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[Macをお掃除]ボディ編

[Macをお掃除]ボディ編

“見えない部分”をチェック

MacBookなどのノート型Macは、キーボードやトラックパッド、パームレストといった部分に日常的に触れるため、手垢などの汚れが付着することは避けられません。また、デスクトップ型であっても、付近で飲食をすればそのカスなどが付着してしまうことが想像できます。現に目の前にあるMacも、こういった汚れで黒ずんでしまっているのではないでしょうか。

また、汚れているのは目に見える部分だけではありません。Macの各モデルには、内部を冷却するためのスリットが設けられています。このような目に見えない部分にも、ホコリなどが溜まってしまうので注意が必要です。普段は目につきにくい部分ですが、こういった部分もきれいにしておきましょう。

汚れやすい部分に要注意!

Macには、内部を冷却するエアフローを確立するために、各モデルにスリットが設けられています。iMacの場合、ディスプレイ下部に目立たないように設けられたスリットから冷気を吸い上げて、筐体全体を冷却しながら上部のスリットへと吐き出しています。

また、MacBookプロのレティナディスプレイモデルにも、ボトムケースにスリットが配置されています。Macプロの場合は上部と底面、Macミニの場合は背面下部にそれぞれスリットが設けられているので、この機会にチェックしてみましょう。

このようなMacの各部にあるスリット部分は、普段はあまり目につきませんが、ホコリなどの汚れが非常に溜まりやすくなっています。スリット部分の掃除には、湿らせた布で拭き取るか、ブラシノズルの掃除機で吸い取ってしまうのがもっとも有効です。

また、エアダスターをスリットを吹き付けると内部にたまったホコリも追い出すことができます。ただし、使用環境によっては大量のホコリが出てくる可能性があります。実施する際には周囲に気をつけて行いましょう。

 

iMac

●ディスプレイ下部

●背面上部(旧モデル)

 

MacBookシリーズ

●ディスプレイヒンジ部

●ボトムケース

 

Mac Pro

●底面

●上部

 

Mac mini

●背面下部

Macにはそれぞれ内部を冷却するためのスリットが設けられていますが、この部分はホコリが溜まりやすいポイントの1つ。自分のMacのスリット部分が汚れていないか、一度チェックしてみましょう。

STEP 1 ボディの汚れは拭き掃除で簡単に落とせる!

Macのボディはアルミニウム(一部プラスチック)でできており、そこに付着したほとんどの汚れは拭き掃除で簡単に落とせます。他の部分と同様に、ぬるま湯を軽く湿らせた布で満遍なく拭いていきましょう。

STEP 2 スピーカグリルは軽く拭くだけでOK

スピーカグリルやマイク端子などメッシュ状になっている部分は、先に大まかに埃を払ってから軽く拭き掃除をします。あまり力をかけてこすると、ゴミが内部に入り込んでしまうことがあるので注意しましょう。

ボディ磨きに研磨剤はNG! しつこい汚れにはエタノールを使おう

汚れ落としに歯磨き粉や、メラミン樹脂を使った清掃方法が紹介されていることがありますが、これもMacの清掃と相性の悪いものの1つです。これらには研磨成分が含まれており、アルミニウムのボディを過剰に磨いて傷をつけてしまいます。また、プラスチックであってもボディを損傷させてしまうため、以前の白いMacBookやAirMacベースステーションの側面にも使わないようにしましょう。

また、油性マジックの落書きやステッカーシールの汚れなど、落ちにくいものはエタノールを含んだクリーニング液を部分的に使うと有効です。ただし、キーボードやディスプレイなど刺激に弱い部分にかかると破損してしまう可能性があります。必ずエタノールを含ませる布は別のものを用意し、用途に合わせて使い分けて清掃しましょう。

100円ショップなどで売られているメラミンスポンジも、Macのボディ掃除には不向きです。アルミに傷がついてしまう恐れがあるので、やめておきましょう。

内部を開けて掃除してもいいの?

Macの内部も相当汚れていそうだから掃除したい…。と思うのは人情ですが、最近のMacはそういきません。現在のノート型Macに使われているバッテリは、本体の薄さを確保するためにむき出しになっており、誤って傷つけてしまうと発火の恐れがあります。また、2015年以降のMacBookからは構造がさらに複雑になっており、不注意に開けると簡単に内部破損してしまいます。さらに、内部を開けてしまうと保証の対象外になってしまうので、自身での内部清掃は諦めたほうが良いでしょう。