画面の隅までチェック
iPhoneやiPadのディスプレイは、タッチ操作をするため、日常的に触ることを前提に設計されています。表面部分には「耐指紋性撥油コーティング」という特殊な処理が施されており、このコーティングによって、ガラスディスプレイに皮脂が付着したままになることを防いでいるのです。この構造のおかげで、表面は布で拭き掃除するだけで大抵の汚れはきれいになります。
しかし、ディスプレイと筐体の隙間や、保護シート(もしくはフィルムガラス)をしている人などはその周辺部分に汚れが付着しているものもよく見かけます。この機会に、普段は気にしないような細かい部分まできれいにしておきましょう。きっとiPhoneも今まで以上にすっきりとして見えるはずです。
iPadも同じ掃除方法でOK!
iPhoneの掃除テクニックや手順は、“iPhone専用”というわけではありません。ほぼ同じ構造でデザインされているiPadでも同じように活用することができます。
iOSデバイスのディスプレイを掃除するときに注意したいのが、電源をしっかりオフにすることです。iPhoneの画面は、指などで触ると反応して動作するマルチタッチディスプレイ。このため、清掃中に電源が入ったままになっていると、意図せず操作して誤動作を引き起こしてしまう危険性も考えられます。トラブルを未然に防ぐためにも、作業を始める前には「電源オフ」を徹底しておきましょう。
iPadの掃除方法も、基本的にiPhoneと同じです。併用している人はこの機会に一緒にきれいにしてみましょう。
STEP 1 iPhoneのディスプレイは乾いた布で拭くだけでOK
ディスプレイの清掃は、皮脂汚れ程度であれば乾いた布で拭くだけで汚れが落ちます。また、シート跡のような粘着質の落ちにくいものは、ぬるま湯をごく軽く湿らせて拭き取り、最後に乾拭きをしておきましょう。
STEP 2 ガラスパネルと筐体の隙間にある黒ずみを掃除
ディスプレイ面でゴミが溜まりやすいのが、ガラスパネルとアルミ筐体の隙間です。この部分が黒ずんでいることがあります。この場合、綿棒に軽く水を含ませて、溝に沿うようにして汚れを落としていきましょう。
保護シートを上手に剥がして再利用
iPhoneユーザの中には、ディスプレイ用の保護シートを利用している人も多いでしょう。この場合、ディスプレイ自体はきれいに保たれますが、シート周辺部分に汚れが溜まってしまいます。この部分をきれいにしたい場合、保護シートを剥がして掃除しましょう。
保護シートを剥がすときには、粘着性の強いテープを隅に貼って、中心にゆっくりと持ち上げてみましょう。この方法であれば、極薄のガラスフィルムなども割らずに取り外すことができるため、きれいに剥がせれば清掃後に再利用できる可能性もあります。
保護シートを再利用したい場合、気泡が発生してうまく貼れないという声をよく耳にします。これは、フィルムやディスプレイの上にホコリが付着しているのが原因です。そこで、セロファンテープなど粘着性のあるものでディスプレイの表面とシートの内側のホコリや汚れを取り除き、きれいにした状態で貼り直してみましょう。ガラスフィルムなどはおおむねこの方法で再利用が可能です。
ディスプレイ用の保護シートを上手に剥がすには、シートの隅に粘着性のあるテープを貼り、ゆっくりと上に持ち上げましょう。この方法であれば、薄いガラスフィルムなども割らずに剥がせます。
剥がした保護シートを再利用したい場合、iPhoneのディスプレイとシートの内側にホコリがついているとうまく再利用できません。そこで、セロファンテープなどを使ってあらかじめきれいにしておきましょう。
iPhoneのディスプレイ掃除に役立つ便利な道具
皮脂汚れの拭き取りや、最後の乾拭きに利用するのは、Macのディスプレイと同じようにマイクロファイバー素材の布やメガネ拭きといったものを使うと、拭き残しも少なくきれいに仕上がります。また、使い捨てで利用するのであれば、こちらもキムワイプなどを使って掃除をすると便利でしょう。
iPhoneのディスプレイに採用されている耐指紋性撥油コーティングは、主にフッ素などを用いてガラスを加工していますが、使用していると経年劣化してくるといわれています。これを再コーティングするための方法はアップルからは公式に出ていませんし、またサードパーティ製品でも対応を表明しているものはなかなかありません。
しかし、アップルストア直営店などで使われているクリーニング液「WHOOSH!」をチェックしてみると、この製品はアルコールなどを使用しないイオン化水を主成分に作られており、さらに指紋がつきにくくなるコーティング効果も得られるそうです。公式な清掃グッズではありませんが、「アップルストアでも使っている」というのはクリーナー選びの目安になるでしょう。
国内でも輸入販売されているディスプレイクリーニング液「WHOOSH!」。有害物質ゼロと安全性が謳われていますが、コーティング材の相性がアップルウォッチのバンドなどで問題となっている報告もあるようです。基本的にはタッチディスプレイ専用液として利用しましょう。