sプラスと、ホームボタンレスのプレミアムモデルであるiPhoneエディション(Edition)という3製品が発売されるとされていた。しかし、iPhone 7s用とされるケースをチェックしてみると、iPhone 7よりも0.1ミリほどサイズが大きくなっているのがわかった。筐体サイズが少し違う、背面がガラス仕様でワイヤレス充電に対応、フロントセンサの位置が異なるなど多くの変更点があることから、すべてを「iPhone 8」という製品名で統一する可能性が出てきた。
また、ライバルメーカーの1つであるサムスン電子の最新端末は、「ギャラクシーS8」「ギャラクシーS8プラス」という名称で展開している。アップルは、ギャラクシーとの名称が似てしまうのを避けルため「S」の追加を行わず、メジャーバージョンアップをイメージさせる「iPhone 8/8プラス」「iPhone 8エディション」とするのではないかと考えている。
なお、台湾サプライヤーの情報によれば、iPhone 8/8プラスは、例年どおりのスケジュールで9月12日に発表され、9月22日に発売される可能性が高くなっている。いよいよ発表が目前となり、今後もさまざまな流出情報が出てきそうだ。