Mac業界の最新動向はもちろん、読者の皆様にいち早くお伝えしたい重要な情報、
日々の取材活動や編集作業を通して感じた雑感などを読みやすいスタイルで提供します。

Mac Fan メールマガジン

掲載日:

タブ機能を駆使してウインドウ整理しよう!●macOS Sierra かんたん強化術

タブ機能を駆使してウインドウ整理しよう!●macOS Sierra かんたん強化術

同時に複数のウインドウを開いてデスクトップが乱雑になってしまう人は多いのではないでしょうか。これまでもミッションコントロールなどウインドウを整理する機能がありましたが、macOSシエラではサファリやファインダと同じように「タブ」機能が多くの標準ソフトで利用できるようになりました。

これにより、たとえば「マップ」であれば複数の場所をタブで開いて見比べたり、「ページズ」であれば1つのウインドウ内で複数のドキュメントをタブで見比べられたりします。このタブの仕組み自体は、サードパーティ製のソフトにもシステムレベルで解放されているので対応しているソフトであればタブ機能を利用できます。ここでは、タブ機能の基本的な操作に加えて、実践的に使う代表的な例を解説します。

まずは標準ソフトでタブ機能を使ってみよう!

サファリなどでタブウインドウの操作に慣れている人からすると、シエラのタブ機能はソフトごとに若干操作方法が異なるため、最初は戸惑うことがあるかもしれません。

たとえば、サファリの新規タブの感覚で[コマンド]キー+[T]キーのショートカットキーを押すと、ページズやナンバーズなどではフォントパネルが開いてしまいます。このような[ファイル]メニューに[新規タブ]の項目がないソフトのグループでは、複数のウインドウを開いた状態でウインドウを結合するとタブバーが表示されて利用できます。

一方、「マップ」などでは、すぐに新規タブをショートカットキーなどで開けるのでサファリと同じ感覚で利用できます。ただしiBooksのように、タブの機能があったほうが便利そうな標準ソフトであっても、現状でタブ機能が搭載されていない場合もありますのでページ下に掲載してある対応表をチェックしてください。

タブの順番を入れ替えたり、タブ間を移動する方法はサファリやファインダの場合と同じですので、こちらはショートカットキーを覚えてしまうと操作の効率性が上がります。なお、異なるソフトのウインドウにタブは移動できません。2種類のウインドウを並べて作業するにはスプリットウインドウを利用するのがよいでしょう。

(1)いくつかの標準ソフトでは、[ファイル]メニューに[新規タブ]が追加されています。このメニューがなくても、タブ機能を利用できるソフトもあります。

(2)タブを開くと、ウインドウのツールバー下にタブバーが表示されます。このタブは[コマンド]キー+[シフト]キー+[」]キーで次のタブ(右側)、[コマンド]キー+[シフト]キー+[「]キーで次のタブ(左側)に移動できます。

(3)ページズやナンバーズ、キーノートなどで複数のウインドウが開かれている場合は、[ウインドウ]メニューから[すべてのウインドウを結合]を選択。

(4)ウインドウがタブとしてまとめられました。タブは左右方向へのドラッグ操作で順番の入れ替えができます。また、タブをウインドウ外にドラッグすれば別のウインドウで開かれます。

(5)タブの切り替えはタブをクリックするか、ショートカットキーで移動します。[タブを新しいウインドウに移動]を選べば新しいウインドウとしてタブが開かれます。

 

主な標準ソフトのタブ機能対応状況

対応

(1)ファインダ/サファリ/メール(メッセージ作成画面)/ページズ/ナンバーズ/キーノート/カレンダー/マップ/テキストエディット/クイックタイムプレーヤ

非対応

(1)プレビュー/メモ/リマインダ/連絡先/計算機/iTunes/iBooks/写真/システム環境設定

慣れてきたらタブ機能をカスタマイズしよう

タブの移動はショートカットキーで行えますが、ソフトによっては別の機能のショートカットと衝突したり、標準のショートカットキーが押しにくかったり覚えられなかったりします。

その場合は、システム環境設定でソフトごとにショートカットキーをカスタマイズすることをおすすめします。この設定の際には、メニューバーに書かれているメニュー名とまったく同じメニュータイトルを設定するのがポイントです。[タブを新しいウインドウに移動]のように、標準ではショートカットがないメニューにも割り当て可能です。

(1)システム環境設定の[キーボード]パネルから[ショートカット]を選び、左カラムから[アプリケーション]を選んで[+]ボタンで設定したいソフトを選択します。ここで[メニュータイトル]と任意の[キーボードショートカット]を登録します。

(2)ほかのキーボードショートカットと重複しないようにタブウインドウ関連のメニューを登録します。必要に応じて別のソフトにもこれらのショートカットキーカスタマイズを行います。

意外と使える! カレンダーをタブで切り替え

ページズやナンバーズなど「複数のファイルを同時に開く」という考え方に馴染んだソフトでは、タブ機能はすぐに活用できるでしょう。一方で、同時に開くイメージがあまりないソフトでもタブ機能に対応しているものがあります。

たとえば、「カレンダー」でグーグル・カレンダーのアカウントを登録すると、[ウインドウ]メニューから作成済みカレンダーの一覧が表示され、これを選ぶとタブとして開かれます。

(3)サイドバーを表示しての切り替えもできますが、仕事とプライベートのカレンダーなどをショートカットキーで表示を切り替えられて便利です。