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運動データをとりたい/食事の栄養を管理したい●iPhoneで教えてカラダ診断

運動データをとりたい/食事の栄養を管理したい●iPhoneで教えてカラダ診断

運動データをとりたい

健康管理の入門編としてピッタリなのが、日々の運動データを自動計測・記録できる「活動量計」だ。ここ数年のウェアラブルデバイスブームにより、フィットネスデザインだけでなく、普段着にも合うファッショナブルなアイテムが続々登場しており、「ちょっと健康が気になる」程度の人にも、手を出しやすいデザインと価格帯の製品が増えている。

一口に活動量計と言っても、加速度センサで動きを計測するものから、心拍数計付きでより正確に消費カロリーを記録するもの、GPS内蔵でiPhoneを携帯せずとも正確に運動データを残せるものまで性能に幅がある。後者にいくにつれ本体サイズは大きくなり、価格が上がる傾向にある。

ここでは、1万円前後から購入できる加速度センサ搭載モデルをピックアップした。これらはスタンドアローンでも動作するが、それぞれ専用アプリがあり、そこに記録されたデータが自動的に「ヘルスケア」アプリに同期される仕組みになっている。

ミニマルデザインの活動量計

Misfit Shine 2

【発売】Misfit 【価格】1万3824円

【URL】http://jp.misfit.com/products/shine2/

MISFITシリーズは、腕時計やレザーバッグで有名なフォッシルグループによるブランドだ。スポーツブランド発の活動量計と違い、年齢・性別・シチュエーション問わず身に付けられるミニマルデザインが魅力だ。

「Misfit Shine 2」は薄さ8ミリ、重量8.5グラム(電池含む)と軽量で、50メートル防水にも対応。コイン電池で最大約6カ月持つため、24時間身に付けて日々の活動データを記録できる。歩数、距離、消費カロリー、睡眠サイクルを計測し、ゴールを達成すると12個のLEDライトが光って知らせてくれる。

思わず身に付けたくなるデザイン

Misfit Ray

【発売】Misfit 【価格】1万3824~1万7064円

【URL】http://jp.misfit.com/products/ray/

「コーディネートを邪魔しない目立たない活動量計がいい」。そんなファッショニスタには本製品がぴったり。直径12ミリ、長さ38ミリ、重量8グラム(アルミニウムタイプ、電池含む)とコンパクトで、腕時計とも違和感なく重ね付けできる。

ネックレス型で使えるチェーンやレザーバンドなど、アクセサリが充実しているのもうれしいところ。計測可能なデータはShine 2と変わらず、通知やスマホのリモコン機能にも対応する。LEDライトは1つのため、Shine 2のように目標達成度をLEDライトの円で表示するといった“活動量計らしさ”は控えめ。

「Runtastic」とかんたん連係

Runtastic Orbit

【発売】ELECOM 【価格】1万778円(直販価格)

【URL】http://www2.elecom.co.jp/products/HCW-RUNOR1.html

トレーニングアプリ「Runtastic」と連係できるリストバンド型活動量計。歩数など1日の活動量と睡眠を記録できる。有機ELディスプレイを搭載しており、画面下のボタンを押して時刻や歩数などの活動量を表示できるのが特徴だ。生活防水仕様で、バッテリ持続時間は約7日間。充電は専用のマグネット式充電ケーブルを使って行う。

また、付属のクリップを使えば、ベルトやポケットなどに本体を取り付けられる。すでにRuntasticアプリを愛用中のユーザなら、アプリの起動による同期も気負わずできて、より感覚的に使えるはずだ。

“なんでもこい”のリーズナブルさ

Withings Go

【発売】Withings 【価格】9800円

【URL】http://www.withings.com/jp/ja/products/withings-go

9800円で始められるリーズナブルな活動量計。ウォーキング、ランニング、睡眠に加え、スイミングの計測にも対応する。常時オンの「E-inkディスプレイ」により、水の中でも目標達成度や時計表示を目盛りで見ることができる。バッテリはボタン電池で、最長8カ月持続と圧倒的なため、面倒くさがりな人でも続けられそうだ。

また、5色のポップなデザインはスポーツウェアとの組み合わせにピッタリ。普段着と合わせるなら、クリップを使いベルトやキーホルダーに取り付けることで、アクセサリー感覚で持ち歩ける。

 

