最強の動画変換ソフト
iTunesストアの映画レンタルや定額制ストリーミング動画サイトが増えたので少々出番は少なくなりましたが、この「HandBrake」は最強の動画変換ソフトの地位をかれこれ10年以上はキープしています。MPEG-2やAVI、WMVといったクイックタイムプレーヤでは再生できない動画ファイルを変換するならこのソフトを使えばほぼ間違いありません。Macにインストールしておくべきソフトでしょう。
シングルウインドウでシンプルなインターフェイスですがその機能は折り紙付き。基本的には変換したい動画を選んでドロワーのプリセットを選べばOKと、操作は簡単です。
動画をアニメーションGIFに変換
ツイッターやフェイスブックなどで「アニメーションGIF」を見る機会が増えました。しかし、アニメーションGIFを作るのは意外と大変で、コマ落としの微妙なさじ加減で印象がかなり変わるなど、手間がかかります。そんなとき「VideoStiller Lite」を使えば、直感的に動画からアニメーションGIFに変換できます。切り出す範囲フレーム数を指定すると静止画に書き出されるので、そこからアニメーションGIFとして保存できます。
元々は動画から静止画を書き出すソフトですが、アニメーションGIFを保存する機能もあります。画面サイズを調節できるので、容量制限のあるSNSにも投稿しやすいです。
動画のスキップがワンタッチで!
スキップ機能が充実したユニークな動画プレーヤです。通常、動画を早送りするときは早送りボタンを押すか、再生ヘッドをドラッグしてスクラブするところですが、本ソフトなら[コマンド]キー+[1]キーで10秒、[2]キーで20秒、[3]キーで30秒といった具合にスキップできます。動画を飛ばしつつ見る際には有効的に使えることでしょう。プレイリスト機能を使えば、動画の連続再生もできます。
10秒から1分30秒までの充実したスキップ機能が特徴。自分が観たい場面まで、1アクションでスキップできます。
動画に字幕スーパーを追加
クイックタイムプレーヤにはクローズドキャプション機能が付いており、アップルが公開しているスペシャルイベントのムービーなどで表示をオンにすると字幕スーパーが表示されます。このようなクローズドキャプションの動画を作成するのがSublerです。あらかじめ字幕ファイル(拡張子.srt)を用意する必要がありますが、任意の動画ファイルにサブタイトルトラックを追加して保存できます。再エンコードもいらず、画質は劣化しません。
本ソフトはサブタイトルトラックとしてテキストデータを動画ファイルに埋め込む機能しかないので、視聴の際はクイックタイムプレーヤなどで開く必要があります。
タイムラプス動画を一発作成
「タイムラプス」もアニメーションGIFと並んでSNSでは人気があるマイクロ動画です。アニメーションGIFと同様に、これも作ろうとすると通常の動画編集ソフトでは煩雑なため、Zeitrafferのような専用ソフトの出番となります。使い方は簡単で、素材となるインターバル撮影された写真をフォルダにまとめて、本ソフトに読み込ませます。あとは[書き出し]ボタンをクリックしてフレームレートや出力サイズを設定するだけです。なお、たとえば1200万画素のデジカメ写真をそのまま書き出すと4Kの3倍、12K動画になってしまうので注意しましょう。
あらかじめインターバル撮影した写真をフォルダにまとめておきます。並び順のドロップダウンメニューを降順にすると、興味深い逆再生の動画も作ることができます。
複数の動画を結合する
懐かしさを覚えるような、少々クラシックなインターフェイスの動画編集ソフト。操作性も快適とは言いがたいのですが、複数の動画を1つに結合したいという目的ならば、とても有用なソフトです。iMovieを使ったほうが簡単な場合もありますが、読み込むときや書き出すときにいちいち動画のエンコードが必要であり、それにより時間もかかるうえ、中間ファイルでストレージ容量も無駄に使うという問題があります。その点、Avidemuxなら無劣化で動画をつなげて保存できるので、作業時間も速くて、容量も最低限で済むというわけです。
少々古めなインターフェイスなのはさておき、軽快に動作します。動画を結合するには[File]メニューから[Append]を選んで、順番にファイルを選びます。
最強の動画プレーヤ
クイックタイムプレーヤで再生できない動画に出くわしたら、HandBrakeで変換するか、このVLC media playerでの再生を試みるのが定石でしょう。その動画を繰り返し見るなら変換したほうが快適ですが、再生1回だけでいいならVLCを使うのを勧めます。また、VLCはクイックタイムプレーヤにできない特殊再生が可能です。たとえばビデオエフェクトによって色合いや明るさ、コントラストをリアルタイムに調整できたり、音声付きで再生速度も調整できます。以前はクイックタイムプレーヤも音声付きで倍速再生できたのですが、OS Xエルキャピタンの頃に音が出なくなってしまいました。
スライダでの調整は少々面倒ですが、音声付きで再生スピードが変更できる動画プレーヤとして重宝します。そのほか動画ファイルの統計情報もクイックタイムプレーヤよりこまかく表示できます。
動画を4分割でチェック!
マトリックス型の4分割ウインドウに4本の動画を同時に再生できるユニークな動画プレーヤ。非常に古いソフトですがmacOSシエラ環境でも問題なく動作していますし、そのうえクイックタイムプレーヤでは再生できないAVIファイルなども再生できるというメリットもあります。時間はないけどざっと動画をチェックしたいときなどに複数の動画を一度に4つ再生してもいいですし、もしくはマルチアングルの動画を同時再生するのも面白いでしょう。たとえば飛行機のマルチアングル動画を流してみると、まるで機内にいるような気分が味わえます。
動画はシンクロ再生されるのでコントローラはフローティングウインドウに1つだけ。再生したい動画はそれぞれドラッグ&ドロップしましょう。フルスクリーン再生も可能。