機種ごとに異なる素材
Macのディスプレイには、MacBookプロやiMacのようにガラスパネルで覆われているものもあれば、MacBookエアのように液晶面が柔らかいシート状になっていたりと、機種によってタイプが分かれています。
ここでポイントとなるのは、拭く布の選び方です。ディスプレイを傷つけず、拭き跡が残りにくいものを選んでおけば、どのタイプのディスプレイでも簡単にきれいにすることができます。
また、レティナディスプレイのガラスパネルには映り込み(反射)を防ぐために特殊なコーティングが表面に施されています。このため、清掃にクリーニング材を使う場合にはパッケージに「液晶用」と書かれていても、必ず向き・不向きを事前にチェックしてから利用するようにしましょう。
ディスプレイの素材をチェック!
私たちが普段Macで使っているディスプレイの表面は、ソフトフィルム、ガラスパネル、無反射コーティングガラスの3種類に分かれます。作業工程や掃除道具に大きな違いはありませんが、ソフトフィルムタイプは強く拭きすぎると液晶を破損してしまうこともあります。自分のMacのディスプレイにどの素材が採用されているかを確認しておくとよいでしょう。
ソフトフィルム
・iMac(2006年以前)
・MacBook(プラスチック)
・MacBook Pro(2007年以前)
ガラスパネル
・iMac(2011年以前)
・MacBook(アルミユニボディ)
・MacBook Pro(アルミユニボディ)
無反射コーティングガラス
・iMac(2012年以降)
・MacBook(Retina Display搭載モデル)
・MacBook Pro(Retina Display搭載モデル)
ディスプレイ掃除に最適なツールは?
アップルの公式WEBサイトにある「取り扱いに関する重要な情報」を読んでみると、ディスプレイの清掃に関しては「きれいで柔らかい、毛羽立たない布」を使うと記載されています。布を新たに用意するのであれば、メガネ拭きなどにも使われるマイクロファイバー素材のタオルがおすすめです。マイクロファイバーは吸水・速乾性が高く、毛羽立ちにくい表面は細かなゴミを巻き取る性質を持っているので、ディスプレイ掃除との相性は良好です。
ディスプレイ掃除に布製品を利用するのは、洗って繰り返し使える点では経済的です。しかし、汚れがひどい場合、その都度布を洗ってきれいにしたり、複数用意するのも面倒…。そんな人におすすめなのが、使い捨てできる「キムワイプ」です。機械類の汚れを拭き取るための紙ですが、吸水性が非常に高く、パルプクズが出ない加工が施されています。不純物を嫌う精密実験道具などの清掃などにも使われる定番品です。1つ持っておくと、あらゆるシーンで役に立つでしょう。
また、「液晶向け」となっているクリーナーでも、使われている成分によってはMacに向かないものもあります。特に、レティナディスプレイモデルに採用されているコーティングガラスは、アルコールや界面活性剤といったものが入っていると、剥離してしまう可能性もあるので避けたいところです。ディスプレイ掃除に使うのであれば精製水、もしくはイオン化水など純度の高い水を使うと安全で、なおかつ拭き上がりもきれいになるのでおすすめです。
ディスプレイ掃除にぴったりなのが、マイクロファイバー素材のタオル。吸水・速乾性が高く、毛羽立ちにくい特性を持っています。ディスプレイ以外の部分にも使えるので、1つ持っておくとよいでしょう。
その都度タオルを洗うのが面倒なら、使い捨てできるキムワイプがおすすめ。液晶向けクリーナーは、アルコール類や有害物質を一切使用していないiKlearなどがよいでしょう。
STEP 1 液体を布側に含ませて優しく拭き上げよう
ディスプレイを拭く際には、液体は必ず布側に含ませます。このときに注意したいのが、ソフトフィルムタイプです。強く押し付けると内部の液晶を圧迫して破損してしまう可能性があるので、取れにくい汚れは何度か重ね拭きしましょう。
STEP 2 汚れを伸ばさないように布をこまめに変えよう
ディスプレイを掃除するコツは、布面をこまめにきれいなものに替えながら拭くことです。同じ面のまま拭き続けていると、布に着いた脂汚れなどが表面全体に引き伸ばされてしまい、なかなかきれいになりません。
STEP 3 不純物が残らないように拭き跡をしっかり乾拭きしよう
汚れを拭き取ったあとそのまま乾かしてしまうと、水分に含まれる不純物が表面に拭き跡として残ってしまいます。そこで、最後は乾いた布で表面から水分を吸い取りましょう。
MacBook Airのディスプレイは優しく
MacBookエアのディスプレイには、年代を問わずすべて柔らかい素材が採用されています。ガラスパネルや無反射コーティングガラスと異なり、非常に圧迫に弱く作られているので、布で拭く際も優しく行うように心がけましょう。