第25回 人生をよりよいものにしてくれる「大事な仲間」の作り方
“人を見る目”は確かですか?
人には人生のステージごとに、さまざまな出会いがある。そして、そのとき出会った相手から得たヒントがきっかけで、運命が大きく変わることもある。これこそが人づきあいの醍醐味であり、「成長学」のレクチャーでもっとも強調されるポイントでもある。(リー・ウェイウェン)
「付き合う人によって未来が変わる」。これはある意味恐ろしいことですが、その時々で付き合う人によって人生に変化が訪れるのは確かです。嫌な人と付き合うことほど不幸なことはありません。しかし、それを選ぶのも自分自身。人生をよりよいものにしたければ、正しい人を選択する必要があります。自分自身を成長させてくれる仲間やパートナーをしっかりと選びましょう。
本書の著者は、先の言葉に続いてこのように言っています。
「人と出会い、人に助けられながら、人生の進路を修正していくことが大事なのだ」
現状、あなたが孤立無援だと認識しているなら、今すぐ人間関係を改善すべきです。一人ぼっちのチャレンジは、リスクが高く、成功を遠ざけます。人生のステージごとに優れた人間関係を築き、正しい道を選べるようになるには“人を見る目を養う”ことがポイントです。
相手をしっかりと観察し、隠れた長所を見出すようにしましょう。仲間の長所を取り入れ、自分を改善していくことで、自分自身が自然と変わっていくのを実感するはずです。
そのためには、次の2つの原則を覚えておくとよいでしょう。①どんな相手にも必ずどこかしら学ぶべき長所があるということと、②公平な基準で判断すべきだということです。
人付き合いの基本は外見に惑わされないことです。どんな人からでも学べると考え、純粋な視点で相手の長所にフォーカスしましょう。損得抜きで相手を判断できれば、自ずとあなたの“人を見る目”は養われ、人生のパートナーを的確に見つけられるようになります。
とはいえ、そこには数々の困難があります。学生時代は自由に広げられた交友関係も、社会人にもなるとそうもいきません。会社の上司は選べませんし、利害関係なしに人付き合いをするのも難しくなります。でも、諦めないでください。たとえ嫌な上司と出会っても、謙虚に接すればその人のよい面が見えてきます。また、公平な視点で相手を思えば、それが単なる「仕事上の付き合い」なのか「一生の友」となるべき人なのか見定められるでしょう。
どうしてもよい面を見つけられない人と付き合わなければならない場合、そのときはその人を反面教師として“自分を育てる学校”にしてしまえばいいのです。
徳本昌大
iPhoneやソーシャルメディアのビジネス活用を絶えず考える読書ブロガー。複数の広告会社勤務後、コミュニケーションコンサルタントとして独立。現在は、株式会社Ewil Japan、株式会社ビズライト・テクノロジー、GYAKUSAN株式会社の取締役としても活動中。【URL】http://tokumoto.jp/