思い出が大画面で蘇る
私が会社員だった頃、当時の上司がチームメンバーを自宅に招待したことがありました。3階に上がってみると、なんとそこには100インチの超大画面スクリーンが! その上司は映画鑑賞が趣味で、自宅を建てる際に、なんと100万円をかけてシアター部屋を作ったそうです。
天井からぶら下がった立派なプロジェクタに「すごーい!」と驚きながらも、先輩と「うちの給料でこんな部屋できるの」と裏でゲストークした思い出が蘇ります。
あれから6年。ソニーが自宅で使える手頃なプロジェクタ「LSPX-P1」を発売しました。独自開発の小型超単焦点レンズを搭載し、22型画面から最大80型画面まで映写可能。女性でも片手で持ち運べるコンパクトサイズで、テーブルや床にも映すことができます。
しかも、本製品の価格は税込みで約10万円。たしかに、上司の自宅専用シアターとは細かな性能やインテリアとしての満足度に違いがありますが(そりゃそうだ)、こちらのほうが手軽と感じる人も多いはず。
iPhoneで撮った思い出の写真やビデオが壁いっぱいに映し出されると、ディスプレイで見るときとはまた違った新鮮な気分で楽しめます。特に、スポーツ観戦で撮ったビデオは迫力満点で、思わずテンションが上がりました。
壁掛け時計や窓にも変身
実際に試してみると、写真やビデオはもちろん、専用アプリから好きなコンテンツを設定できる「ポスター機能」がソニーらしくて気に入りました(アップル専門誌でいうのもあれですが…)。
4種類のアナログ/デジタル時計を壁掛け時計風に投写したり、あらかじめ用意された窓枠と外の景色を映して、擬似的に壁に窓を作ったりと、超短焦点プロジェクタならではの楽しみ方が用意されています。自宅に人を招くときに映したら驚いてくれそうです。
実は、6月には新モデルのプロジェクタ「エクスペリア・タッチ(Xperia Touch)」が登場予定。最大10点のマルチタッチ機能を搭載し、投影部分をタッチパネルのようにして操作できます。
ただし、エクスペリア・タッチの価格は14万9880円(税別)と、本製品よりややお高め。自宅でのカジュアルな用途なら、こちらでも十分です。エアプレイ(AirPlay)に未対応、バッテリ駆動時間が2時間程度などちょっと惜しい点もあるものの、使って楽しいスマートインテリアの1つであることは間違いありません!
細かい設定はiPhoneで
初期設定は専用アプリで行います。本体には電源ボタンしかなく、リモコンも付属しませんが、音量や明るさ、台形補正などをアプリで細かく調整できます。ポスター機能もアプリから選択可能。
[SPEC]
【発売】ソニー 【価格】オープンプライス 【実売価格】9万9900円(ソニーストア価格) 【URL】http://www.sony.jp/video-projector/products/LSPX-P1/
【その他スペック】
【重量】約930g 【備考】投写方式:SXRD・3原色液晶シャッター投写方式、表示素子:0.37型 SXRDx1、1366×768ピクセル、フォーカス調整:電動(オートフォーカス)、投写画面サイズ:22型~80型、明るさ:100lm、バッテリ:内蔵リチウムイオンバッテリ、駆動時間:約2時間、充電時間:約4時間
私が紹介します!
らいら
きめくデザインを愛するITライター/ITライフスタイリスト。@lyrahm