【おすすめの一品】純正ならではの多様な親和性

前ページではシンプルでリーズナブルな活動量計を取り上げたが、活動量計としてアップルウォッチを紹介するなら、「フル機能を搭載したハイスペック活動量計」といえるだろう。特にアップルウォッチ・シリーズ2はGPSを内蔵しており、ウォッチ単体でもワークアウトを正確に測定できるのが特徴だ。にもかかわらず、難しい操作は一切不要。ただ毎日手首に巻いておくだけで、自動的にあらゆる活動が記録され、アクティビティアプリにわかりやすくまとめられる。ランニングやスイミングなど意識的に運動するときは、ワークアウトアプリで運動内容を記録するとよい。

活動量計を使ううえでもっとも重要なのは、計測した記録を定期的に振り返ることだろう。いくら製品が高性能で素晴らしかったところで、計測したデータを活用しなければ活動量計の意味がない。

その点アップルウォッチとアクティビティアプリは、どんなものぐさユーザでも、定期的に運動データを振り返られるような工夫を随所にこらしている。目標達成メッセージや未達成時のリマインド、週概要のレポートなど、通知によって日々の活動を振り返られる仕組み作りはさすが。

また、すでにお気に入りの他社製ワークアウトアプリがあっても大丈夫。アクティビティアプリとの連係に対応するアプリであれば、アクティビティリングに内容が反映される。

アクティビティアプリでは、目標達成度合いをアクティビティリングでチェックできる。赤色の「ムーブ」は消費カロリー、黄緑の「エクササイズ」は早歩き以上の運動、水色の「スタンド」は1時間あたり1分以上立ち上がった回数を示す。

アクティビティリングをスクロールすると、各活動量が時間帯ごとにグラフで表示されていく。グラフを横にスワイプすれば数字でも確認可能だ。iPhone単体でもある程度計測できるが、アップルウォッチを常に身に付けることで、より正確に活動量が記録される。

アップルウォッチで常に活動量を表示しておきたいなら、ウォッチOS3で新たに追加されたアクティビティリングの文字盤がオススメ。文字盤をタップして、素早くアクティビティアプリを起動できる。

アップルウォッチのアクティビティアプリでも、iPhoneと同じく活動量を手元で見ることができる。アクティビティを共有する家族や友だちの活動量も一覧表示されるため、モチベーションを保ちやすい。

Apple Watch

【発売】アップル 【価格】2万7800~15万3800円(税別)

【URL】http://www.apple.com/jp/watch/

 

食事の栄養を管理したい

健康的な生活を送るには、「適度な運動」「正しい食事」「十分な睡眠」の三要素が必要と言われている。活動量計で運動面をカバーしたら、次は食生活の改善だ。

食べたものを記録するだけで痩せる「レコーディングダイエット」なる方法があるように、日々の食事を記録することは、食生活の乱れを自覚し、改善につなげる効果がある。iOS 10の「ヘルスケア」アプリにも[栄養]カテゴリが設けられており、「ヘルスケア」アプリと連係するアプリから食事を登録すれば、栄養素ごとに摂取量を振り返られるようになっている。難点は、食事のたびにこまめな入力作業が必要となり、食生活の管理を習慣化するまでが大変だということ。

そのため、ここでは記録が簡単なアプリやモチベーションを維持するためのアプリをピックアップ。

「完璧である必要はありません。良い食生活とは、よりよい選択が作るのです」と「ヘルスケア」アプリ内の動画にあるように、継続こそが大切だ。

人工知能が見ていてくれる

Noom

【作者】Noom, Inc 【価格】無料

【カテゴリ】App Store>ヘルスケア/フィットネス

健康管理でつまづきやすいのが、理想のために無理な目標を設定し、達成できず挫折するパターン。そこで人工知能がユーザデータを分析し、一人一人に最適なダイエットプログラムを提案するのがこのアプリだ。目標体重や減量速度をもとに、やる気の続く最適なゴールを自動でセットしてくれる。

1日の食事内容は、健康度に応じて緑、黄、赤に分けた3色グラフに分けられる。食事のメニューを入力すると、レシピごとに食事内容の健康度を分析グラフでフィードバックしてくれる機能もある。食事管理だけでなく、運動ログの管理も可能だ。アップルウォッチ用のアプリもリリースされている。

栄養士と二人三脚で管理

カロナビ

【作者】Qualia 【価格】無料

【カテゴリ】App Store>ヘルスケア/フィットネス

食事の記録が面倒なら、料理を撮影するだけでカロリーがわかる「カロナビ」が便利。月額3000円かかるが、栄養士が写真を見てカロリーを分析してくれる。

月額6000円のスタンダードプランでは、写真によるカロリー計算に加え、栄養士による食事ごとのフィードバックが受けられる。プロの栄養アドバイスを通じて、無理のない健康的なダイエットを実現できる。

メールによるサポートも受けられるため、1人では食事の管理ができなかった人も、モチベーションを持って続けられるはず。アドバイザーと二人三脚で、食生活を改善したいユーザに最適なサービスだ。

水分補給はこまめに取ろう

WaterMinder

【作者】Funn Media, LLC 【価格】240円

【カテゴリ】App Store>ヘルスケア/フィットネス

健康な身体作りのためには、食事だけでなく適度な水分補給も重要だ。厚生労働省によると、体内の水分が不足すると、脳梗塞や心筋梗塞などの健康障害を引き起こす要因となるのだそう。こまめな水分補給は大切だが、どれだけ飲んだか常に把握しておくのは大変だ。

そこで水を飲んだログを記録できるWaterMinderが活躍する。使い方は、水分補給するたびにアプリ画面のコップをタップして、飲んだ記録を残していくだけ。体重や性別などの基本データをもとに算出された、1日の必要な水分摂取量のうち、今現在どれだけ補給できているかをイラストで確認できる。

仲間がいれば続けられる!?

三日坊主防止アプリ みんチャレ

【作者】Sony Corporation 【価格】無料

【カテゴリ】App Store>ヘルスケア/フィットネス

いくらアプリのおかげで食事の記録が簡単になったとはいえ、強いモチベーションがなければ、毎日食事内容を記録し続けるのはなかなか難しい。

しかし、同じ目標に向かう仲間がいれば、モチベーション高く一緒に頑張れるはず。みんチャレは最大5人で1つのチームとなり、グループチャットで励まし合いながら習慣化を目指す。レコーディングダイエット系のチームに入り、食べたものを記録したらチャット内で報告しよう。

ダイエット系以外でも、ワークアウトや早起き習慣などのカテゴリがあるため、仲間とともに健康的な生活を習慣づけたい人にも最適。

 

【おすすめの一品】“手軽でかんたん”食生活の見直しを

あすけんは、簡単な食事記録でカロリー計算と栄養管理ができるダイエットアプリだ。一人暮らしで、栄養管理が気になるものの、忙しい時期はつい食事を抜いたり、コンビニごはんでしのいでいる人も多いことだろう。

あすけんで食事記録を始めると、食事の健康度を100点満点で採点してくれる。1日3食すべてを入力すると、栄養士のキャラクターから詳細なアドバイスをもらえるので、改善点などを発見できる喜びもある。

たとえば、外食とインスタント食品中心の1日を記録してみると、カロリー数はたいして多くないのに塩分の数値が飛び抜けているなど、ある意味怖い気づきがあることもしばしば。カルシウムやビタミンC、食物繊維が不足しているなど、足りていない栄養素がピンポイントでわかるので、食生活を本気で変えるいいきっかけになるのは間違いない。

食事の記録は、インスタント食品や菓子類、外食チェーン店のメニューなど、10万件以上の食事データを網羅しており、商品名で検索すれば簡単にメニューを記録できる。一方、自炊したオリジナルレシピは材料を複数入力して検索するか、似たメニューを探し出すしかない。30日400円のプレミアムサービスを利用すれば、よく作る料理をMyメニューとして登録できるようになる。

食材もしくは品名を入力してメニューを検索し記録する。無料版では朝昼晩の3食をすべて記録すると、その日1日の食事のアドバイスを読むことができる。

プレミアムサービスでは1食ごとにアドバイスが受けられるほか、栄養グラフで食事のバランスを可視化できる。インスタント中心の日のグラフは、塩分が飛び抜けていた。栄養素の過不足がひと目でわかる。

食事の内容は点数で評価され、栄養バランスの良い健康的な食事ほど高得点となる。栄養士から改善点、おすすめの食材などの具体的なアドバイスがあるため、次の献立作りの参考になる。

ヘルスケアアプリと連係させることで、消費カロリーデータを同期し、ワークアウトのアドバイスも受けられるようになる。

あすけん

【作者】WIT CO., LTD. 【価格】無料

【カテゴリ】App Store>ヘルスケア/フィットネス